2012年08月13日
神7のストーリーを作ろうの会part5
1 :ユーは名無しネ2012/07/03(火) 01:22:32.33 O
物語は続いてゆく
20 :ユーは名無しネ2012/07/05(木) 12:19:54.18 0
遅くなったが>>1おつ
優男め、幼女の血を吸うとは生意気な…
と思ったけど安定の不憫でわろた
優男め、幼女の血を吸うとは生意気な…
と思ったけど安定の不憫でわろた
6 :ユーは名無しネ2012/07/03(火) 16:35:33.10 0
【レィディDiamondな神7】
<ドラキュラ・岸優太>
僕はドラキュラ。吸血鬼だ。
表が黒で裏地が赤のマントがお気に入り。
決め台詞は「包んであげますよ」だ。
…自己紹介はこれくらいにしておこう。お腹がすいた。
早く誰かの血を吸い腹を満たさなければ。
血というのは子供のものほど美味しい。岸は公園へ向かった。
思惑通り数人の子供が砂場や遊具で遊んでいる。チョロイものだ。
岸は砂場で一人で遊んでいる女の子を括いで木の陰に連れて行った。
大丈夫。殺すわけじゃない。ちょっと催眠術で眠らせてほんの少し血を頂くだけだ。
もちろん傷は付けない。僕は心優しい紳士なドラキュラなのさ。
岸は女の子の目の前で指をパチンと鳴らした。
これで女の子は少しの間、眠りにつくはず。
…が、女の子は一向に眠る気配がない。
岸の額に汗が滲んだ。今まで催眠術が効かなかったことはない。
岸は焦りながら何度も指パッチンした。
「あ、あれ?」
気づけば、たくさんの子供たちに囲まれている。岸の全身はもう汗だくだ。
子供たちの中に特徴的な唇をしている子がいて
その子の「やっちゃえよ!」の掛け声とともにみんなで襲いかかってきた。
勝ち目がない事を悟った岸は
「本当に申し訳ございませんでした」…と、少女に土下座した。
<海賊・高橋颯>
僕は海賊の颯。世界中を船で旅して財宝を集めたり回転したりしている。
It'sも赤いターバンと黒い眼帯を着けているのが特徴だ。
海賊と言うと悪人のイメージがあるかもしれない。でもそれは違う。
僕は海の底で眠っているお宝を探し集めてそのお金で貧しい暮らしをしている子供たちに
メロンパンをプレゼントしているのだ。自分で言うのもなんだが、いい海賊だ。
その日もある港町でメロンパンをプレゼントしてた。
するとその国の王様が大変喜んでくれて僕をお城のパーティに招待してくれた。
僕はパーティなんて初めてだからちょっとワクワクした。
パーティが始まり美味しい食事や談笑を楽しんだ。この国はいい人ばかりだ。
そして何より美しい女性が多い。中でもひときわ輝く汗と法令線が魅力的な女性がいた。
僕は一目ぼれした。
そうこうしている間にダンスの時間が訪れた。僕は彼女を誘ってみようかと思い勇気を出して近づいた。
が、次の瞬間彼女は一人でシャカリキに「LOVE together 2002」を踊り始めた。
周りのみんなは「そういうダンスじゃなくね?」みたいな白い視線を投げかけていたけれど
僕にはシャカリキに踊る彼女と飛び散る汗が神々しく見えた。
その後2人は恋に落ち、小さな港町で幸せに暮らしましたとさ。
<ドラキュラ・岸優太>
僕はドラキュラ。吸血鬼だ。
表が黒で裏地が赤のマントがお気に入り。
決め台詞は「包んであげますよ」だ。
…自己紹介はこれくらいにしておこう。お腹がすいた。
早く誰かの血を吸い腹を満たさなければ。
血というのは子供のものほど美味しい。岸は公園へ向かった。
思惑通り数人の子供が砂場や遊具で遊んでいる。チョロイものだ。
岸は砂場で一人で遊んでいる女の子を括いで木の陰に連れて行った。
大丈夫。殺すわけじゃない。ちょっと催眠術で眠らせてほんの少し血を頂くだけだ。
もちろん傷は付けない。僕は心優しい紳士なドラキュラなのさ。
岸は女の子の目の前で指をパチンと鳴らした。
これで女の子は少しの間、眠りにつくはず。
…が、女の子は一向に眠る気配がない。
岸の額に汗が滲んだ。今まで催眠術が効かなかったことはない。
岸は焦りながら何度も指パッチンした。
「あ、あれ?」
気づけば、たくさんの子供たちに囲まれている。岸の全身はもう汗だくだ。
子供たちの中に特徴的な唇をしている子がいて
その子の「やっちゃえよ!」の掛け声とともにみんなで襲いかかってきた。
勝ち目がない事を悟った岸は
「本当に申し訳ございませんでした」…と、少女に土下座した。
<海賊・高橋颯>
僕は海賊の颯。世界中を船で旅して財宝を集めたり回転したりしている。
It'sも赤いターバンと黒い眼帯を着けているのが特徴だ。
海賊と言うと悪人のイメージがあるかもしれない。でもそれは違う。
僕は海の底で眠っているお宝を探し集めてそのお金で貧しい暮らしをしている子供たちに
メロンパンをプレゼントしているのだ。自分で言うのもなんだが、いい海賊だ。
その日もある港町でメロンパンをプレゼントしてた。
するとその国の王様が大変喜んでくれて僕をお城のパーティに招待してくれた。
僕はパーティなんて初めてだからちょっとワクワクした。
パーティが始まり美味しい食事や談笑を楽しんだ。この国はいい人ばかりだ。
そして何より美しい女性が多い。中でもひときわ輝く汗と法令線が魅力的な女性がいた。
僕は一目ぼれした。
そうこうしている間にダンスの時間が訪れた。僕は彼女を誘ってみようかと思い勇気を出して近づいた。
が、次の瞬間彼女は一人でシャカリキに「LOVE together 2002」を踊り始めた。
周りのみんなは「そういうダンスじゃなくね?」みたいな白い視線を投げかけていたけれど
僕にはシャカリキに踊る彼女と飛び散る汗が神々しく見えた。
その後2人は恋に落ち、小さな港町で幸せに暮らしましたとさ。
7 :ユーは名無しネ2012/07/03(火) 16:36:07.95 0
<フック船長・神宮寺勇太>
俺は船長。手がフックなのが特徴だ。
なぜフックなのかと言うと、その方が女の子にモテると思ったからだ。
案の定、海の海女さんたちが俺を暗い過去を背負った危険なにおいのする男だと勘違いしてキャアキャア言っている。
自分の体を改造した甲斐があった。
神宮寺は満足げにポケットからスマホを取り出した。いつもの日課でエロ動画を見ようと思ったのだ。
「ん?…なんだよ、反応しねーじゃねーか」
そう。彼のフックの手ではスマホは操作できない。神宮寺はフックの手に改造したことを猛烈に後悔し始めた。
「何だよ!動画見れないなら意味ないじゃんかよ」
しかし、スマホが見れないせいで神宮寺は類稀ない妄想力を手に入れ
それはそれで楽しい毎日を送ったとさ。
<ピーターパン・倉元郁>
トントン…トントン…
夜寝ていると窓をたたく音がした。
とある独身女性(34)は怖かったが思い切ってカーテンを開けてみた。
「えーーーー!」
目の前には信じられない光景が…
何と、ポテチの袋に片手を突っ込んだピーターパンがいた!
彼女は可愛い男の子にテンションが上がり、すぐにそのピーターパンを部屋に入れてあげた。
「ありがと、おばさん」
すごく失礼なことを言ってきたが、可愛いから許した。
「おばさんじゃないけどね…ピーターパンがこんな所に何の用?」
「お腹空いたから何かちょうだい」彼女は残り物のチャーハンを用意した。
きっと食べる姿も可愛いのだろう…そんな想像をしていたが、ピーターパンはたったの1分で皿いっぱいのチャーハンを食べつくした。
「もっと無い?」彼女は言われるがままに家中の食料をすべてピーターパンに捧げた。
そしてピーターパンはすべてを食べ終わると
「めんどくさいけど、これからチャラいフック船長をやっつけに行かなきゃいけないんだ。
おばさんありがと。またね」と言って、空へ飛んで行った。
その後、ずっと彼氏のいなかった独身女性に恋人ができた。
このことから、可愛いぽっちゃりピーターパンに会うと幸せになれるという都市伝説が広まり
ピーターパン用のお菓子を買い占める独身女性が増えたそうな。
俺は船長。手がフックなのが特徴だ。
なぜフックなのかと言うと、その方が女の子にモテると思ったからだ。
案の定、海の海女さんたちが俺を暗い過去を背負った危険なにおいのする男だと勘違いしてキャアキャア言っている。
自分の体を改造した甲斐があった。
神宮寺は満足げにポケットからスマホを取り出した。いつもの日課でエロ動画を見ようと思ったのだ。
「ん?…なんだよ、反応しねーじゃねーか」
そう。彼のフックの手ではスマホは操作できない。神宮寺はフックの手に改造したことを猛烈に後悔し始めた。
「何だよ!動画見れないなら意味ないじゃんかよ」
しかし、スマホが見れないせいで神宮寺は類稀ない妄想力を手に入れ
それはそれで楽しい毎日を送ったとさ。
<ピーターパン・倉元郁>
トントン…トントン…
夜寝ていると窓をたたく音がした。
とある独身女性(34)は怖かったが思い切ってカーテンを開けてみた。
「えーーーー!」
目の前には信じられない光景が…
何と、ポテチの袋に片手を突っ込んだピーターパンがいた!
彼女は可愛い男の子にテンションが上がり、すぐにそのピーターパンを部屋に入れてあげた。
「ありがと、おばさん」
すごく失礼なことを言ってきたが、可愛いから許した。
「おばさんじゃないけどね…ピーターパンがこんな所に何の用?」
「お腹空いたから何かちょうだい」彼女は残り物のチャーハンを用意した。
きっと食べる姿も可愛いのだろう…そんな想像をしていたが、ピーターパンはたったの1分で皿いっぱいのチャーハンを食べつくした。
「もっと無い?」彼女は言われるがままに家中の食料をすべてピーターパンに捧げた。
そしてピーターパンはすべてを食べ終わると
「めんどくさいけど、これからチャラいフック船長をやっつけに行かなきゃいけないんだ。
おばさんありがと。またね」と言って、空へ飛んで行った。
その後、ずっと彼氏のいなかった独身女性に恋人ができた。
このことから、可愛いぽっちゃりピーターパンに会うと幸せになれるという都市伝説が広まり
ピーターパン用のお菓子を買い占める独身女性が増えたそうな。
8 :ユーは名無しネ2012/07/03(火) 16:36:46.30 0
<ハチ・羽生田挙武>
僕は「ハニーだあむ」。ハチだからハニーと呼んでくれていい。
僕は毎日せっせと蜂蜜を作っている。結構な重労働だ。
でも一生懸命働いて作る蜂蜜は格別に美味しい。しかも商売にもなる。
僕は作った蜂蜜を1瓶5000円で販売している。これが結構いい収入になる。
ふと自分の巣に目をやると熊のプゥゥとかいう奴が素手で僕の巣から蜂蜜を盗もうとしている。
またあいつか…冗談じゃない。そもそも彼は上半身は赤いTシャツを身につけているが
下半身は何も着けいていない。その点についても、いつか問いただしてみたいと思っているが今は我慢しよう。
盗みを辞めさせるのが先決だ。僕はすぐに飛んで行って、プゥゥに説教をした。
「熊のプゥゥ君…ここは資本主義の国だよ。お金がなければ食べられない。これが欲しければ5000円払うんだね」
熊のプゥゥは僕の言葉を無視した。挑発的な目でこっちを見ながら手に付いた蜂蜜をなめた。
僕の怒りは頂点に達した。プゥゥに顔面パンチをお見舞いした。
プゥゥは泣きながら僕に5000円を支払った。
武力行使は好きじゃないが時と場合による。
それからもハニーは蜂蜜を作り続けた。ハニーの蜂蜜は結構好評でいつも売り切れ御礼となった。
そして1代にして財閥を築き巨万の富を得るのでした。
<てんとう虫・中村嶺亜>
僕は52歳。ごくごく普通の会社員だ。
趣味なんてものは特になく暇で寂しい日曜日は一人ゲームで気持ちを紛らわす。
これが唯一のストレス解消方法でもあるのだ。
今日は何のゲームをしようかな、なんて考えながらドアを開けると
そこには世にもカワユイてんとう虫がちょこんと座っていた。
「ぬぬぬぬぬぬぬ!」
「あ、おじゃましています。てんとう虫の嶺亜といいます。れあたんって呼んでくださぁい」
「んんんんんれあたんんんんんん…!」超絶タイプだ。
「栗ちゃんのおうちを探していたらぁ、迷子になっちゃって…疲れたからここで休ましてもらっていたんです」
「可愛いね、れあたん、ハァハァ…ずっとここで休んで行ってもいいんだよ、ハァハァ」
「でもぉ、栗ちゃんが待ってるからもう行かなきゃ」そう言って嶺亜はふわっと空へ飛んで行った。
「んんんんんれあたんんんんんん!」
さみしいオヤジは新たな生きがいを見つけた。
こうして嶺亜はまた1人、オジサンを魅了したのだった。
僕は「ハニーだあむ」。ハチだからハニーと呼んでくれていい。
僕は毎日せっせと蜂蜜を作っている。結構な重労働だ。
でも一生懸命働いて作る蜂蜜は格別に美味しい。しかも商売にもなる。
僕は作った蜂蜜を1瓶5000円で販売している。これが結構いい収入になる。
ふと自分の巣に目をやると熊のプゥゥとかいう奴が素手で僕の巣から蜂蜜を盗もうとしている。
またあいつか…冗談じゃない。そもそも彼は上半身は赤いTシャツを身につけているが
下半身は何も着けいていない。その点についても、いつか問いただしてみたいと思っているが今は我慢しよう。
盗みを辞めさせるのが先決だ。僕はすぐに飛んで行って、プゥゥに説教をした。
「熊のプゥゥ君…ここは資本主義の国だよ。お金がなければ食べられない。これが欲しければ5000円払うんだね」
熊のプゥゥは僕の言葉を無視した。挑発的な目でこっちを見ながら手に付いた蜂蜜をなめた。
僕の怒りは頂点に達した。プゥゥに顔面パンチをお見舞いした。
プゥゥは泣きながら僕に5000円を支払った。
武力行使は好きじゃないが時と場合による。
それからもハニーは蜂蜜を作り続けた。ハニーの蜂蜜は結構好評でいつも売り切れ御礼となった。
そして1代にして財閥を築き巨万の富を得るのでした。
<てんとう虫・中村嶺亜>
僕は52歳。ごくごく普通の会社員だ。
趣味なんてものは特になく暇で寂しい日曜日は一人ゲームで気持ちを紛らわす。
これが唯一のストレス解消方法でもあるのだ。
今日は何のゲームをしようかな、なんて考えながらドアを開けると
そこには世にもカワユイてんとう虫がちょこんと座っていた。
「ぬぬぬぬぬぬぬ!」
「あ、おじゃましています。てんとう虫の嶺亜といいます。れあたんって呼んでくださぁい」
「んんんんんれあたんんんんんん…!」超絶タイプだ。
「栗ちゃんのおうちを探していたらぁ、迷子になっちゃって…疲れたからここで休ましてもらっていたんです」
「可愛いね、れあたん、ハァハァ…ずっとここで休んで行ってもいいんだよ、ハァハァ」
「でもぉ、栗ちゃんが待ってるからもう行かなきゃ」そう言って嶺亜はふわっと空へ飛んで行った。
「んんんんんれあたんんんんんん!」
さみしいオヤジは新たな生きがいを見つけた。
こうして嶺亜はまた1人、オジサンを魅了したのだった。
9 :ユーは名無しネ2012/07/03(火) 18:53:07.64 0
スレたて乙です
そして作者さん乙ですwwwwwwww
かわいいwwwwwwwww
みんなかわいいけどくらもっさんがかわいすぎる
そして作者さん乙ですwwwwwwww
かわいいwwwwwwwww
みんなかわいいけどくらもっさんがかわいすぎる
10 :ユーは名無しネ2012/07/03(火) 19:13:10.65 I
早速おつです!みんなかわいいwww
ハニー、プウゥの下半身は気にしちゃいかんぞw
栗ちゃん谷村もあったらいいのに!クソ事務所がああああああ
ハニー、プウゥの下半身は気にしちゃいかんぞw
栗ちゃん谷村もあったらいいのに!クソ事務所がああああああ
13 :ユーは名無しネ2012/07/04(水) 15:24:01.16 O
暑くて疲れる
神7にビューネくんになって癒してもらいたい
神7にビューネくんになって癒してもらいたい
14 :ユーは名無しネ2012/07/04(水) 19:14:40.42 I
ビューネくんかわいいw
れあたんビューネくんは特に癒されそうだな
れあたんビューネくんは特に癒されそうだな
21 :ユーは名無しネ2012/07/05(木) 19:56:15.46 0
神7楽屋劇場 「若きロックブリッジの悩み」
「僕はどうしたらいいんだろう…」
誰もいない楽屋で、どんよりとそんな呟きを放つ少年が一人…。
少年は名を岩橋玄樹と言った。「げんき」は「げんき」でもファインパワーではない。プロフェッショナルツリーの方だ。だがプロフェッショナルツリーって何だ?
その岩橋の悪い癖はなんでもかんでも物事を悪い方に考えて勝手に心配して勝手に元気がなくなることだ。しかし今回、他でもない自分の心配で頭がいっぱいだ。
自分は今一体どのラインに属するのか…
ほんの少し前までは阿部と宮近との売り出しトリオでまとまっていたのにここへきて阿部と宮近は「トラヴィス・ジャパン」というユニットに抜擢されていった。一人残された自分はどうすればいいのか。途方に暮れていた。
「やはり僕は神7…に入るのか…?」
しかし神7にはもう7を超えて8人いる。この上また増えたら神9だ。いやそれはそれで野球のメンバーっぽくてかっこいいけど…と岩橋は思う。
だがそこにまだ井上瑞稀も控えているしハワイに何故か同行したあの子も控えている…
そう考えるとドアが開く。
「あれ…ここじゃなかった…」
ぼそっと呟いて彼は頭を掻いた。ハワイに同行した古い林に虹が輝くと書いて古林虹輝である。シャイニングレインボーだ。
「おっかしいなあ…一体どこなんだろう…楽屋14…」
しかし本人は虹が輝くどころか梅雨の曇天のようなどんよりした口調でそう呟き彷徨って行った。
「楽屋は12までしかないんだけど…」
しかしもう古林の姿はなかった。
岩橋は溜息をつく。悩んでいても仕方がないので弁当を食べることにした。楽屋にはちょうど9人分あった。
丁度食べ終わった頃に誰かが入ってきた。
「あーお腹すいたー!お腹すいたお腹すいたー!!」
「岸くん、お弁当あるよほらそこ」
入ってきたのは岸くんと高橋だった。岸くんは相変わらずの汗まみれでお腹をおさえて大声で叫びながら、そして高橋はそんな岸くんを愛おしげに後ろから見つめている。
「いっただっきまーす!!」
岸くんは岩橋が出したこともない大声で手を合わせた
「岸くん、お弁当おいしそうだね。あ、ブルーベリーが入ってるよ。僕ブルーベリー好きなんだ…め、目がよくなるから…ま、まるごと食べちゃいたいな…なんちゃってごにょごにょ…」
岩橋は奇妙な感覚で二人を見つめた。高橋の健気なアプローチに全く気付く様子もなく岸くんはガツガツと弁当を夢中で食べている。
(可哀想に…こんなにさりげなくアピールしてるのに全く伝わらないなんて…なんて相手を好きになってしまったのだろう…僕が心配することじゃないけど、でも…)
また岩橋が勝手な心配をしていると岸くんはあっという間に弁当をたいらげ、あろうことかもう一つにまで手を出し始めた。
「あ、岸くんそのお弁当は…」
「いっただっきまーす!!」
岸くんはかまわずまたガツガツ食べ始めた。高橋は何かを言おうとしてしかし岸くんの豪快な食べっぷりをうっとりと見つめている。
(その弁当は人数分しかないじゃないか…だけど小学生の弁当まで食べて泣かすようなKY岸くんだから仕方がないといえば仕方がないが…先に食べておいて良かった…)
「あー喉渇いた。なんか飲み物買ってくる」
「あ、岸くん、僕も行くよ」
岸くんと高橋は楽屋を出て行った。入れ違いに神宮寺と羽生田が入ってくる。
「僕はどうしたらいいんだろう…」
誰もいない楽屋で、どんよりとそんな呟きを放つ少年が一人…。
少年は名を岩橋玄樹と言った。「げんき」は「げんき」でもファインパワーではない。プロフェッショナルツリーの方だ。だがプロフェッショナルツリーって何だ?
その岩橋の悪い癖はなんでもかんでも物事を悪い方に考えて勝手に心配して勝手に元気がなくなることだ。しかし今回、他でもない自分の心配で頭がいっぱいだ。
自分は今一体どのラインに属するのか…
ほんの少し前までは阿部と宮近との売り出しトリオでまとまっていたのにここへきて阿部と宮近は「トラヴィス・ジャパン」というユニットに抜擢されていった。一人残された自分はどうすればいいのか。途方に暮れていた。
「やはり僕は神7…に入るのか…?」
しかし神7にはもう7を超えて8人いる。この上また増えたら神9だ。いやそれはそれで野球のメンバーっぽくてかっこいいけど…と岩橋は思う。
だがそこにまだ井上瑞稀も控えているしハワイに何故か同行したあの子も控えている…
そう考えるとドアが開く。
「あれ…ここじゃなかった…」
ぼそっと呟いて彼は頭を掻いた。ハワイに同行した古い林に虹が輝くと書いて古林虹輝である。シャイニングレインボーだ。
「おっかしいなあ…一体どこなんだろう…楽屋14…」
しかし本人は虹が輝くどころか梅雨の曇天のようなどんよりした口調でそう呟き彷徨って行った。
「楽屋は12までしかないんだけど…」
しかしもう古林の姿はなかった。
岩橋は溜息をつく。悩んでいても仕方がないので弁当を食べることにした。楽屋にはちょうど9人分あった。
丁度食べ終わった頃に誰かが入ってきた。
「あーお腹すいたー!お腹すいたお腹すいたー!!」
「岸くん、お弁当あるよほらそこ」
入ってきたのは岸くんと高橋だった。岸くんは相変わらずの汗まみれでお腹をおさえて大声で叫びながら、そして高橋はそんな岸くんを愛おしげに後ろから見つめている。
「いっただっきまーす!!」
岸くんは岩橋が出したこともない大声で手を合わせた
「岸くん、お弁当おいしそうだね。あ、ブルーベリーが入ってるよ。僕ブルーベリー好きなんだ…め、目がよくなるから…ま、まるごと食べちゃいたいな…なんちゃってごにょごにょ…」
岩橋は奇妙な感覚で二人を見つめた。高橋の健気なアプローチに全く気付く様子もなく岸くんはガツガツと弁当を夢中で食べている。
(可哀想に…こんなにさりげなくアピールしてるのに全く伝わらないなんて…なんて相手を好きになってしまったのだろう…僕が心配することじゃないけど、でも…)
また岩橋が勝手な心配をしていると岸くんはあっという間に弁当をたいらげ、あろうことかもう一つにまで手を出し始めた。
「あ、岸くんそのお弁当は…」
「いっただっきまーす!!」
岸くんはかまわずまたガツガツ食べ始めた。高橋は何かを言おうとしてしかし岸くんの豪快な食べっぷりをうっとりと見つめている。
(その弁当は人数分しかないじゃないか…だけど小学生の弁当まで食べて泣かすようなKY岸くんだから仕方がないといえば仕方がないが…先に食べておいて良かった…)
「あー喉渇いた。なんか飲み物買ってくる」
「あ、岸くん、僕も行くよ」
岸くんと高橋は楽屋を出て行った。入れ違いに神宮寺と羽生田が入ってくる。
24 :ユーは名無しネ2012/07/05(木) 20:45:03.07 I
作者さん、かみせぶん乙です!
旬だけど隠オーラの岩橋きゅんかわいいよ
旬だけど隠オーラの岩橋きゅんかわいいよ
25 :ユーは名無しネ2012/07/05(木) 21:01:54.69 0
【W誌】あむ「颯はホントに岸くん、好きだよな」岸くん「なんか気まずい(苦笑)」颯くん「(真顔で)だってジュニアの先輩として、一番憧れてるのが岸くんだから…」
早売りでこんな会話が
早売りでこんな会話が
35 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 08:12:02.28 O
>>25
あんなにずっと一番岸くんの隣にいてその発言ができる颯きゅんすごい
あんなにずっと一番岸くんの隣にいてその発言ができる颯きゅんすごい
27 :ユーは名無しネ2012/07/05(木) 21:42:45.62 0
もしも神7が小型犬だったら
僕は谷村家で飼われているミニチュアシュナウザー。
名前はまだ無い…というかご主人の中学生が何かに思い詰まるとすぐに名前を変えるんだ。
自分がなかなか名前を覚えてもらえないからってそりゃないぜ。
散歩に出てもご主人は社交的じゃないからなかなか犬友もできやしない。
まあ、僕も誰彼かまわずしっぽをふるような犬じゃないから仕方ないか。
今日は散歩先の公園でよく見かける僕の数少ない小型犬仲間を紹介しよう。
まずはブサカワで人気のパグの優男(やさお)。岸家の兄ちゃんと妹が
ゴールデンレトリーバーのウェンディーと一緒に散歩につれてくる。
この中では一番古株らしいけどいっつも落ち着きなく動き回っている。
おいおい!その涎、なんとかならないか?それにしても愛嬌のある顔だ。
こいつは気のおけないいいヤツだがたまに意地汚く拾い食いをして腹をこわすwww影で不憫くんと言われているらしい。
クルクルの毛並みが人気なのがトイプードルのFUU。このクルクルの毛並みが奴の一番の自慢だ。
FUUはパグの優男が好きらしく、いつもなんとなく後をつけている。優男は全くそんな事気付いちゃいないけど。
おや?今日は珍しく岸家の次男坊が優男を散歩に連れてきた!おおおおおおおお!!!どうしたことだ!
FUUが次男坊のところに駆け寄って腹出してクルクル回りだしているwwwあちゃぁー嬉ションまでしちゃって…
なんかたまにおかしな事になるんだな、こいつは。
そんなFUUのところに駆けつけたのがミニチュアピンシャーのアムム。嬉しすぎて我を忘れてるFUUに
「ワン!」と一括。アムムはいいとこの犬らしく身に付けるものが全てブランド品だ。
食べ物もいいものをもらっているらしい。が、意外とおちゃめなところもあるやつらしい。
え?なんだって?今度躾のために訓練所に入れられる?そうか君も大変だな…
僕は谷村家で飼われているミニチュアシュナウザー。
名前はまだ無い…というかご主人の中学生が何かに思い詰まるとすぐに名前を変えるんだ。
自分がなかなか名前を覚えてもらえないからってそりゃないぜ。
散歩に出てもご主人は社交的じゃないからなかなか犬友もできやしない。
まあ、僕も誰彼かまわずしっぽをふるような犬じゃないから仕方ないか。
今日は散歩先の公園でよく見かける僕の数少ない小型犬仲間を紹介しよう。
まずはブサカワで人気のパグの優男(やさお)。岸家の兄ちゃんと妹が
ゴールデンレトリーバーのウェンディーと一緒に散歩につれてくる。
この中では一番古株らしいけどいっつも落ち着きなく動き回っている。
おいおい!その涎、なんとかならないか?それにしても愛嬌のある顔だ。
こいつは気のおけないいいヤツだがたまに意地汚く拾い食いをして腹をこわすwww影で不憫くんと言われているらしい。
クルクルの毛並みが人気なのがトイプードルのFUU。このクルクルの毛並みが奴の一番の自慢だ。
FUUはパグの優男が好きらしく、いつもなんとなく後をつけている。優男は全くそんな事気付いちゃいないけど。
おや?今日は珍しく岸家の次男坊が優男を散歩に連れてきた!おおおおおおおお!!!どうしたことだ!
FUUが次男坊のところに駆け寄って腹出してクルクル回りだしているwwwあちゃぁー嬉ションまでしちゃって…
なんかたまにおかしな事になるんだな、こいつは。
そんなFUUのところに駆けつけたのがミニチュアピンシャーのアムム。嬉しすぎて我を忘れてるFUUに
「ワン!」と一括。アムムはいいとこの犬らしく身に付けるものが全てブランド品だ。
食べ物もいいものをもらっているらしい。が、意外とおちゃめなところもあるやつらしい。
え?なんだって?今度躾のために訓練所に入れられる?そうか君も大変だな…
29 :ユーは名無しネ2012/07/05(木) 23:16:09.45 0
作者さん達乙です
古林くんwww
谷村とプロフェッショナルツリーは暗いイケメン枠で似てるような
神7ってなんか皆わんこっぽいw
古林くんwww
谷村とプロフェッショナルツリーは暗いイケメン枠で似てるような
神7ってなんか皆わんこっぽいw
30 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 00:20:53.92 O
神7内の不憫率上がってるwww
犬7かわいい!
某漫画に岸くんみたいな男の子とパグの話あって泣いた
犬7かわいい!
某漫画に岸くんみたいな男の子とパグの話あって泣いた
31 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 00:52:07.78 0
最近れいあはのど元にほくろのある微笑年に奪われがち
ほくろめがけて吹き矢が飛んでこないか心配
ほくろめがけて吹き矢が飛んでこないか心配
34 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 06:49:43.01 I
犬7ありがとう!こんな犬飼ったら大変だろうなあ
そろそろレアチーズ巡って戦争勃発かな!
そろそろレアチーズ巡って戦争勃発かな!
37 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 12:34:22.77 0
颯くん、雑誌でもこれだけアピってるんだから
日頃からガンガン押してるんだろうな
そしてあむあむは何度も岸君話を聞かされてるんだろうな
日頃からガンガン押してるんだろうな
そしてあむあむは何度も岸君話を聞かされてるんだろうな
38 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 13:09:44.16 O
(真顔で)っていうのがね
リアル颯くんは赤くなってごにょごにょいわないのか…
リアル颯くんは赤くなってごにょごにょいわないのか…
39 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 13:41:23.88 0
>25はあむあむが「颯はホントに岸くん、好きだよな」と言ってるのがポイント
41 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 14:12:27.81 0
岸くんは至って通常運転でしょうな
それにしてもレアチーズ浮気
それにしてもレアチーズ浮気
43 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 15:52:30.11 0
高橋「岸くんは、赤が似合うっぽい」
岸優「オレ、自分で赤って言おうとしてた。赤、好きなんだよね」
羽生「赤レンジャーの色じゃん。赤はエースの色だよ!」
岸優「でもこのあいだ占い見てたら、ラッキーカラーは黄色って書いてあったんだけど(笑)」
神宮「おっと、颯とかぶった!」
高橋「岸くんが黄色がいいっていうなら、オレはゆずるよ」
羽生「颯はホントに岸くん、好きだよな」
岸優「なんか気まずい(苦笑)」
高橋「(真顔で)だってジュニアの先輩として一番憧れてるのが岸くんだから…」
神宮「はい岸くんのニヤニヤいただきました」
岸優「オレ、自分で赤って言おうとしてた。赤、好きなんだよね」
羽生「赤レンジャーの色じゃん。赤はエースの色だよ!」
岸優「でもこのあいだ占い見てたら、ラッキーカラーは黄色って書いてあったんだけど(笑)」
神宮「おっと、颯とかぶった!」
高橋「岸くんが黄色がいいっていうなら、オレはゆずるよ」
羽生「颯はホントに岸くん、好きだよな」
岸優「なんか気まずい(苦笑)」
高橋「(真顔で)だってジュニアの先輩として一番憧れてるのが岸くんだから…」
神宮「はい岸くんのニヤニヤいただきました」
77 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 19:48:14.33 0
>>43
今更だが颯きゅんの「〜っぽい」ってまたお決まりの餅っぽい中の汁っぽいなんとかを思い出したぞw
今更だが颯きゅんの「〜っぽい」ってまたお決まりの餅っぽい中の汁っぽいなんとかを思い出したぞw
44 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 16:03:24.62 0
平均体重が下がった新生神7をよろしくお願いします^^
http://pic.prepics-cdn.com/aiueo007/15270536.jpeg
http://pic.prepics-cdn.com/aiueo007/15270536.jpeg
50 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 20:26:58.77 0
れあむは上がってる
ふう岩橋は下がってる
じんたんは変わらず可愛い
岸は変わらずブサイク
ふう岩橋は下がってる
じんたんは変わらず可愛い
岸は変わらずブサイク
51 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 20:37:54.59 0
実際の顔は岩橋かなり上位なのにデコ出すとなんか横綱みたいに見える
57 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 22:33:52.44 P
一番お化けに強そうなのは羽生田くん。
自信家だから「お化けなんかに脅かす権利はない」って言いそう(笑)。
怖がりなのは岸くんかな。強がるけど最初に逃げるタイプ。
僕はヘッドスピンでお化けを吹き飛ばします! (高橋颯)
岸くんのためにヘッドスピンでお化けを吹き飛ばすと言いたいんですねわかります
何気にあむあむの言いそうなことも押さえてて萌えますな
今月の雑誌はきしふうあむあむの三角関係についていくらでも妄想膨らむぜ
そしてあらんに取られまいとアホが本気出してきてるのがわかるw
自信家だから「お化けなんかに脅かす権利はない」って言いそう(笑)。
怖がりなのは岸くんかな。強がるけど最初に逃げるタイプ。
僕はヘッドスピンでお化けを吹き飛ばします! (高橋颯)
岸くんのためにヘッドスピンでお化けを吹き飛ばすと言いたいんですねわかります
何気にあむあむの言いそうなことも押さえてて萌えますな
今月の雑誌はきしふうあむあむの三角関係についていくらでも妄想膨らむぜ
そしてあらんに取られまいとアホが本気出してきてるのがわかるw
59 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 23:52:44.45 0
神7楽屋劇場 「恋愛教祖…?」
高橋は相変わらず悩んでいた。
どうしたら岸くんにこの想いが伝わるのか、しかし伝わったところでどうすればいいのか…
恋愛教祖である中村は「好きな人の側にいれるだけで幸せ」という訓示をくれたがそれはそうとしてやっぱり何か進展がほしい。
そうでなくともこの間岸くんはチュウガクイチネンジャーから熱い視線を注がれていた。油断していたらライバルが増えかねないのだ。
「みつめるた〜びに〜こい〜♪」
突然、ドアが開いてガッスガスのババアボイスが轟いた。高橋はずっこけそうになる。
「あ?高橋?何ずっこけてんのアホだな」
栗田が呆れ気味にそう言った。いくら高橋といえどアホにアホ扱いは屈辱だ。
「栗田君…何唸ってたの…?」
「あ?うなる?うなるってなんだよ俺はチェリッシュ歌ってただけだし。れいあがこの曲好きだから俺も練習中」
今の歌のどこに音程が…こいつは音痴なんて生易しいもんじゃない…高橋は唖然とした。
「あー暇だなー。れいあ今撮影中なんだよな。今回どんな衣装かなー。あーなんで俺れいあと一緒の撮影じゃねーんだよくそー」
ぼやきながら栗田は少年ジャンプを読み出してバカ笑いもといアホ笑いをしだす。知性の欠片もない。これのシンメで連日アホ呼ばわりされる谷村はさぞかしストレスが溜まるだろうな…
同学年の仲間に高橋は同情する。そりゃあ白い壁の病院に二度目の入院もするだろう。
黙っていれば目がぱっちりして髪の毛サラサラで小顔でスタイル抜群の女の子と見間違うようなかわいこちゃんなのにそれら全てを駆逐してしまうアホオーラはある意味では天然記念物級だ。
理知的で乙女で几帳面な中村とはまさに対極。人は自分にないものを求めるのだろうか…
(僕も岸くんに自分にはないものを求めてるのかな…)
しゃかりきなダンスとか滝のように流れる汗とか人の弁当勝手に食っちゃう意地汚さとかとか…
高橋がうっとりと幻想に浸っているといきなり目の前に栗田のアホ顔があった。
「な…何?」
「お前今岸のこと考えてたろ?」
高橋は仰天した。何故このアホに自分の考えていることが分かったのか…またしてもどっか顔に書いてしまってたのか…慌てて鏡を見たがいつものホクロがあるだけだった。
「なななななな何言って…アホなこと言わないでよ栗田くんいくらアホでも怒るよぼぼぼぼ僕」
「誰がアホだっててめえ?」
栗田のゴボウみたいな腕が首にからみつく。
「締まってる締まって…うげぇ…」
「俺を谷村みてえなアホと一緒にすんな」
このままでは窒息死する。謝りながらギブをした。つい本音が出てしまった。
「お前岸みたいなアホな奴のことよく好きになれるよなー。あいつ俺と話してる時に寝るようなアホだぞ?」
「それは栗田くんの話がアホ…じゃなくてつまらないんじゃ…」
「まーでもよ。早いとこお前が岸をなんとかしてくんないとまたれいあ襲われたりしたらたまんねえしなー。俺も協力してやっか」
意外な展開が訪れる。栗田が自分のために協力とは俄かには信じがたい話だが溺れる者はなんとやら。高橋は話を聞いてもらうことにした。
高橋は相変わらず悩んでいた。
どうしたら岸くんにこの想いが伝わるのか、しかし伝わったところでどうすればいいのか…
恋愛教祖である中村は「好きな人の側にいれるだけで幸せ」という訓示をくれたがそれはそうとしてやっぱり何か進展がほしい。
そうでなくともこの間岸くんはチュウガクイチネンジャーから熱い視線を注がれていた。油断していたらライバルが増えかねないのだ。
「みつめるた〜びに〜こい〜♪」
突然、ドアが開いてガッスガスのババアボイスが轟いた。高橋はずっこけそうになる。
「あ?高橋?何ずっこけてんのアホだな」
栗田が呆れ気味にそう言った。いくら高橋といえどアホにアホ扱いは屈辱だ。
「栗田君…何唸ってたの…?」
「あ?うなる?うなるってなんだよ俺はチェリッシュ歌ってただけだし。れいあがこの曲好きだから俺も練習中」
今の歌のどこに音程が…こいつは音痴なんて生易しいもんじゃない…高橋は唖然とした。
「あー暇だなー。れいあ今撮影中なんだよな。今回どんな衣装かなー。あーなんで俺れいあと一緒の撮影じゃねーんだよくそー」
ぼやきながら栗田は少年ジャンプを読み出してバカ笑いもといアホ笑いをしだす。知性の欠片もない。これのシンメで連日アホ呼ばわりされる谷村はさぞかしストレスが溜まるだろうな…
同学年の仲間に高橋は同情する。そりゃあ白い壁の病院に二度目の入院もするだろう。
黙っていれば目がぱっちりして髪の毛サラサラで小顔でスタイル抜群の女の子と見間違うようなかわいこちゃんなのにそれら全てを駆逐してしまうアホオーラはある意味では天然記念物級だ。
理知的で乙女で几帳面な中村とはまさに対極。人は自分にないものを求めるのだろうか…
(僕も岸くんに自分にはないものを求めてるのかな…)
しゃかりきなダンスとか滝のように流れる汗とか人の弁当勝手に食っちゃう意地汚さとかとか…
高橋がうっとりと幻想に浸っているといきなり目の前に栗田のアホ顔があった。
「な…何?」
「お前今岸のこと考えてたろ?」
高橋は仰天した。何故このアホに自分の考えていることが分かったのか…またしてもどっか顔に書いてしまってたのか…慌てて鏡を見たがいつものホクロがあるだけだった。
「なななななな何言って…アホなこと言わないでよ栗田くんいくらアホでも怒るよぼぼぼぼ僕」
「誰がアホだっててめえ?」
栗田のゴボウみたいな腕が首にからみつく。
「締まってる締まって…うげぇ…」
「俺を谷村みてえなアホと一緒にすんな」
このままでは窒息死する。謝りながらギブをした。つい本音が出てしまった。
「お前岸みたいなアホな奴のことよく好きになれるよなー。あいつ俺と話してる時に寝るようなアホだぞ?」
「それは栗田くんの話がアホ…じゃなくてつまらないんじゃ…」
「まーでもよ。早いとこお前が岸をなんとかしてくんないとまたれいあ襲われたりしたらたまんねえしなー。俺も協力してやっか」
意外な展開が訪れる。栗田が自分のために協力とは俄かには信じがたい話だが溺れる者はなんとやら。高橋は話を聞いてもらうことにした。
60 :ユーは名無しネ2012/07/06(金) 23:53:36.06 0
「栗田くんはどうやって中村くんを落としたの?」
気になっていたことを高橋は訊いてみた。
「あ?落とす?つうかそのへんのいきさつはフューチャリングシリーズに書かれてただろ」
栗田は鼻をほじる。高橋はあとで過去ログを探さなくてはならなくなった。
「まあなー。俺もれいあが俺のこと世界一好きだって知る前はさ、ガラになく臆病になってたりはしたよ。言ったら嫌われるかもなんて思ってたしー。でもなんつうの?偶然が味方したっつうかー」
話し方と声こそアホだが内容はなんか染み入ってくる。アホはアホなりに悩んでいたということか…
「どうしたら岸くんに振り向いてもらえるかな?」
「岸はアホだからなー。はっきり言わねえと分かんねえぞ。はっきり言っても分かんねえかもしれねえし」
「それじゃ手の施しようが…」
「んじゃなんも言わずガバって襲ってちゅーでもしちゃえばいいだろそれで一発で気付くだろいくら岸でも」
「そそそそそんなことできるわけないじゃんアホなこと言わないでよ!」
「んじゃ「岸ダイスキ」って書いたTシャツでも着て歩きゃいいんだよ」
「そそそそれで電車乗れって言うの?いつぞやの「岸SMダイスキ優太」じゃあるまいしアホにも程があるでしょ!」
やっぱアホは駄目だ…高橋は諦めた。この僕の純情可憐絶賛桃色片想いをこんなアホに相談したのがそもそもの間違いだ。そう結論づけて高橋は飲み物を買いに楽屋を出ることにした。
だが、ドアを開けた瞬間時が止まる。
「あ…」
「もぉ岸痛いぃ重いぃ早くどいてよおぉ」
岸くんが中村に覆いかぶさっていた。高橋は石化する。と同時に後ろで何か地の底から轟く音がした。
「違うぞ!今たまたま汗で滑ってこけてそこにこれまたたまたま中村が靴ひもほどけたってしゃがんでて…ああああああ殺さないで魚の餌にしないでワタリガニの餌も嫌ああああああああああああ!!!!」
岸くんはパニックだ。だが後ろを振り向くと栗田は仁王の形相だった。すでに体の周りをコスモが渦巻いている。
このままだと岸くんが殺されてしまう…
愛する人を魚の餌にさせてなるものか…
高橋は全身の筋肉を収縮させた。例え栗田を殺してでも岸くんを守る。己にそう言い聞かせた。
「栗田くん待って!!岸くんには指一本…」
しかしいとも簡単に高橋は吹っ飛ばされた。体格も筋肉も自分の方が勝ってるというのに今の栗田にとっては蟻を踏みつぶす象のようなものだ。
そうか、愛する人を守るってことはこういうことなのか…好きな人のためなら少年バトル漫画もジンバブエドルもびっくりの強さのインフレを起こす…それが愛だ…
高橋は薄れゆく意識の奥で岸くんの悲鳴を聞きながら栗田をほんの少しだけ尊敬したという。
END
気になっていたことを高橋は訊いてみた。
「あ?落とす?つうかそのへんのいきさつはフューチャリングシリーズに書かれてただろ」
栗田は鼻をほじる。高橋はあとで過去ログを探さなくてはならなくなった。
「まあなー。俺もれいあが俺のこと世界一好きだって知る前はさ、ガラになく臆病になってたりはしたよ。言ったら嫌われるかもなんて思ってたしー。でもなんつうの?偶然が味方したっつうかー」
話し方と声こそアホだが内容はなんか染み入ってくる。アホはアホなりに悩んでいたということか…
「どうしたら岸くんに振り向いてもらえるかな?」
「岸はアホだからなー。はっきり言わねえと分かんねえぞ。はっきり言っても分かんねえかもしれねえし」
「それじゃ手の施しようが…」
「んじゃなんも言わずガバって襲ってちゅーでもしちゃえばいいだろそれで一発で気付くだろいくら岸でも」
「そそそそそんなことできるわけないじゃんアホなこと言わないでよ!」
「んじゃ「岸ダイスキ」って書いたTシャツでも着て歩きゃいいんだよ」
「そそそそれで電車乗れって言うの?いつぞやの「岸SMダイスキ優太」じゃあるまいしアホにも程があるでしょ!」
やっぱアホは駄目だ…高橋は諦めた。この僕の純情可憐絶賛桃色片想いをこんなアホに相談したのがそもそもの間違いだ。そう結論づけて高橋は飲み物を買いに楽屋を出ることにした。
だが、ドアを開けた瞬間時が止まる。
「あ…」
「もぉ岸痛いぃ重いぃ早くどいてよおぉ」
岸くんが中村に覆いかぶさっていた。高橋は石化する。と同時に後ろで何か地の底から轟く音がした。
「違うぞ!今たまたま汗で滑ってこけてそこにこれまたたまたま中村が靴ひもほどけたってしゃがんでて…ああああああ殺さないで魚の餌にしないでワタリガニの餌も嫌ああああああああああああ!!!!」
岸くんはパニックだ。だが後ろを振り向くと栗田は仁王の形相だった。すでに体の周りをコスモが渦巻いている。
このままだと岸くんが殺されてしまう…
愛する人を魚の餌にさせてなるものか…
高橋は全身の筋肉を収縮させた。例え栗田を殺してでも岸くんを守る。己にそう言い聞かせた。
「栗田くん待って!!岸くんには指一本…」
しかしいとも簡単に高橋は吹っ飛ばされた。体格も筋肉も自分の方が勝ってるというのに今の栗田にとっては蟻を踏みつぶす象のようなものだ。
そうか、愛する人を守るってことはこういうことなのか…好きな人のためなら少年バトル漫画もジンバブエドルもびっくりの強さのインフレを起こす…それが愛だ…
高橋は薄れゆく意識の奥で岸くんの悲鳴を聞きながら栗田をほんの少しだけ尊敬したという。
END
63 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 00:38:58.67 O
作者さん乙です…
颯きゅん今回もダメだったね颯きゅん…
しかしこのスレの内容と雑誌がリンクしていく
颯きゅん今回もダメだったね颯きゅん…
しかしこのスレの内容と雑誌がリンクしていく
65 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 00:50:00.31 P
作者さんいつもたくさんの物語をありがとう!
アホはアホらしく清々しく颯きゅんを助けるかと思いきややっぱりアホだったww
岸くん安定の奇跡的不憫乙ww
颯きゅん巻き添え不憫乙www
過去ログのくだりで激しく笑ったww
颯きゅん、岸くんのために頑張って漁りたまえww
アホはアホらしく清々しく颯きゅんを助けるかと思いきややっぱりアホだったww
岸くん安定の奇跡的不憫乙ww
颯きゅん巻き添え不憫乙www
過去ログのくだりで激しく笑ったww
颯きゅん、岸くんのために頑張って漁りたまえww
66 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 03:20:52.36 0
くらもっさんは妹に瑞稀を激推し
しかも瑞稀が3人も上げたお兄ちゃん推しに倉もっさんの名前はなし
だんだんくらもっさんがドMにみえてきたお
しかも瑞稀が3人も上げたお兄ちゃん推しに倉もっさんの名前はなし
だんだんくらもっさんがドMにみえてきたお
68 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 09:25:25.26 0
「お菓子では僕の愛は測りきれない。どうしてもというなら僕自身をやろう。さあ、存分に食べるがいい岸くん」
とは言ったものの羽生田は自分の純潔を岸くんに捧げる気など毛頭ない。メロン百万個積まれてもお断りだ。
「いや人肉はちょっと…腹は減ってるけどさあ…」
「そういう食べるではない。食べちゃいたいくらい好き、もしくは食べられちゃいたいくらい好きってことだ。つまりれあくりがやってるようなことを僕と岸くんでしてみようっていう意味だ。分かるか?」
こうまで説明しないと分からないものなのか。いやはや全く比類なき鈍さ。不憫に加えて鈍感も全世界?1だ。羽生田は言いながら呆れた。
「いやー…俺中村とはできてもはにうだとは…」
「だけど中村には栗田がいるじゃないか。岸くんとてもう精子の…じゃなかった生死の境をさまようのは嫌だろう。さあ僕と○▲◇の*▽※を§¶ΘしてΣ¢$で●〒Шしようじゃないか!カモン岸くん!めくるめく官能の世界へ!」
「ちょっと待て無理だっつのだいたいはにうだは俺の好みじゃないし女装させても無理だあああああああ助けて神様やられるううううううううううううう!!!!!!!!!!」
岸くんのくせにいっちょ前により好みをしようってのかしゃらくせえ、と羽生田は当初のコンセプトも忘れて岸くんに飛びかかった。
こちとら好きで法令線に言い寄ってるわけじゃないんだ同期の高橋のために幾つかサンプルを取っといてやるのと暇つぶしとでなんでこんな言われ方をしなくてはならないのか…
「岸くん、食わず嫌いと言う言葉を知ってるか?」
「知ってるけど食いものじゃないし!」
「この僕の高く通った鼻やヘッドライトみたいな目やわがままボディを愛おしいと思わないのか!?え!?」
「らって無理なんらもん!おいなんでそんな力があるんだはにうだ。お前そんな怪力キャラじゃ…」
「だいたい暇潰しとはいえこの僕が好きと言ってやってるというのにその態度はなんだ?失礼だとは思わないのか?ていうか身の程を知れってんだ岸くん!」
「何言ってるか分かんないけど嫌なもんは嫌ああああああおいちょっと身動きとれない勘弁してかんにんしてええええええおっかさああああああん!!」
「さあ岸くん、覚悟しろ…!」
羽生田は岸くんに馬乗りになった。岸くんはいよいよパニック状態になって泣き叫んだ。
「嫌だあああああ俺の初体験がああああああああうxrtcfvygbふにjmk、でrftgyh!!!!」
半狂乱で涙と鼻水と唾液とその他よく分からない水分を飛ばし岸くんは幼稚園児に退行していった。あまりにも無様なその姿に羽生田は我に返る。こちらとてこんな奴と初体験など願い下げだ、と。
羽生田は一つ咳払いをし、両手を前に広げて言った。
「ほんのジョークだよ岸くん。ジャストジョークだ。あんまり人のお菓子ばっか食べてないで自分で持ってきなよってことだよ分かったかい?」
少々無理くりな気もしたが羽生田はそれで締めてみた。
岸くんは「わがりまじだ…」と涙目で何度も何度もう頷いていた。
やはり羽生田には岸くんに恋する高橋の気持ちは理解できないのであった。
ただ、暇はそれなりに潰せた。
END
とは言ったものの羽生田は自分の純潔を岸くんに捧げる気など毛頭ない。メロン百万個積まれてもお断りだ。
「いや人肉はちょっと…腹は減ってるけどさあ…」
「そういう食べるではない。食べちゃいたいくらい好き、もしくは食べられちゃいたいくらい好きってことだ。つまりれあくりがやってるようなことを僕と岸くんでしてみようっていう意味だ。分かるか?」
こうまで説明しないと分からないものなのか。いやはや全く比類なき鈍さ。不憫に加えて鈍感も全世界?1だ。羽生田は言いながら呆れた。
「いやー…俺中村とはできてもはにうだとは…」
「だけど中村には栗田がいるじゃないか。岸くんとてもう精子の…じゃなかった生死の境をさまようのは嫌だろう。さあ僕と○▲◇の*▽※を§¶ΘしてΣ¢$で●〒Шしようじゃないか!カモン岸くん!めくるめく官能の世界へ!」
「ちょっと待て無理だっつのだいたいはにうだは俺の好みじゃないし女装させても無理だあああああああ助けて神様やられるううううううううううううう!!!!!!!!!!」
岸くんのくせにいっちょ前により好みをしようってのかしゃらくせえ、と羽生田は当初のコンセプトも忘れて岸くんに飛びかかった。
こちとら好きで法令線に言い寄ってるわけじゃないんだ同期の高橋のために幾つかサンプルを取っといてやるのと暇つぶしとでなんでこんな言われ方をしなくてはならないのか…
「岸くん、食わず嫌いと言う言葉を知ってるか?」
「知ってるけど食いものじゃないし!」
「この僕の高く通った鼻やヘッドライトみたいな目やわがままボディを愛おしいと思わないのか!?え!?」
「らって無理なんらもん!おいなんでそんな力があるんだはにうだ。お前そんな怪力キャラじゃ…」
「だいたい暇潰しとはいえこの僕が好きと言ってやってるというのにその態度はなんだ?失礼だとは思わないのか?ていうか身の程を知れってんだ岸くん!」
「何言ってるか分かんないけど嫌なもんは嫌ああああああおいちょっと身動きとれない勘弁してかんにんしてええええええおっかさああああああん!!」
「さあ岸くん、覚悟しろ…!」
羽生田は岸くんに馬乗りになった。岸くんはいよいよパニック状態になって泣き叫んだ。
「嫌だあああああ俺の初体験がああああああああうxrtcfvygbふにjmk、でrftgyh!!!!」
半狂乱で涙と鼻水と唾液とその他よく分からない水分を飛ばし岸くんは幼稚園児に退行していった。あまりにも無様なその姿に羽生田は我に返る。こちらとてこんな奴と初体験など願い下げだ、と。
羽生田は一つ咳払いをし、両手を前に広げて言った。
「ほんのジョークだよ岸くん。ジャストジョークだ。あんまり人のお菓子ばっか食べてないで自分で持ってきなよってことだよ分かったかい?」
少々無理くりな気もしたが羽生田はそれで締めてみた。
岸くんは「わがりまじだ…」と涙目で何度も何度もう頷いていた。
やはり羽生田には岸くんに恋する高橋の気持ちは理解できないのであった。
ただ、暇はそれなりに潰せた。
END
69 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 09:56:53.56 O
作者さん乙!
ちょっと岸あむに期待してしまったw
はにーのキャラなんか憎めなくて大好き
ちょっと岸あむに期待してしまったw
はにーのキャラなんか憎めなくて大好き
71 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 10:37:02.13 P
作者さん乙!
サンプルとジョークのつもりが拒絶されてプライド傷ついてムキになっちゃうはにー可愛いよはにー
しかし岸くんおバカだから最後の無理やりな締めも納得しちゃってうっかり颯くんに言っちゃってまた颯くんの苦悩が始まるんだな…
サンプルとジョークのつもりが拒絶されてプライド傷ついてムキになっちゃうはにー可愛いよはにー
しかし岸くんおバカだから最後の無理やりな締めも納得しちゃってうっかり颯くんに言っちゃってまた颯くんの苦悩が始まるんだな…
73 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 14:02:29.82 O
はにーのキャラ好き
理屈っぽそうなしゃべり方とか
…しかし颯きゅん相手は鈍感すぎるぞ
理屈っぽそうなしゃべり方とか
…しかし颯きゅん相手は鈍感すぎるぞ
75 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 19:02:15.36 O
作者さん乙です
このなんのロマンスも生まれなさそうなカップリング大好き
はにーが1人のところに岸くん来て不憫の匂いしかしなかったけどはにーが無事でよかったwww
このなんのロマンスも生まれなさそうなカップリング大好き
はにーが1人のところに岸くん来て不憫の匂いしかしなかったけどはにーが無事でよかったwww
76 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 19:23:50.49 O
作者さん岸はにーおつです
いつもありがとう!
エリートはにーの暇潰しは規模が違うなw
れあたんならってそんなこと颯くんに聞かれたら大変だw
こういうカップリング面白い大好き!
いつもありがとう!
エリートはにーの暇潰しは規模が違うなw
れあたんならってそんなこと颯くんに聞かれたら大変だw
こういうカップリング面白い大好き!
79 :ユーは名無しネ2012/07/07(土) 21:56:32.59 0
神7で名作ドラマ
岸「俺なら颯のこと、悲しませたりしない…」
颯「俺のこと好きになってもいいぞ、許可してやる!」
中村「栗ちゃ〜ん、野菜泥棒がいるよぉ」
倉本「このトマトうまいっすね〜、もらってもいいっすか?」
中村「いいよぉ(どうせ食べないしw)」
倉本「やったー!あ、嶺亜くんも食べる?」
中村「てめぇ俺にトマト食わせようとしたな…」
倉本「え?いやあああああぁぁぁぁぁ!!」
神宮寺「いつも嶺亜嶺亜やかましいんだよ!!お前れあヲタか!!」
栗田 「俺はれあヲタじゃねぇ……ただ嶺亜のことが好きなだけさ!!」
神宮寺「やっぱりヲタじゃねーかよ!覚悟しやがれ!!」
栗田 「ちくしょおぉぉぉ、行きたかったぜハワイイイイイ!れあたんんんコアラパアアアンチ!!」
神宮寺「ぐはっ…やら…れた……」
羽生田「ブザマだ……」
谷村「僕は…冥王星の正統な後継者だ……」
岸「俺なら颯のこと、悲しませたりしない…」
颯「俺のこと好きになってもいいぞ、許可してやる!」
中村「栗ちゃ〜ん、野菜泥棒がいるよぉ」
倉本「このトマトうまいっすね〜、もらってもいいっすか?」
中村「いいよぉ(どうせ食べないしw)」
倉本「やったー!あ、嶺亜くんも食べる?」
中村「てめぇ俺にトマト食わせようとしたな…」
倉本「え?いやあああああぁぁぁぁぁ!!」
神宮寺「いつも嶺亜嶺亜やかましいんだよ!!お前れあヲタか!!」
栗田 「俺はれあヲタじゃねぇ……ただ嶺亜のことが好きなだけさ!!」
神宮寺「やっぱりヲタじゃねーかよ!覚悟しやがれ!!」
栗田 「ちくしょおぉぉぉ、行きたかったぜハワイイイイイ!れあたんんんコアラパアアアンチ!!」
神宮寺「ぐはっ…やら…れた……」
羽生田「ブザマだ……」
谷村「僕は…冥王星の正統な後継者だ……」
80 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 01:18:52.37 O
岸くんの恋人(になりたい)
岸くんは今日も胸ポケットに颯を入れてレッスンにやってきた。
誰よりも早くレッスン室に入り、片隅に積み上げられている椅子の下に颯を下ろす。
岸くんが見つけた安全で死角になる場所だった。
颯が汗を拭くためといざとなったら隠れられるようにタオルも奥に突っ込んだ。
小さくなってしまった颯にとって、ダンスをしてる時だけが何もかも忘れてただ生きていることを実感出来る大事な時間だった。
それを岸くんが分かってくれてることが何より颯は嬉しかった。
「岸、神宮寺、ちょっと来い。」
レッスンが終わると、岸くんと神宮寺は鬼ヤクザに呼ばれて出ていった。
颯は誰もいなくなったレッスン室の椅子の下で三角座りをして岸くんを待つ。
ドアの開く音を聞いて颯が飛び出すと、そこにいたのは岸くんではなく羽生田だった。
颯は急いで引っ込み、タオルの影に隠れる。
「あれ〜、どこにやったかなぁ」
羽生田は何かを探している。
部屋の中を歩き回り、ついに椅子の下を覗いた。
「あった!…あ、違う…」
引っ張り出したタオルはどこかの酒屋が近所に配ったもので、羽生田の高級フワフワタオルとは似ても似つかぬものだった。
その時、羽生田の目の端がなにか動くものを捉える。
「ヒッ!」
タオルから手を離そうとしたが、そのタオルから「シーッ」という声が聞こえておもわずタオルを見つめた。
タオルの先には小さな人間がぶら下がっていた。
タオルに掴まって逆さまになり足を180度に開いている。
あまりの異様な光景に羽生田は声を出すのも忘れた。
胸の奥の方がざわざわする。なぜかこの光景を見たことあるような気がした。
羽生田を包んでいる時間が止まる。そして周りの景色がゆっくり逆回転を始めた。
そのスピードはどんどん早くなり、ハワイに行った辺りでまたゆっくりになり、止まった。
「ふ…う?」
「羽生田、オレが分かるの?」
その時、岸くんが戻ってきた。
岸くんは今日も胸ポケットに颯を入れてレッスンにやってきた。
誰よりも早くレッスン室に入り、片隅に積み上げられている椅子の下に颯を下ろす。
岸くんが見つけた安全で死角になる場所だった。
颯が汗を拭くためといざとなったら隠れられるようにタオルも奥に突っ込んだ。
小さくなってしまった颯にとって、ダンスをしてる時だけが何もかも忘れてただ生きていることを実感出来る大事な時間だった。
それを岸くんが分かってくれてることが何より颯は嬉しかった。
「岸、神宮寺、ちょっと来い。」
レッスンが終わると、岸くんと神宮寺は鬼ヤクザに呼ばれて出ていった。
颯は誰もいなくなったレッスン室の椅子の下で三角座りをして岸くんを待つ。
ドアの開く音を聞いて颯が飛び出すと、そこにいたのは岸くんではなく羽生田だった。
颯は急いで引っ込み、タオルの影に隠れる。
「あれ〜、どこにやったかなぁ」
羽生田は何かを探している。
部屋の中を歩き回り、ついに椅子の下を覗いた。
「あった!…あ、違う…」
引っ張り出したタオルはどこかの酒屋が近所に配ったもので、羽生田の高級フワフワタオルとは似ても似つかぬものだった。
その時、羽生田の目の端がなにか動くものを捉える。
「ヒッ!」
タオルから手を離そうとしたが、そのタオルから「シーッ」という声が聞こえておもわずタオルを見つめた。
タオルの先には小さな人間がぶら下がっていた。
タオルに掴まって逆さまになり足を180度に開いている。
あまりの異様な光景に羽生田は声を出すのも忘れた。
胸の奥の方がざわざわする。なぜかこの光景を見たことあるような気がした。
羽生田を包んでいる時間が止まる。そして周りの景色がゆっくり逆回転を始めた。
そのスピードはどんどん早くなり、ハワイに行った辺りでまたゆっくりになり、止まった。
「ふ…う?」
「羽生田、オレが分かるの?」
その時、岸くんが戻ってきた。
81 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 01:31:17.87 O
神宮寺が戻ってくる前に3人は場所を移した。
羽生田は次々と質問をぶつけたが、2人にも分からないことだらけだった。
しかし頭のいい羽生田はだいたいの出来事を理解する。納得はいかないが理解はした。
「僕が颯のことを忘れるなんて…」
1番納得がいかないのはそこだ。
(なんで岸くんだけが覚えてるんだよ。)
「でも思い出してくれたじゃん。ほんとにほんとに嬉しかった!」
そのまま2人は盛り上がり、次のレッスンの後颯は羽生田の家に泊まりに行くことになった。
当日、嬉しそうに羽生田の胸ポケットに入って手を振る颯を複雑な気持ちで見送って、岸くんは1人の部屋に帰ってきた。
夕食、風呂も終え自由を満喫出来る時間がやってきた。
「さあ、何するかな。やっぱりアレか…」
岸くんはスマホを取り出しSM動画を検索し始める。
いつも颯がそばにいるので思い切りオ○ニーも出来ない。
いや、1度颯が隣に寝ていた時にムラムラして始めてしまい、ふと目に入った颯に異様に興奮し、自分の変態さ加減に性的倒錯を覚えて颯を見ながら達してしまったことがあった。
それに罪悪感を感じて、以来全然していなかったのだ。
そうとう溜まっているはずだ。
しかし、3回もするともう満足してしまった。
テレビを見ても、漫画を読んでもいまいち面白くない。
(この部屋こんなに広かったっけ。あんなちっちゃいのがいないだけでこんなに広く感じるなんて…)
開けなくていいドールハウスの屋根を開けてしまい、猛烈な淋しさに襲われた。
その頃、颯と羽生田は空白の時間を埋めるように楽しくおしゃべりしていた。
相変わらず羽生田は颯が何言ってるか所々分からなかったが、そうそうそんな所も好きだったんだと少しずつ感覚を取り戻していくのが楽しかった。
「岸くん何してるかなぁ」
ふと颯が時計を見上げる。
「岸くんの事だからいやらしい事でもしてるんじゃないか?」
「ふふふ、そうだね。」
「颯、平気なの?」
「うん。It'sもオレがそばにいるし、オレの世話もしなきゃいけないから、岸くんには自由な時間がないんだよ。たまにはオレから解放してあげなきゃ。あ、でも1番ははにうだと遊びたかったんだよ!」
なんて可愛いこと言うんだろう。羽生田は颯の頭をチョンチョンつつきながら言った。
「岸くんに電話する?おやすみくらいいいんじゃないか?」
「する!」
つづく
羽生田は次々と質問をぶつけたが、2人にも分からないことだらけだった。
しかし頭のいい羽生田はだいたいの出来事を理解する。納得はいかないが理解はした。
「僕が颯のことを忘れるなんて…」
1番納得がいかないのはそこだ。
(なんで岸くんだけが覚えてるんだよ。)
「でも思い出してくれたじゃん。ほんとにほんとに嬉しかった!」
そのまま2人は盛り上がり、次のレッスンの後颯は羽生田の家に泊まりに行くことになった。
当日、嬉しそうに羽生田の胸ポケットに入って手を振る颯を複雑な気持ちで見送って、岸くんは1人の部屋に帰ってきた。
夕食、風呂も終え自由を満喫出来る時間がやってきた。
「さあ、何するかな。やっぱりアレか…」
岸くんはスマホを取り出しSM動画を検索し始める。
いつも颯がそばにいるので思い切りオ○ニーも出来ない。
いや、1度颯が隣に寝ていた時にムラムラして始めてしまい、ふと目に入った颯に異様に興奮し、自分の変態さ加減に性的倒錯を覚えて颯を見ながら達してしまったことがあった。
それに罪悪感を感じて、以来全然していなかったのだ。
そうとう溜まっているはずだ。
しかし、3回もするともう満足してしまった。
テレビを見ても、漫画を読んでもいまいち面白くない。
(この部屋こんなに広かったっけ。あんなちっちゃいのがいないだけでこんなに広く感じるなんて…)
開けなくていいドールハウスの屋根を開けてしまい、猛烈な淋しさに襲われた。
その頃、颯と羽生田は空白の時間を埋めるように楽しくおしゃべりしていた。
相変わらず羽生田は颯が何言ってるか所々分からなかったが、そうそうそんな所も好きだったんだと少しずつ感覚を取り戻していくのが楽しかった。
「岸くん何してるかなぁ」
ふと颯が時計を見上げる。
「岸くんの事だからいやらしい事でもしてるんじゃないか?」
「ふふふ、そうだね。」
「颯、平気なの?」
「うん。It'sもオレがそばにいるし、オレの世話もしなきゃいけないから、岸くんには自由な時間がないんだよ。たまにはオレから解放してあげなきゃ。あ、でも1番ははにうだと遊びたかったんだよ!」
なんて可愛いこと言うんだろう。羽生田は颯の頭をチョンチョンつつきながら言った。
「岸くんに電話する?おやすみくらいいいんじゃないか?」
「する!」
つづく
82 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 01:59:00.97 O
作者さん乙です
3人とも…
胸がキュンキュンしたよ
続き楽しみ
3人とも…
胸がキュンキュンしたよ
続き楽しみ
83 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 02:04:59.67 I
作者さんたちおつです
ドS颯きゅんの許可してやるに激しく萌えたw
岸くん颯きゅんがいないと心に穴がポッカリ空いてしまうなんて…
やっぱり岸颯想い合ってるね…!
岸くんにおやすみを言う続き見たいなあ
ドS颯きゅんの許可してやるに激しく萌えたw
岸くん颯きゅんがいないと心に穴がポッカリ空いてしまうなんて…
やっぱり岸颯想い合ってるね…!
岸くんにおやすみを言う続き見たいなあ
85 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 08:53:24.90 0
ジュニランプレッシャープレスクラブ
岸 優太編 未公開シーン
先日放送された岸の記者会見だが実は放送されていない部分があった。
れいあ「岸君は女の子に告白するとしたらどこでしますか?」
岸「自分からじゃなくて女の子から告白されたい…」
れいあ「もうっ!岸、男でしょ。告白する場所を決めてください!」
れいあは少し怒り気味に言う。
岸「じゃあ…放課後の教室で」
れいあ「それではここが放課後の教室だと思って女の子に告白してください」
と言ってれいあは隣にいる高橋颯の背中を押す。
颯「えっ?(僕が岸君に告白されるの?どうしよう!心の準備があぁぁっ)」
突然の展開に颯は明らかに動揺している。岸も緊張しているようで悪いクセである眉間にシワを寄せた険しい表情になっていた。
岸「えっと…シンメになる頃からずっと好きでした。オレと付き合って下さい!」
颯「!!(そ、そんな前から僕のことを!?うれしいよおぉぉっ)」
颯は興奮してしまい携帯マナーモードを発動しながら岸に近づいた。
岸「うわぁっ!こわいよぉぉっ」
岸はその動きにドン引きし逃げようとする。他のみんなは颯の動きを止めにかかった。この事態が収まるのに時間がかかってしまい収録は中断してしまった。
結局、この部分は編集でカットされることになりオンエアされることはなかった。毎回恒例の告白シーンが無かったのはこのような出来事があったからである。
END
ところで今回の収録に谷村も参加していたがれいあのことが怖いのでれいあから1番遠い位置に立っており(司会の茂木を除く)質問も積極的にしなかったのだった。
岸 優太編 未公開シーン
先日放送された岸の記者会見だが実は放送されていない部分があった。
れいあ「岸君は女の子に告白するとしたらどこでしますか?」
岸「自分からじゃなくて女の子から告白されたい…」
れいあ「もうっ!岸、男でしょ。告白する場所を決めてください!」
れいあは少し怒り気味に言う。
岸「じゃあ…放課後の教室で」
れいあ「それではここが放課後の教室だと思って女の子に告白してください」
と言ってれいあは隣にいる高橋颯の背中を押す。
颯「えっ?(僕が岸君に告白されるの?どうしよう!心の準備があぁぁっ)」
突然の展開に颯は明らかに動揺している。岸も緊張しているようで悪いクセである眉間にシワを寄せた険しい表情になっていた。
岸「えっと…シンメになる頃からずっと好きでした。オレと付き合って下さい!」
颯「!!(そ、そんな前から僕のことを!?うれしいよおぉぉっ)」
颯は興奮してしまい携帯マナーモードを発動しながら岸に近づいた。
岸「うわぁっ!こわいよぉぉっ」
岸はその動きにドン引きし逃げようとする。他のみんなは颯の動きを止めにかかった。この事態が収まるのに時間がかかってしまい収録は中断してしまった。
結局、この部分は編集でカットされることになりオンエアされることはなかった。毎回恒例の告白シーンが無かったのはこのような出来事があったからである。
END
ところで今回の収録に谷村も参加していたがれいあのことが怖いのでれいあから1番遠い位置に立っており(司会の茂木を除く)質問も積極的にしなかったのだった。
86 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 10:30:12.70 O
作者さんおつです!
JJLにそんなことが…w
岸くん颯きゅんの恋心をわかってあげてw
そしてpart4のれあ谷村の問題作があって以降この二人に何か期待してしまうw
違うカップリングでも見たいなあ
JJLにそんなことが…w
岸くん颯きゅんの恋心をわかってあげてw
そしてpart4のれあ谷村の問題作があって以降この二人に何か期待してしまうw
違うカップリングでも見たいなあ
87 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 11:01:06.76 O
岸君の恋人(になりたい)の今までの読みたかったけど前スレもうなかったorz
88 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 16:25:14.46 0
作者さん乙です!
シンメになる頃からずっと好きでした。て
完全に女の子じゃなく颯に言ってるよなww
シンメになる頃からずっと好きでした。て
完全に女の子じゃなく颯に言ってるよなww
91 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 18:49:00.15 0
神7楽屋劇場 「Ryu-Rea Rの平行線」
谷村が楽屋のドアを開けると誰もいなかった。
「…」
ほんの少しほっとする。白い壁の病院から退院してすぐのこともあり、なんとなくメンバーと顔を合わせ辛い。とりわけ中村と栗田…特に中村には…
ルービックキューブでもしながら一人気を落ち着け、それからレッスンに挑もう。そうしよう。そして余計なことは一切考えず雑念を捨て振り覚えに集中するんだ。そう決心し、谷村は荷物を降ろした。
「あれぇ谷村もう退院したんだぁ」
突如、後ろからその中村の声がして谷村は天井に頭をぶつける勢いで飛びあがった。スーパーマリオばりの跳躍力である。
中村はそんな谷村をきょとんと見やっていたが谷村は目を合わせることができない。
「はだかで火遊びとかさぁ悪い子すぎだよぉ親に心配かけちゃダメじゃん」
谷村が自宅の自室で全裸で火遊びをして白い壁の病院に強制入院させられたことはもう知れ渡っているようだった。ある意味ではそれは誤解だが真相が暴かれるよりは何百倍もましといえばましである。
「谷村どうしたのぉ?なんでそんな汗かいてんのぉ岸じゃあるまいしぃ」
中村は近づいてくる。駄目だ。無理だ。今目を合わせたらなんだか全てを悟られそうでそれだけはなんとしても避けなければならない。
例え夢とはいえ中村にあんなことやこんなことをしてされてそれはそれは良い子のみんなは見ちゃダメなものオンパレードだったのだ。夢だろうが栗田もれあオタも許すはずがない。
「何怯えてんのぉ別に振り付けも動線移動も間違えてないんだからおしおきとかしないしぃ僕」
おしおき…
そのキーワードに体が反応した。
「違う!違うぞ俺はそんな気は毛頭ない!違うってば違うんだあ!」
体の反応を無理矢理打ち消すために頭を抱えて大声で叫ぶと中村はドン引きした。怪訝な表情になっている。
あああこんなことでは余計に疑いを抱かせるだけだなんとかしなくてはと谷村は焦る。何事もなかったかのように振る舞えばいいんだ。そうだ、自然に、いつもどおりに…
「何やってんのぉ?」
「な…何ってきのこ図鑑を見ようと…」
「さかさまだけどぉ?」
言われて初めてきのこ図鑑をさかさまに持っていることに気付く。だがそれを認めると動揺していることが伝わってしまう。なんとかごまかさねば。
「き…きのこは上下さかさまに見るのが通の間で流行ってて…このしめじの美しいフォルムときたら…」
大丈夫だ。中村はきのこになんか興味がないからこの嘘はばれない。至って普通の谷村龍一を装うことに成功だ。そう、大丈夫、大丈夫…
しかし谷村のそうした思いとは裏腹に中村はいよいよもって不審に思い始めた。
谷村が楽屋のドアを開けると誰もいなかった。
「…」
ほんの少しほっとする。白い壁の病院から退院してすぐのこともあり、なんとなくメンバーと顔を合わせ辛い。とりわけ中村と栗田…特に中村には…
ルービックキューブでもしながら一人気を落ち着け、それからレッスンに挑もう。そうしよう。そして余計なことは一切考えず雑念を捨て振り覚えに集中するんだ。そう決心し、谷村は荷物を降ろした。
「あれぇ谷村もう退院したんだぁ」
突如、後ろからその中村の声がして谷村は天井に頭をぶつける勢いで飛びあがった。スーパーマリオばりの跳躍力である。
中村はそんな谷村をきょとんと見やっていたが谷村は目を合わせることができない。
「はだかで火遊びとかさぁ悪い子すぎだよぉ親に心配かけちゃダメじゃん」
谷村が自宅の自室で全裸で火遊びをして白い壁の病院に強制入院させられたことはもう知れ渡っているようだった。ある意味ではそれは誤解だが真相が暴かれるよりは何百倍もましといえばましである。
「谷村どうしたのぉ?なんでそんな汗かいてんのぉ岸じゃあるまいしぃ」
中村は近づいてくる。駄目だ。無理だ。今目を合わせたらなんだか全てを悟られそうでそれだけはなんとしても避けなければならない。
例え夢とはいえ中村にあんなことやこんなことをしてされてそれはそれは良い子のみんなは見ちゃダメなものオンパレードだったのだ。夢だろうが栗田もれあオタも許すはずがない。
「何怯えてんのぉ別に振り付けも動線移動も間違えてないんだからおしおきとかしないしぃ僕」
おしおき…
そのキーワードに体が反応した。
「違う!違うぞ俺はそんな気は毛頭ない!違うってば違うんだあ!」
体の反応を無理矢理打ち消すために頭を抱えて大声で叫ぶと中村はドン引きした。怪訝な表情になっている。
あああこんなことでは余計に疑いを抱かせるだけだなんとかしなくてはと谷村は焦る。何事もなかったかのように振る舞えばいいんだ。そうだ、自然に、いつもどおりに…
「何やってんのぉ?」
「な…何ってきのこ図鑑を見ようと…」
「さかさまだけどぉ?」
言われて初めてきのこ図鑑をさかさまに持っていることに気付く。だがそれを認めると動揺していることが伝わってしまう。なんとかごまかさねば。
「き…きのこは上下さかさまに見るのが通の間で流行ってて…このしめじの美しいフォルムときたら…」
大丈夫だ。中村はきのこになんか興味がないからこの嘘はばれない。至って普通の谷村龍一を装うことに成功だ。そう、大丈夫、大丈夫…
しかし谷村のそうした思いとは裏腹に中村はいよいよもって不審に思い始めた。
92 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 18:49:45.60 0
(おしおきしすぎで本当にぱっぱらぱーになっちゃったのかなぁおかしすぎだよねぇこの子…)
中村は思う。元々変わっているが谷村は最近奇行が輪をかけてひどくなりだしている。小学生の金田を拉致監禁してスパゲティプレイやSM緊縛プレイを強要したりリハ前に行方不明になったり全裸で火遊びをしたり…
レッスンや本番で谷村はよくミスをするし奇行のたんびにおしおきをしてきたがもしかしたらそれが余計に彼を追い詰めていたのかも…。
栗田もシンメのよしみでプリンをあげたりと優しくしてあげてるし、自分もたまには優しくしてやらないといけないのかもしれない。
普段から他の子より厳しくしてしまっているしラジコンの時も後ろから絶対零度を飛ばしてしまったし…と中村は少し反省し、実行してみることにした。
「谷村ぁお菓子食べるぅ?」
たけのこの里の箱を持ちながら近寄ると谷村は蛙のようにびよーんと部屋の隅までジャンピングした。しかもきのこ図鑑を持ったままだ。
「…」
「あ…えっと俺きのこの山派なんで…あと端っこにいた方が落ち着くから…」
谷村の図鑑を持つ手が震えている。これはかなり深刻な状況かもしれない。もしかしたら仮退院なのかなぁと中村は不安になった。
「そうださっきねぇチューペットもらったんだよぉ二本あるからひとつあげるぅ」
「あひぃいいいいいいいいい!!!!!」
よく冷えたチューペットを吸いながら近づくと谷村は口をぱくぱくさせながらまた逃げた。チューペットは嫌いなのだろうか。
「あ、じゃあ飴ちゃんはぁ?」
「きえぇえええええええええ!!!!!」
ペコちゃんキャンディーを開けて舐めながら谷村にも差し出すとまた彼は奇声を発して顔を真っ赤にした。
飴もいらないのだろうか…
では食べ物はやめて何か楽しい話題でも振ってみよう、と中村は試みる。
「谷村ぁ僕ねぇ今吹き矢の練習中なのぉこないだたった2点しか取れなくてぇ悔しかったしぃ」
鞄に入れていた携帯用吹き矢を吹こうとすると谷村は悲鳴をあげて涙目になった。なんだろう。吹き矢を咥えたのがそんなに恐怖を招く行為だったのだろうか…昔狙撃されたトラウマでもあるのか…
では谷村の興味に合わせてみよう。
「谷村僕にもきのこ図鑑見せてぇどれがおいしいのぉ?」
近寄ると谷村はわけの分からない言語を叫びながらうずくまりだした。かすかにプルプルと震えている。
「…」
中村はどうしていいか分からなくなった。何をしてもどう話しかけても谷村はキテレツな反応を繰り返す。
栗ちゃん助けてぇと中村は心の中で栗田にSOSを出した。この子どう扱っていいのかもう分かんないよぉ…
中村は匙を投げていつもどおり振る舞うことにした。こういった場合の判断は早いのである。
「そうだ谷村ぁレッスン休んでた間の振り付け今のうちやっとかないとぉ後でみんな困るし教えたげるから早く立ってぇ」
うずくまる谷村の腕を掴むと彼は奇声をあげた。
谷村はもう限界に達した。
中村は思う。元々変わっているが谷村は最近奇行が輪をかけてひどくなりだしている。小学生の金田を拉致監禁してスパゲティプレイやSM緊縛プレイを強要したりリハ前に行方不明になったり全裸で火遊びをしたり…
レッスンや本番で谷村はよくミスをするし奇行のたんびにおしおきをしてきたがもしかしたらそれが余計に彼を追い詰めていたのかも…。
栗田もシンメのよしみでプリンをあげたりと優しくしてあげてるし、自分もたまには優しくしてやらないといけないのかもしれない。
普段から他の子より厳しくしてしまっているしラジコンの時も後ろから絶対零度を飛ばしてしまったし…と中村は少し反省し、実行してみることにした。
「谷村ぁお菓子食べるぅ?」
たけのこの里の箱を持ちながら近寄ると谷村は蛙のようにびよーんと部屋の隅までジャンピングした。しかもきのこ図鑑を持ったままだ。
「…」
「あ…えっと俺きのこの山派なんで…あと端っこにいた方が落ち着くから…」
谷村の図鑑を持つ手が震えている。これはかなり深刻な状況かもしれない。もしかしたら仮退院なのかなぁと中村は不安になった。
「そうださっきねぇチューペットもらったんだよぉ二本あるからひとつあげるぅ」
「あひぃいいいいいいいいい!!!!!」
よく冷えたチューペットを吸いながら近づくと谷村は口をぱくぱくさせながらまた逃げた。チューペットは嫌いなのだろうか。
「あ、じゃあ飴ちゃんはぁ?」
「きえぇえええええええええ!!!!!」
ペコちゃんキャンディーを開けて舐めながら谷村にも差し出すとまた彼は奇声を発して顔を真っ赤にした。
飴もいらないのだろうか…
では食べ物はやめて何か楽しい話題でも振ってみよう、と中村は試みる。
「谷村ぁ僕ねぇ今吹き矢の練習中なのぉこないだたった2点しか取れなくてぇ悔しかったしぃ」
鞄に入れていた携帯用吹き矢を吹こうとすると谷村は悲鳴をあげて涙目になった。なんだろう。吹き矢を咥えたのがそんなに恐怖を招く行為だったのだろうか…昔狙撃されたトラウマでもあるのか…
では谷村の興味に合わせてみよう。
「谷村僕にもきのこ図鑑見せてぇどれがおいしいのぉ?」
近寄ると谷村はわけの分からない言語を叫びながらうずくまりだした。かすかにプルプルと震えている。
「…」
中村はどうしていいか分からなくなった。何をしてもどう話しかけても谷村はキテレツな反応を繰り返す。
栗ちゃん助けてぇと中村は心の中で栗田にSOSを出した。この子どう扱っていいのかもう分かんないよぉ…
中村は匙を投げていつもどおり振る舞うことにした。こういった場合の判断は早いのである。
「そうだ谷村ぁレッスン休んでた間の振り付け今のうちやっとかないとぉ後でみんな困るし教えたげるから早く立ってぇ」
うずくまる谷村の腕を掴むと彼は奇声をあげた。
谷村はもう限界に達した。
95 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 20:32:40.11 0
ふうくん気持ち悪いね
96 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 20:47:50.17 O
>>95自分の心に留めておくだけでいいのにわざわざ書く事か?
99 :ユーは名無しネ2012/07/08(日) 23:48:13.55 0
JJLの谷村のキャラがここの話と本当に近くてびっくりしてる
ここで谷村が登場した頃ってまだあまり性格分かってなかったよね?
ここで谷村が登場した頃ってまだあまり性格分かってなかったよね?
100 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 00:01:15.18 0
JJLの谷村不憫伝説
始まる前に皆にどMといじられ落ち込む
位置間違えてアホの栗ちゃんにダミ声で怒られてちょっかいだされる
れあたんに変なおじさんを強要されるも放置される
サイコ颯くんに真剣に心配される
自我を立て直すのは親指と人差し指の体操
明るい岸くんに吹っ飛ばされる寝暗役
楽屋では隅っこで基本ぼっち
皆明るいなー羨ましいなーと輪に入ろうとするとしらける
皆の目線が怖い
はしもっちゃんにばかにされ心配される
変な一発芸が痛い
飼ってみたい動物→相談相手になってくれるならなんでもいい
本当の谷やんは実はここのストーリーよりも不憫なのかもしれないな
始まる前に皆にどMといじられ落ち込む
位置間違えてアホの栗ちゃんにダミ声で怒られてちょっかいだされる
れあたんに変なおじさんを強要されるも放置される
サイコ颯くんに真剣に心配される
自我を立て直すのは親指と人差し指の体操
明るい岸くんに吹っ飛ばされる寝暗役
楽屋では隅っこで基本ぼっち
皆明るいなー羨ましいなーと輪に入ろうとするとしらける
皆の目線が怖い
はしもっちゃんにばかにされ心配される
変な一発芸が痛い
飼ってみたい動物→相談相手になってくれるならなんでもいい
本当の谷やんは実はここのストーリーよりも不憫なのかもしれないな
102 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 03:07:11.86 O
岸くんの恋人(になりたい)
もう寝るかと岸くんが思っていると、羽生田から着信があった。
(こんな時間に電話をかけてくるって、颯に何かあったんじゃ…)
岸くんは慌てて電話に出る。
「あ、岸くん?オレ〜。」
のんきな颯の声だ。
「どうした?何かあった?」
「岸くんが淋しがってるかなーと思って。」
岸くんは焦って電話に出たのが恥ずかしくなり強がった。
「ぜ〜んぜん。1人の時間を満喫してるよ。しかも今日の晩ご飯カレーだぜ。残念だったな。」
「こっちはすき焼き。デザートにメロンも出たよ。あみあみのメロンだよ!」
「………」
「岸くん?」
「もう寝るんだろ?」
「うん。」
「腹出して寝るなよ。」
「岸くんもまたおねしょしないようにね。」
「またって俺がいつおねしょしたんだよ。」
「へへへ…おやすみ、岸くん。」
「おやすみ。」
羽生田は岸くんに軽口をたたくようになった颯を見て、良かったなと思いながら同時に寂しさも感じていた。
「はにうだ一緒に寝よ〜。岸くん、寝相悪いからって絶対一緒に寝てくれないんだよね。」
もう寝るかと岸くんが思っていると、羽生田から着信があった。
(こんな時間に電話をかけてくるって、颯に何かあったんじゃ…)
岸くんは慌てて電話に出る。
「あ、岸くん?オレ〜。」
のんきな颯の声だ。
「どうした?何かあった?」
「岸くんが淋しがってるかなーと思って。」
岸くんは焦って電話に出たのが恥ずかしくなり強がった。
「ぜ〜んぜん。1人の時間を満喫してるよ。しかも今日の晩ご飯カレーだぜ。残念だったな。」
「こっちはすき焼き。デザートにメロンも出たよ。あみあみのメロンだよ!」
「………」
「岸くん?」
「もう寝るんだろ?」
「うん。」
「腹出して寝るなよ。」
「岸くんもまたおねしょしないようにね。」
「またって俺がいつおねしょしたんだよ。」
「へへへ…おやすみ、岸くん。」
「おやすみ。」
羽生田は岸くんに軽口をたたくようになった颯を見て、良かったなと思いながら同時に寂しさも感じていた。
「はにうだ一緒に寝よ〜。岸くん、寝相悪いからって絶対一緒に寝てくれないんだよね。」
103 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 03:16:43.22 O
「でけ〜。うわっ!門が勝手に開いた!」
翌朝、岸くんは朝一で羽生田宅を訪問した。
「全く…こんな朝っぱらから人騒がせな…だいたい夕方には会えるのにそれも我慢できなかったの?」
「いや…いつも胸ポケットに入ってるからさ、いないとなんか落ち着かなくて…」
岸くんは頭を掻いた。
羽生田は岸くんを浴室に連れて行く。
「汗まみれの岸くんを僕の部屋に入れる訳にはいかないからね。しっかり洗って!服も出しとくから着替えてよ!」
岸くんはシャワーを浴び、着替えた上にファ○リーズを振り掛けられてやっと羽生田の部屋への入室を許可された。
「颯〜、お迎えが来たよ。」
「え、岸くん?ちょっと待って!」
羽生田の部屋の一角に置かれている西洋のお城のミニチュアから颯が出てきた。
いつぞやのフリフリエプロンを着けている。
羽生田は飲んでいたカフェオレを吹いた。
岸くんの様子を窺ってみると、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしている。
寒気がした。
(これが噂のクレイジーシンメというやつか。よく知ってるつもりだったけどここまでとは…)
「岸くんこれ!」
颯はハンカチにくるまれた物を指差す。
「何?」
岸くんが包みを開けると、ラップに包まれた小さいおにぎりがコロコロ6個入っていた。
「愛妻弁当だよ!羽生田の家の高級明太子が入ってるからおいしいよ!」
岸くんにとっては一口サイズのかわいいおにぎりだが、自分の顔より大きいおにぎりを6個も作るのは大変だっただろう。
岸くんの顔が緩む。
雑誌の取材で何気なく言ったことを覚えていてくれるのも嬉しかった。
「ありがとう、颯。後で一緒に食べような。」
「なんでもいいけどさ、余所でやってよ。昨日から…ここは新婚さんいらっしゃいか!僕は三枝か!」
「岸くん、羽生田の家でのんきにお風呂入ったり朝ご飯ごちそうになったりするから完璧遅刻だよ。」
「いいじゃん。ちょっとくらい。」
「ダメ!学校はちゃんと行かないと。」
「なあ…颯。いつかさ、一緒にタイに行こうな。」
「うん。タイに行って象に乗ろう。」
「ついでにサイにも乗っとく?」
「その頃には宮近も立派なサイになってるだろうしね。……岸くん。」
「ん?」
「大好き。」
「そういうのは女の子に言われたい。」
「はいはい。」
つづく
翌朝、岸くんは朝一で羽生田宅を訪問した。
「全く…こんな朝っぱらから人騒がせな…だいたい夕方には会えるのにそれも我慢できなかったの?」
「いや…いつも胸ポケットに入ってるからさ、いないとなんか落ち着かなくて…」
岸くんは頭を掻いた。
羽生田は岸くんを浴室に連れて行く。
「汗まみれの岸くんを僕の部屋に入れる訳にはいかないからね。しっかり洗って!服も出しとくから着替えてよ!」
岸くんはシャワーを浴び、着替えた上にファ○リーズを振り掛けられてやっと羽生田の部屋への入室を許可された。
「颯〜、お迎えが来たよ。」
「え、岸くん?ちょっと待って!」
羽生田の部屋の一角に置かれている西洋のお城のミニチュアから颯が出てきた。
いつぞやのフリフリエプロンを着けている。
羽生田は飲んでいたカフェオレを吹いた。
岸くんの様子を窺ってみると、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしている。
寒気がした。
(これが噂のクレイジーシンメというやつか。よく知ってるつもりだったけどここまでとは…)
「岸くんこれ!」
颯はハンカチにくるまれた物を指差す。
「何?」
岸くんが包みを開けると、ラップに包まれた小さいおにぎりがコロコロ6個入っていた。
「愛妻弁当だよ!羽生田の家の高級明太子が入ってるからおいしいよ!」
岸くんにとっては一口サイズのかわいいおにぎりだが、自分の顔より大きいおにぎりを6個も作るのは大変だっただろう。
岸くんの顔が緩む。
雑誌の取材で何気なく言ったことを覚えていてくれるのも嬉しかった。
「ありがとう、颯。後で一緒に食べような。」
「なんでもいいけどさ、余所でやってよ。昨日から…ここは新婚さんいらっしゃいか!僕は三枝か!」
「岸くん、羽生田の家でのんきにお風呂入ったり朝ご飯ごちそうになったりするから完璧遅刻だよ。」
「いいじゃん。ちょっとくらい。」
「ダメ!学校はちゃんと行かないと。」
「なあ…颯。いつかさ、一緒にタイに行こうな。」
「うん。タイに行って象に乗ろう。」
「ついでにサイにも乗っとく?」
「その頃には宮近も立派なサイになってるだろうしね。……岸くん。」
「ん?」
「大好き。」
「そういうのは女の子に言われたい。」
「はいはい。」
つづく
104 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 12:09:59.72 P
いろんな作者さん乙
みなさんいろんな作品をありがとう
笑ったりキュンキュンしたり盛りだくさんでたまりまへんわ
谷茶浜まですっかりれあたんのフェロモンにメロメロにww
だがトマトプレイやプリンプレイは確かにみたい激しくみたい…!
だがそれを実行するのはアホ
岸くんの恋人(になりたい)はあむあむ登場でさらに面白くなってきたね
あむあむ切ない…だが寒気がしたには笑った
ラストがもう可愛くて可愛くて
みなさんいろんな作品をありがとう
笑ったりキュンキュンしたり盛りだくさんでたまりまへんわ
谷茶浜まですっかりれあたんのフェロモンにメロメロにww
だがトマトプレイやプリンプレイは確かにみたい激しくみたい…!
だがそれを実行するのはアホ
岸くんの恋人(になりたい)はあむあむ登場でさらに面白くなってきたね
あむあむ切ない…だが寒気がしたには笑った
ラストがもう可愛くて可愛くて
105 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 13:42:57.63 0
「大好き。」
「そういうのは女の子に言われたい。」
「はいはい。」
こいつらwwww
「そういうのは女の子に言われたい。」
「はいはい。」
こいつらwwww
106 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 16:09:19.80 O
颯くんきゅんきゅんする
はにー切ないな…
最近あむあむ→颯が脳内を占めすぎてて、なんだか平成BESTのスナップがあむ→颯としか思えなくなってきた
はにー…
はにー切ないな…
最近あむあむ→颯が脳内を占めすぎてて、なんだか平成BESTのスナップがあむ→颯としか思えなくなってきた
はにー…
107 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 17:01:04.61 O
岸家のごちそうはカレー
はにうだ家のすき焼きは通常レベルなんだろな
はにうだ家のすき焼きは通常レベルなんだろな
108 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 22:45:18.45 O
ぶつくさ言いながらもおにぎりの材料を用意し、ラップをちぎり、岸くんをお風呂に入れ、着替えを差し出し、朝ご飯まで食べさせるはにー愛しい。
110 :ユーは名無しネ2012/07/09(月) 23:19:07.11 0
ネタが古くなってしまいましたがストーリーが浮かんだのでまた書きたいと思います。
ジュニランプレッシャープレスクラブ 岸 優太編 未公開シーンその2
橋本涼「じゃ、次の質問いいですか?」
岸「はい、どうぞ」
橋本「岸君は事務所に入った当時坊主だったそうですが本当ですか?」
岸「えっ!?なんでそんなこと知ってるの?誰から聞いた?」
橋本「さねやす君です」
岸「あっ…(あいつがいたか。すっかり忘れてたー!)」
高橋颯「ねぇねぇ、今のホントなの岸君!」
颯が興味津々で聞いてくる。
岸「うん、まぁ…。当時野球やってたからね」
れいあ「オレも初めて聞いた。今度その頃の写真持ってきてぇ!」
岸「やだよっ。坊主のオレカッコ悪いから見せらんない」
井上みずき「僕はジャニーズのお仕事で坊主になったよ」
岸「えっ!?」
みずき「岸君は僕の坊主姿もカッコ悪いって思ってたの?」
みずきはほっぺたをふくらまして岸をにらんだ。
岸「いや、そんなつもりじゃ…」
岸が動揺して汗びっしょりになっていると司会の茂木が会話に入ってきた。
茂木「実は、こんなものがあるんですが…」
茂木はスーツのポケットからあるものを取り出し岸に渡した。
ジュニランプレッシャープレスクラブ 岸 優太編 未公開シーンその2
橋本涼「じゃ、次の質問いいですか?」
岸「はい、どうぞ」
橋本「岸君は事務所に入った当時坊主だったそうですが本当ですか?」
岸「えっ!?なんでそんなこと知ってるの?誰から聞いた?」
橋本「さねやす君です」
岸「あっ…(あいつがいたか。すっかり忘れてたー!)」
高橋颯「ねぇねぇ、今のホントなの岸君!」
颯が興味津々で聞いてくる。
岸「うん、まぁ…。当時野球やってたからね」
れいあ「オレも初めて聞いた。今度その頃の写真持ってきてぇ!」
岸「やだよっ。坊主のオレカッコ悪いから見せらんない」
井上みずき「僕はジャニーズのお仕事で坊主になったよ」
岸「えっ!?」
みずき「岸君は僕の坊主姿もカッコ悪いって思ってたの?」
みずきはほっぺたをふくらまして岸をにらんだ。
岸「いや、そんなつもりじゃ…」
岸が動揺して汗びっしょりになっていると司会の茂木が会話に入ってきた。
茂木「実は、こんなものがあるんですが…」
茂木はスーツのポケットからあるものを取り出し岸に渡した。
111 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 00:57:10.64 0
岸「これは…」
岸が手にしたものはバリカンだった。
茂木「バリカンを使って今ここで坊主を再現してみせるのはどうでしょう」
岸「いや、それはヤバイっすよ」
れいあ「いいねぇ。ちょっとやってみようよぉ」
と言ってれいあは岸からバリカンを奪う。
岸「コラッ、バリカンを返せ!」
れいあ「みんな、岸を押さえててぇ!オレが岸の頭を刈るからぁ」
れいあの指示に従ってみずきと橋本は岸を捕まえようとする。
岸「や、やめろ!」
岸は2人の手を振りほどいて必死に逃げようとする。
颯「ウィーン、ウィーン…」
颯は岸のピンチにパニックになり携帯マナーモードを発動中。
谷村「…」
谷村はれいあのことが怖いのでこのやりとりには参加せず遠くから様子を見ている。
れいあ「もうっ!岸じっとしててよぉ。動くとバリカンがあてられないでしょ!」
岸「坊主にされてたまるか!」
岸があまりに暴れるのでみずき、橋本の2人だけでは押さえつけることが出来なかった。幸い1ミリも剃られてはいない。
そこでれいあが言った。
れいあ「谷村!谷村も岸を押さえててよぉ」
谷村「え、でも…」
れいあ「いいから早くぅ!」
れいあに逆らうともっと厄介なので谷村は人差し指と親指を使って自我を修復しながら渋々岸を捕まえにいった。
さすがに岸より体のでかい谷村が加わると岸はどうすることも出来なかった。完全に動きを止められてしまった。
ウィーン…(マナーモードの音ではない)。バリカンの電動音が徐々に近づいてくる。岸は恐怖で涙目になっていた。
岸「だ、誰か助けて…」
絶体絶命と思ったその瞬間、ある力がれいあを襲った。
れいあ「うわぁっ!」
それは颯のヘッドスピンだった。初め携帯マナーモード状態だったがそんなことをしても岸のピンチを救うことは出来ないと気付き特技のヘッドスピンをかますのだった。
ヘッドスピンは見事れいあに命中し、バリカンはどっか遠くに飛んでいってしまった。その光景に司会の茂木もびっくりだ。
こうして岸の坊主は免れたのであったが颯が勢い余ってスタジオの機材ををガンガン壊すので収録が中断してしまった。
結局この部分は編集でカットされることとなりオンエアされることは無かった。だから岸が坊主にされそうになったことは視聴者は全く知らないのである。
END
ちなみに今回の収録に神宮寺も参加する予定だったがドラマで共演中の女の子に夢中で収録のことをすっかり忘れていた。
彼は色気とともにチャラさにも磨きがかかっている
岸が手にしたものはバリカンだった。
茂木「バリカンを使って今ここで坊主を再現してみせるのはどうでしょう」
岸「いや、それはヤバイっすよ」
れいあ「いいねぇ。ちょっとやってみようよぉ」
と言ってれいあは岸からバリカンを奪う。
岸「コラッ、バリカンを返せ!」
れいあ「みんな、岸を押さえててぇ!オレが岸の頭を刈るからぁ」
れいあの指示に従ってみずきと橋本は岸を捕まえようとする。
岸「や、やめろ!」
岸は2人の手を振りほどいて必死に逃げようとする。
颯「ウィーン、ウィーン…」
颯は岸のピンチにパニックになり携帯マナーモードを発動中。
谷村「…」
谷村はれいあのことが怖いのでこのやりとりには参加せず遠くから様子を見ている。
れいあ「もうっ!岸じっとしててよぉ。動くとバリカンがあてられないでしょ!」
岸「坊主にされてたまるか!」
岸があまりに暴れるのでみずき、橋本の2人だけでは押さえつけることが出来なかった。幸い1ミリも剃られてはいない。
そこでれいあが言った。
れいあ「谷村!谷村も岸を押さえててよぉ」
谷村「え、でも…」
れいあ「いいから早くぅ!」
れいあに逆らうともっと厄介なので谷村は人差し指と親指を使って自我を修復しながら渋々岸を捕まえにいった。
さすがに岸より体のでかい谷村が加わると岸はどうすることも出来なかった。完全に動きを止められてしまった。
ウィーン…(マナーモードの音ではない)。バリカンの電動音が徐々に近づいてくる。岸は恐怖で涙目になっていた。
岸「だ、誰か助けて…」
絶体絶命と思ったその瞬間、ある力がれいあを襲った。
れいあ「うわぁっ!」
それは颯のヘッドスピンだった。初め携帯マナーモード状態だったがそんなことをしても岸のピンチを救うことは出来ないと気付き特技のヘッドスピンをかますのだった。
ヘッドスピンは見事れいあに命中し、バリカンはどっか遠くに飛んでいってしまった。その光景に司会の茂木もびっくりだ。
こうして岸の坊主は免れたのであったが颯が勢い余ってスタジオの機材ををガンガン壊すので収録が中断してしまった。
結局この部分は編集でカットされることとなりオンエアされることは無かった。だから岸が坊主にされそうになったことは視聴者は全く知らないのである。
END
ちなみに今回の収録に神宮寺も参加する予定だったがドラマで共演中の女の子に夢中で収録のことをすっかり忘れていた。
彼は色気とともにチャラさにも磨きがかかっている
112 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 13:23:17.99 O
作者さん乙
まさかあの場にバリカンがあったとはね…
坊主見たかった!
まさかあの場にバリカンがあったとはね…
坊主見たかった!
113 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 14:14:05.39 0
何気に茂木さんのセリフの再現率が高いw
岸くんも一応アイドルなのにw
岸くんも一応アイドルなのにw
114 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 14:47:54.49 0
作者さん乙!告白といいバリカンといい
岸君インタビューにはいろいろあったんだなw
岸君インタビューにはいろいろあったんだなw
116 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 19:33:54.57 0
親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指
なんでこんな約束をしてしまったのだろう。
親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指
あの夢も、あいつの前でしてしまった失言も、いっそ何もなかった事にしてしまいたい。
親指とひとさし指を交互に重ね合わせるという指の体操で自分の心の中に広がる負の世界に逃避しても、目の前の現実は消えなかった。
「手越くんに会わせてくれたら許してあげるぅ」
外科病棟から退院した俺に向かってあいつはそう言い放った。
あのひやりとした視線をあびせられると俺はいつも硬直してしまう。体も。思考さえも。
「わかった。なんとかする。」
凍結した思考回路で導き出した精一杯の返答だった。
「僕ぅ、時間を守らないのも嫌だけどぉ、約束を守らないのも同じくらい嫌なのねぇ」
無理でしょ、できるわけないよねぇ。能面のようにのっぺりとした白い顔は、蔑みの念を俺に向けていた。
なんでこんな約束をしてしまったのだろう。
親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指
あの夢も、あいつの前でしてしまった失言も、いっそ何もなかった事にしてしまいたい。
親指とひとさし指を交互に重ね合わせるという指の体操で自分の心の中に広がる負の世界に逃避しても、目の前の現実は消えなかった。
「手越くんに会わせてくれたら許してあげるぅ」
外科病棟から退院した俺に向かってあいつはそう言い放った。
あのひやりとした視線をあびせられると俺はいつも硬直してしまう。体も。思考さえも。
「わかった。なんとかする。」
凍結した思考回路で導き出した精一杯の返答だった。
「僕ぅ、時間を守らないのも嫌だけどぉ、約束を守らないのも同じくらい嫌なのねぇ」
無理でしょ、できるわけないよねぇ。能面のようにのっぺりとした白い顔は、蔑みの念を俺に向けていた。
117 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 19:34:20.21 0
神7楽屋劇場 「神宮寺勇太の保健体育講座」
「うお、これはすげーな。ヒットだヒット。よし、保存…と」
神宮寺は今日も元気に、健やかにスマホでエロ動画検索に励む。このところドラマ撮影で生活が不規則になりがちだが他の時間を削ってでもてもこの時間だけは確保していた。
「あれ…おいおいメモリ不足とかまじふざけんなって感じだねー!」
またSDカードを買わなくてはならない。このために最近は他に買いたいものがあっても我慢している。ハワイに行った時も現地の本格エロDVDか動画を一つでも持って帰ってこようと意気込んだが言語の壁が阻んだのだ。
「あーちっくしょー誰かSDカード持ってねーかな…」
神宮寺が頭を掻いてるとドアが開いて甲高い声がつんざいた。
「あーもー腹減ったー!!めしー!!」
入ってきたのは倉本だった。神宮寺はすがるような思いで倉本に問う。
「おい倉本SDカード持ってねえか?お前の携帯に入ってね?それくれよ。金払うから」
「あ?そんなもん持ってねーし」
倉本は生意気な返事をすると楽屋に置いてあった弁当を一瞬でたいらげた。食べ足りないらしく鞄からパンやらお菓子やらを出してまたガツガツと食べ始めた。
「お前なあ…色気より食い気もいいけどそろそろまじでどうにかしねーと巨大化一直線だぞ」
「別にいーし」
倉本はがふがふ食べている。食べカスが見る間に広がった。
「んなこと言ってっと井上から見放されるぞ。自己管理もできないデブなんざゴメンだってな」
「ありえねーし。みずきは俺のお嫁さんになるんだし」
「いーや十分ありえるね。つーかお前もし仮に奇跡がおきて井上嫁にもらったとしてヤり方とか知ってんのかよ」
「あ?やりかた?なんだよやりかたって」
神宮寺がもったいぶって耳打ちをすると倉本は侮蔑の眼差しを向けた。
「お前ほんと脳みそ下半身の歩く条例違反キングオブセクハラ変態皇帝だな。捕まる前に海外逃亡しろよ」
鼻で笑われ、神宮寺のプライドに火がついた。
まわすべき血を一時的に下半身ではなく脳味噌に戻し、神宮寺は倉本に言った。
「おいおいずいぶんな言い方じゃねーか。じゃあお前もしも井上がお前としたいっつってきた時ちゃんと受け入れる準備できてんのかよ?」
「準備も何も俺はいつでもどこでも発情期のれあくりと違ってちゃんとそれなりにビジョンあるし」
「やり方も知らねえ奴がビジョンだと?ハッ!笑わせんなよ!これだからお子ちゃまは…」
「でもお前初体験まだだろ」
痛いところを突かれたが神宮寺はひるまない。ここで負けたら永遠にこのブラックホールからは見下され続ける。なんとしてでも年上の威厳は保たなくてはならない。岸くんみたいにならないように。
「うお、これはすげーな。ヒットだヒット。よし、保存…と」
神宮寺は今日も元気に、健やかにスマホでエロ動画検索に励む。このところドラマ撮影で生活が不規則になりがちだが他の時間を削ってでもてもこの時間だけは確保していた。
「あれ…おいおいメモリ不足とかまじふざけんなって感じだねー!」
またSDカードを買わなくてはならない。このために最近は他に買いたいものがあっても我慢している。ハワイに行った時も現地の本格エロDVDか動画を一つでも持って帰ってこようと意気込んだが言語の壁が阻んだのだ。
「あーちっくしょー誰かSDカード持ってねーかな…」
神宮寺が頭を掻いてるとドアが開いて甲高い声がつんざいた。
「あーもー腹減ったー!!めしー!!」
入ってきたのは倉本だった。神宮寺はすがるような思いで倉本に問う。
「おい倉本SDカード持ってねえか?お前の携帯に入ってね?それくれよ。金払うから」
「あ?そんなもん持ってねーし」
倉本は生意気な返事をすると楽屋に置いてあった弁当を一瞬でたいらげた。食べ足りないらしく鞄からパンやらお菓子やらを出してまたガツガツと食べ始めた。
「お前なあ…色気より食い気もいいけどそろそろまじでどうにかしねーと巨大化一直線だぞ」
「別にいーし」
倉本はがふがふ食べている。食べカスが見る間に広がった。
「んなこと言ってっと井上から見放されるぞ。自己管理もできないデブなんざゴメンだってな」
「ありえねーし。みずきは俺のお嫁さんになるんだし」
「いーや十分ありえるね。つーかお前もし仮に奇跡がおきて井上嫁にもらったとしてヤり方とか知ってんのかよ」
「あ?やりかた?なんだよやりかたって」
神宮寺がもったいぶって耳打ちをすると倉本は侮蔑の眼差しを向けた。
「お前ほんと脳みそ下半身の歩く条例違反キングオブセクハラ変態皇帝だな。捕まる前に海外逃亡しろよ」
鼻で笑われ、神宮寺のプライドに火がついた。
まわすべき血を一時的に下半身ではなく脳味噌に戻し、神宮寺は倉本に言った。
「おいおいずいぶんな言い方じゃねーか。じゃあお前もしも井上がお前としたいっつってきた時ちゃんと受け入れる準備できてんのかよ?」
「準備も何も俺はいつでもどこでも発情期のれあくりと違ってちゃんとそれなりにビジョンあるし」
「やり方も知らねえ奴がビジョンだと?ハッ!笑わせんなよ!これだからお子ちゃまは…」
「でもお前初体験まだだろ」
痛いところを突かれたが神宮寺はひるまない。ここで負けたら永遠にこのブラックホールからは見下され続ける。なんとしてでも年上の威厳は保たなくてはならない。岸くんみたいにならないように。
118 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 19:34:57.35 0
「今の世の中実践より理論なんだよ!俺は日々このスマホと共に初体験に向けて研究している!そりゃもう東大名誉教授も裸足で逃げ出すくらいにな!」
「ふーん」
倉本は鼻をほじりだした。この野郎…神宮寺はメラメラと己の闘志を力に変えた。
神宮寺は倉本を指差し、高らかに言い放った。
「いざって時にやり方分かんなくて井上傷つけてもいいんなら笑ってろ!お前まさか愛があればできるなんて漫画みたいなこと言わねえよな?
男同士ってのはな、ちゃんと知識をもってやらねーとそりゃもうえっらいことになんだぞ!井上のこと大事に思ってんなら素直に俺に教えを請う方が利口だと思うがな」
「そ…それぐらい自分で調べるし」
倉本のぐらつきを神宮寺は見逃さなかった。
「食いもののことしか考えられないお前がか?じゃあもし今すぐ井上がしたいっつってきたらどうすんだよ?せっかくの井上の気持ちをお前は踏みにじることになるんだぞ!」
「れいあ君に教えてもらうし」
「お前れあくりがやってるようなことをいきなり井上にできると思ってんのか?ただでさえもあいつは登りたくねー階段登りっぱなしなんだから拒絶されても知らねーぞ」
「う…」
もうひと押しだ。神宮寺は立ちあがり、天を仰いだ。
「他ならぬ同期のお前のためだ!俺が今から男同士のやり方を初級編から視聴覚教材付きで説明してやろう。なんなら付録も付ける!感謝しろよ!」
「くそ…お願いします…」
倉本は素直に負けを認め、従った。いくら生意気盛りでも井上を盾に取られては敵わない。そこで小一時間ほど神宮寺による「スマホDE保健体育」講座を受講した。
そして…
「みずき、待たせたな!もう大丈夫だ!」
レッスンでへとへとになり、空腹と疲労でフラフラの井上はやけに倉本の目が輝いているのを不思議に思う。しかも、いつも小脇にお菓子の袋をかかえているのに今日はその代わりに小さな小瓶を持っている。
「大丈夫って何が?」
「俺はいつでも準備万端だ!さあ来い!」
「はぁ?」
疲れているのに意味不明な冗談はやめろよ、と言おうとすると倉本はいきなりその小瓶を突き出し、
「これ使えば俺とお前で▽■Ωの◎▲Σを¢★¶してШ×※しいの○▲■でもって*☆▼が§÷Ωして大丈夫だ!もしそれでも不安だっつうんなら俺の携帯に神宮寺からもらった動画が入ってるから参考のために一度見とくか?」
井上は倉本の言っていることの半分も意味が分からなかったが嫌な予感と共にその動画とやらを見せられた。
そして頭の線が飛んだ。
「無理だっつーの!!!俺の許容範囲越えてるっつーの!!だいたいまだ11歳だし!分かる?11歳だよ11歳!!まだ干支回りきってないんだよ!!もうこれ以上階段昇れないってば無理無理無理無理カタツムリqwせdrftgyふじこl!!!!」
井上にさんざん喚き散らされた倉本は神宮寺への猜疑心をかなり強固なものにした。とりあえず神宮寺のスマホからSDカードを抜き出す復讐はしておいた。
そしてその晩はヤケ食いをおこし近所のコンビニやスーパーさらには個人商店までもを廃業寸前にまで追いやったという。
END
「ふーん」
倉本は鼻をほじりだした。この野郎…神宮寺はメラメラと己の闘志を力に変えた。
神宮寺は倉本を指差し、高らかに言い放った。
「いざって時にやり方分かんなくて井上傷つけてもいいんなら笑ってろ!お前まさか愛があればできるなんて漫画みたいなこと言わねえよな?
男同士ってのはな、ちゃんと知識をもってやらねーとそりゃもうえっらいことになんだぞ!井上のこと大事に思ってんなら素直に俺に教えを請う方が利口だと思うがな」
「そ…それぐらい自分で調べるし」
倉本のぐらつきを神宮寺は見逃さなかった。
「食いもののことしか考えられないお前がか?じゃあもし今すぐ井上がしたいっつってきたらどうすんだよ?せっかくの井上の気持ちをお前は踏みにじることになるんだぞ!」
「れいあ君に教えてもらうし」
「お前れあくりがやってるようなことをいきなり井上にできると思ってんのか?ただでさえもあいつは登りたくねー階段登りっぱなしなんだから拒絶されても知らねーぞ」
「う…」
もうひと押しだ。神宮寺は立ちあがり、天を仰いだ。
「他ならぬ同期のお前のためだ!俺が今から男同士のやり方を初級編から視聴覚教材付きで説明してやろう。なんなら付録も付ける!感謝しろよ!」
「くそ…お願いします…」
倉本は素直に負けを認め、従った。いくら生意気盛りでも井上を盾に取られては敵わない。そこで小一時間ほど神宮寺による「スマホDE保健体育」講座を受講した。
そして…
「みずき、待たせたな!もう大丈夫だ!」
レッスンでへとへとになり、空腹と疲労でフラフラの井上はやけに倉本の目が輝いているのを不思議に思う。しかも、いつも小脇にお菓子の袋をかかえているのに今日はその代わりに小さな小瓶を持っている。
「大丈夫って何が?」
「俺はいつでも準備万端だ!さあ来い!」
「はぁ?」
疲れているのに意味不明な冗談はやめろよ、と言おうとすると倉本はいきなりその小瓶を突き出し、
「これ使えば俺とお前で▽■Ωの◎▲Σを¢★¶してШ×※しいの○▲■でもって*☆▼が§÷Ωして大丈夫だ!もしそれでも不安だっつうんなら俺の携帯に神宮寺からもらった動画が入ってるから参考のために一度見とくか?」
井上は倉本の言っていることの半分も意味が分からなかったが嫌な予感と共にその動画とやらを見せられた。
そして頭の線が飛んだ。
「無理だっつーの!!!俺の許容範囲越えてるっつーの!!だいたいまだ11歳だし!分かる?11歳だよ11歳!!まだ干支回りきってないんだよ!!もうこれ以上階段昇れないってば無理無理無理無理カタツムリqwせdrftgyふじこl!!!!」
井上にさんざん喚き散らされた倉本は神宮寺への猜疑心をかなり強固なものにした。とりあえず神宮寺のスマホからSDカードを抜き出す復讐はしておいた。
そしてその晩はヤケ食いをおこし近所のコンビニやスーパーさらには個人商店までもを廃業寸前にまで追いやったという。
END
120 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 19:37:56.51 0
もぉ栗ちゃんてば、外見は男だけど中身は女ってどういうことぉ?」
撮影スタジオに到着し彼の姿をさがすとアホと笑談をしていた。
満開の花畑のような笑顔だ。
「あのぅ、この前のおしおk、いや約束、ちゃんと覚えてたから」
俺が話しかけると満開の笑顔が一瞬にして凍てつく氷の世界にかわる。
彼は無言で俺の後をついてきた。後方から突き刺さるような絶対零度の視線を感じる。
「この部屋で待っているらしいから。」
俺はあらかじめ調べておいた楽屋の番号を指し示した。
恐る恐る彼の横顔を見ると白い頬がぷっくりとふくれていた。怒っている?
一瞬JJLラジコン回の収録で感じた恐怖が蘇る。
いや、違う。緊張しているんだ。
僕ぅ緊張するとほっぺふくらましちゃう癖があってぇ。
そう話しているのを聞いた覚えがある。いやもしかしたらなんかのアンケートで見たのかな。
やっぱり先輩に会うのって緊張するんだ。ましてや一番憧れている手越くんだもんな。
いつも自分の前ではドSで俺のことを蔑んだような態度しかとらないくせにこんな幼気な、乙女のような、いじらしい。夢の中で感じた刹那的感情が再びわきおこる、いやちょっと待て。そのような邪念はあの朝パジャマのズボンと下着と一緒に燃やしたはずだろう。
白くて華奢な乙女のような彼の腕がドアノブを握る。
その部屋で待っていた人物はまばゆいほどに輝く金色の髪の、まぶしいほどのアイドルオーラを放ち
「手越くん・・・・。」
彼が目の前の憧れの先輩の名前を口にする。
振り向いた輝く先輩の左手にはなぜかスマホが握られており右手にはじんたんのリトルじんたん・・・・・
「神宮寺ぃ、僕の大好きな手越くんの格好でいかがわしい行為しないでくれるぅ」
だたでさえ白い頬がますます青白さを増してきた。
「いやー俺手越くんに似てるって言われた事ないけどシゲアキくんにはちょっと似てるっていわれたことあるんだよねー。谷木?あれ?谷寸?がどうしても手越くんに変装してくれ、協力してくれっていうからよ」
あっけらかんとそんなことを話す奴の右手はこんな状況も止まることを知らないらしい。
「神宮寺はぁ、一週間オナニー禁止。そして、たーにーむーらぁー」
俺の目の前に立ちはだかるのは天使でも乙女でもお花畑でも刹那的快楽でもない。
俺のよく知っている絶対零度の視線だ。
おわり
撮影スタジオに到着し彼の姿をさがすとアホと笑談をしていた。
満開の花畑のような笑顔だ。
「あのぅ、この前のおしおk、いや約束、ちゃんと覚えてたから」
俺が話しかけると満開の笑顔が一瞬にして凍てつく氷の世界にかわる。
彼は無言で俺の後をついてきた。後方から突き刺さるような絶対零度の視線を感じる。
「この部屋で待っているらしいから。」
俺はあらかじめ調べておいた楽屋の番号を指し示した。
恐る恐る彼の横顔を見ると白い頬がぷっくりとふくれていた。怒っている?
一瞬JJLラジコン回の収録で感じた恐怖が蘇る。
いや、違う。緊張しているんだ。
僕ぅ緊張するとほっぺふくらましちゃう癖があってぇ。
そう話しているのを聞いた覚えがある。いやもしかしたらなんかのアンケートで見たのかな。
やっぱり先輩に会うのって緊張するんだ。ましてや一番憧れている手越くんだもんな。
いつも自分の前ではドSで俺のことを蔑んだような態度しかとらないくせにこんな幼気な、乙女のような、いじらしい。夢の中で感じた刹那的感情が再びわきおこる、いやちょっと待て。そのような邪念はあの朝パジャマのズボンと下着と一緒に燃やしたはずだろう。
白くて華奢な乙女のような彼の腕がドアノブを握る。
その部屋で待っていた人物はまばゆいほどに輝く金色の髪の、まぶしいほどのアイドルオーラを放ち
「手越くん・・・・。」
彼が目の前の憧れの先輩の名前を口にする。
振り向いた輝く先輩の左手にはなぜかスマホが握られており右手にはじんたんのリトルじんたん・・・・・
「神宮寺ぃ、僕の大好きな手越くんの格好でいかがわしい行為しないでくれるぅ」
だたでさえ白い頬がますます青白さを増してきた。
「いやー俺手越くんに似てるって言われた事ないけどシゲアキくんにはちょっと似てるっていわれたことあるんだよねー。谷木?あれ?谷寸?がどうしても手越くんに変装してくれ、協力してくれっていうからよ」
あっけらかんとそんなことを話す奴の右手はこんな状況も止まることを知らないらしい。
「神宮寺はぁ、一週間オナニー禁止。そして、たーにーむーらぁー」
俺の目の前に立ちはだかるのは天使でも乙女でもお花畑でも刹那的快楽でもない。
俺のよく知っている絶対零度の視線だ。
おわり
122 :ユーは名無しネ2012/07/10(火) 23:11:01.64 O
作者さんたち乙!
いやいやくらもっさんやめれww
そして神宮寺はやっぱりまだお子様ランチだなw
ドSれあたんとドM谷村ありがとう!
憧れ手越くんの代わりが神宮寺とリトル神宮寺なんて…w
いやいやくらもっさんやめれww
そして神宮寺はやっぱりまだお子様ランチだなw
ドSれあたんとドM谷村ありがとう!
憧れ手越くんの代わりが神宮寺とリトル神宮寺なんて…w
123 :ユーは名無しネ2012/07/11(水) 01:01:55.04 O
こんにちは。
某小説投稿サイトに投稿された小説を声優の卵に朗読してもらいました。
某小説投稿サイトの宣伝も兼ねています。
良かったら見てやって下さいm(__)m
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18315545
某小説投稿サイトに投稿された小説を声優の卵に朗読してもらいました。
某小説投稿サイトの宣伝も兼ねています。
良かったら見てやって下さいm(__)m
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18315545
125 :ユーは名無しネ2012/07/11(水) 09:28:08.38 0
おれのくらもっちゃんもいつかあんな事やこんな事するようになっちゃうんだな・・・
126 :ユーは名無しネ2012/07/11(水) 10:09:30.80 i
動画を神7だけで撮ってもらってるあたり
事務所内でも特別なくくりとして認定してるのかな
事務所内でも特別なくくりとして認定してるのかな
130 :ユーは名無しネ2012/07/11(水) 11:06:43.45 P
どちらも作者さん乙!
神宮寺!くらもっちゃんをみずきてぃで釣るなwww
このあとのみずきてぃとの関係が気まずくなりませんように…
みずきてぃのことでヤケ食いして個人商店潰しちゃうくらもっちゃんさすがっす…
れあたんガチで「手越君に会わせてくれたら許してあげるぅ」って言いそう
ほっぺふくらませ緊張するれあたん可愛いよれあたん
手越君に会えるとときめいたのに変装神宮寺に愛しの手越君を穢されたれあたんが今回一番不憫かもしれんwww
神宮寺!くらもっちゃんをみずきてぃで釣るなwww
このあとのみずきてぃとの関係が気まずくなりませんように…
みずきてぃのことでヤケ食いして個人商店潰しちゃうくらもっちゃんさすがっす…
れあたんガチで「手越君に会わせてくれたら許してあげるぅ」って言いそう
ほっぺふくらませ緊張するれあたん可愛いよれあたん
手越君に会えるとときめいたのに変装神宮寺に愛しの手越君を穢されたれあたんが今回一番不憫かもしれんwww
131 :ユーは名無しネ2012/07/11(水) 14:30:00.74 0
今見てきたw
神宮寺が喋っていたけどなかなかかっこよかった
岸くんのあの意味の分からないテンションはなんなんだw
神宮寺が喋っていたけどなかなかかっこよかった
岸くんのあの意味の分からないテンションはなんなんだw
134 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 00:10:12.49 0
ていうか、出たよ、岸くん。
彼の豊かな法令線や、止まると石になるのかと疑いたくなるダンス、スプリンクラーの如き汗…
そしてよくわからない眼力等からは年下の男をとりこにする怪しい魔力が放出されているに違いない。
現に親友の高橋はすでにもう…
僕はそんな黒魔術に毒されなくてよかった、と己の冷静さに誇りすら感じる。
羽生田が息をひそめるようにお茶を飲んでいると、神宮寺の声がした。
「アレ…あむ…?帰ってたんだ」
「同学年のよしみでひとつ忠告しておく…」
いつもは半開きな目を最大限に開けて羽生田は力説した。
「君のオトメン化なんて誰も求めてはいない。あの3トップはなかなか手強いぞ?ブリッコポーズを照れずにしっかり決められるか?
君の需要はチャラ男だ。チャラくてセクシー、女性いや女体には目がない肉食系エロエロ男爵だ。
だからこそ身長以外は完璧な絶対センターの先輩にも誉められたんだろう。だったらその路線を貫きたまえよ。
体は男の子だけど中身は女の子とか、間違ってもそっち方向に行ってはいけない」
「はあ?何の話してんだよ」神宮寺はわけわからんといった表情だ。自覚もないんじゃどうしようもない。
「さっき夢を見てただろ」羽生田はカマをかけてみた。
「あー…なんか見た気もすっけど…」
「その夢の中に岸くんが出てこなかったか?」
「岸くん?…てかブサカワで白くて汗っかきのパグ犬なら出てきたよーな…」
神宮寺は眉毛を寄せながら記憶をたどっている。
きっと深層意識では岸くんがその犬に変換されているのだろう。
「…そうだ。その犬が目の前でトラックにひかれてさぁ…血だらけんなって……」
その夢が正夢でないことを祈りつつ、羽生田はほぅ、とため息をついた。
「好きな人が死ぬ夢を見て涙を流すなんて充分乙女チックじゃないか」
「はあ?!誰が乙女チックだって?つーか俺が夢で泣くとかありえねえから!てか好きな人とかいねーし
アイドルの恋人はファンのみんなだからな!!」
まるでどこかの前歯先輩みたいなことを言っている。
「もういい…わかったから、いつものチャラ宮寺に戻ってくれ」
「何がわかったっつうんだよ?!戻るって最初から……ごふう!ゴッフゴフゲフンゲボゲボガビョオオヅ……」
それにしても何かが飛び出てきそうな恐ろしい咳だ。神宮寺の肩が苦しそうに上下している。
羽生田は咳を止めようとしてなぜか神宮寺を後ろから抱きしめてしまった。
「げほんげほn…ちょ、なん、これ…離せって」
いつもは自分が仕掛ける側だから先手を打たれるのに慣れていないらしい。
まったくもう、どいつもこいつも。僕は介護要員じゃないんだぞ。
「あのさぁ……あむ…」
神宮寺が照れたように振り向く。フサフサした髪の毛が羽生田の目や額に刺さって痛い。
「俺……なんか勃ってきちゃった」
「……」
「お前、手伝ってくんね?」
「……………」
「しごいてとかは言わねえ。つーかちょい触ってくれるだけでいいから」
「……………………………………………」
彼の豊かな法令線や、止まると石になるのかと疑いたくなるダンス、スプリンクラーの如き汗…
そしてよくわからない眼力等からは年下の男をとりこにする怪しい魔力が放出されているに違いない。
現に親友の高橋はすでにもう…
僕はそんな黒魔術に毒されなくてよかった、と己の冷静さに誇りすら感じる。
羽生田が息をひそめるようにお茶を飲んでいると、神宮寺の声がした。
「アレ…あむ…?帰ってたんだ」
「同学年のよしみでひとつ忠告しておく…」
いつもは半開きな目を最大限に開けて羽生田は力説した。
「君のオトメン化なんて誰も求めてはいない。あの3トップはなかなか手強いぞ?ブリッコポーズを照れずにしっかり決められるか?
君の需要はチャラ男だ。チャラくてセクシー、女性いや女体には目がない肉食系エロエロ男爵だ。
だからこそ身長以外は完璧な絶対センターの先輩にも誉められたんだろう。だったらその路線を貫きたまえよ。
体は男の子だけど中身は女の子とか、間違ってもそっち方向に行ってはいけない」
「はあ?何の話してんだよ」神宮寺はわけわからんといった表情だ。自覚もないんじゃどうしようもない。
「さっき夢を見てただろ」羽生田はカマをかけてみた。
「あー…なんか見た気もすっけど…」
「その夢の中に岸くんが出てこなかったか?」
「岸くん?…てかブサカワで白くて汗っかきのパグ犬なら出てきたよーな…」
神宮寺は眉毛を寄せながら記憶をたどっている。
きっと深層意識では岸くんがその犬に変換されているのだろう。
「…そうだ。その犬が目の前でトラックにひかれてさぁ…血だらけんなって……」
その夢が正夢でないことを祈りつつ、羽生田はほぅ、とため息をついた。
「好きな人が死ぬ夢を見て涙を流すなんて充分乙女チックじゃないか」
「はあ?!誰が乙女チックだって?つーか俺が夢で泣くとかありえねえから!てか好きな人とかいねーし
アイドルの恋人はファンのみんなだからな!!」
まるでどこかの前歯先輩みたいなことを言っている。
「もういい…わかったから、いつものチャラ宮寺に戻ってくれ」
「何がわかったっつうんだよ?!戻るって最初から……ごふう!ゴッフゴフゲフンゲボゲボガビョオオヅ……」
それにしても何かが飛び出てきそうな恐ろしい咳だ。神宮寺の肩が苦しそうに上下している。
羽生田は咳を止めようとしてなぜか神宮寺を後ろから抱きしめてしまった。
「げほんげほn…ちょ、なん、これ…離せって」
いつもは自分が仕掛ける側だから先手を打たれるのに慣れていないらしい。
まったくもう、どいつもこいつも。僕は介護要員じゃないんだぞ。
「あのさぁ……あむ…」
神宮寺が照れたように振り向く。フサフサした髪の毛が羽生田の目や額に刺さって痛い。
「俺……なんか勃ってきちゃった」
「……」
「お前、手伝ってくんね?」
「……………」
「しごいてとかは言わねえ。つーかちょい触ってくれるだけでいいから」
「……………………………………………」
135 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 00:33:11.72 0
1時間後、羽生田は電車の中にいた。
窓の外はすっかり暗くなっている。
今日いろいろあったせいで、いつもは明晰な思考回路がショート寸前になっている。
これというのも、諸悪の根源はすべて岸くんじゃないのか?
神宮寺が不用意にオトメン化したのも、颯が電波なのも、中村が役者の息子や関西のオトメンと同じカテゴリーに入りつつあるのも
谷石がぼっちで栗田に虐げられている上に変なおじさん押しをやめないのも、倉本と栗田と谷原がハワイに行けなかったのも
この前買った新商品のカップ麺がクソマズかったのも、サマリーが2つあるのも、すべて岸くんのせいなのだ。
「それ相応の報いは受けてもらうよ…岸くん」
羽生田はニヤリとハードボイルド風に笑った。
次の日、レッスン中に羽生田はマスクを外し、岸くんがしゃかりきダンスでトランス状態に入ったのを見計らって
咳をそれはもうたっぷりと浴びせかけてやった。
「なんか汗かきすぎて悪寒がするんだよな〜」などと岸くんは言っていたが
翌日も翌週になってもしれっとした顔でレッスン場に来ている。
その間に神宮寺も羽生田も治り、またレッスンに復帰していた。
「風邪とかさぁ、そーいうの気の持ちようだって!ひいたって思わなきゃひかないんだって!」
岸くんが言うと妙な説得力があった。
「岸くんみたいに単純な人ばっかじゃねえから」神宮寺が軽くツッコむ。
「でも、好きな人からうつされたら逆にうれしいっぽい」高橋が夢見るようにつぶやく。
「いや、病気うつされたりしたら逆に嫌いになると思うね」
羽生田がクールな感じで言うと、神宮寺はチラ見して笑った。
夏はすぐそこまで来ている。――
終わり
窓の外はすっかり暗くなっている。
今日いろいろあったせいで、いつもは明晰な思考回路がショート寸前になっている。
これというのも、諸悪の根源はすべて岸くんじゃないのか?
神宮寺が不用意にオトメン化したのも、颯が電波なのも、中村が役者の息子や関西のオトメンと同じカテゴリーに入りつつあるのも
谷石がぼっちで栗田に虐げられている上に変なおじさん押しをやめないのも、倉本と栗田と谷原がハワイに行けなかったのも
この前買った新商品のカップ麺がクソマズかったのも、サマリーが2つあるのも、すべて岸くんのせいなのだ。
「それ相応の報いは受けてもらうよ…岸くん」
羽生田はニヤリとハードボイルド風に笑った。
次の日、レッスン中に羽生田はマスクを外し、岸くんがしゃかりきダンスでトランス状態に入ったのを見計らって
咳をそれはもうたっぷりと浴びせかけてやった。
「なんか汗かきすぎて悪寒がするんだよな〜」などと岸くんは言っていたが
翌日も翌週になってもしれっとした顔でレッスン場に来ている。
その間に神宮寺も羽生田も治り、またレッスンに復帰していた。
「風邪とかさぁ、そーいうの気の持ちようだって!ひいたって思わなきゃひかないんだって!」
岸くんが言うと妙な説得力があった。
「岸くんみたいに単純な人ばっかじゃねえから」神宮寺が軽くツッコむ。
「でも、好きな人からうつされたら逆にうれしいっぽい」高橋が夢見るようにつぶやく。
「いや、病気うつされたりしたら逆に嫌いになると思うね」
羽生田がクールな感じで言うと、神宮寺はチラ見して笑った。
夏はすぐそこまで来ている。――
終わり
136 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 00:44:00.76 i
作者さん乙です!!
確かに岸君は風邪引いても負けなさそうだなww
それにしても神宮寺の神宮寺が元気になっちゃう所が可愛らしすぎる
>>134と>>135の行間が駆り立てるな
あむはあむあむしちゃったのかな…
確かに岸君は風邪引いても負けなさそうだなww
それにしても神宮寺の神宮寺が元気になっちゃう所が可愛らしすぎる
>>134と>>135の行間が駆り立てるな
あむはあむあむしちゃったのかな…
137 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 01:05:12.39 P
作者さん乙!
あむあむが主役ってだけでも嬉しいのに、この行間がまたたまりまへん…!
一時間かけて何をしたんだい!?
出だしのUSアーミーのくだりめちゃくちゃワロタ
しかし岸くんの年下男子を狂わせるフェロモン凄まじいな
リアルでも颯きゅんが雑誌で真顔で告白するほどだもんな…
このスレ初期はれあたんこそ唯一のフェロモン担当だったのにまさか岸くんまでそうなる日が来ようとは…、
あむあむが主役ってだけでも嬉しいのに、この行間がまたたまりまへん…!
一時間かけて何をしたんだい!?
出だしのUSアーミーのくだりめちゃくちゃワロタ
しかし岸くんの年下男子を狂わせるフェロモン凄まじいな
リアルでも颯きゅんが雑誌で真顔で告白するほどだもんな…
このスレ初期はれあたんこそ唯一のフェロモン担当だったのにまさか岸くんまでそうなる日が来ようとは…、
138 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 01:50:02.42 O
しかし年下男子を虜にする魔力、2人にしか効いてないような…
そんなもんに惑わされてる2人のほうがおかしいんじゃ…
そんなもんに惑わされてる2人のほうがおかしいんじゃ…
140 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 13:19:55.75 0
はにー颯くんにも優しいしじんたんにも優しいし友達思いだなあ
141 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 16:59:58.00 O
岸くんのダンスは雨乞いやら敵討ちやらいろいろ見方はあるが、トランス状態はワロタ
そしてそれを尊敬するふうくん…
そしてそれを尊敬するふうくん…
142 :ユーは名無しネ2012/07/12(木) 22:34:03.03 0
あの一時間で何があったか誰か教えてくれ!ww
確かに岸くんは風邪ひいても気力だけで直しそうだなww
確かに岸くんは風邪ひいても気力だけで直しそうだなww
149 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 00:05:12.12 0
はにーがごくり・・・
はにーがお口でごくり・・・・・見たい
はにーがお口でごくり・・・・・見たい
150 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 00:20:40.10 0
はにーダッチワイフみたいなおちょぼ口するときあるもんね
152 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:03:49.35 I
神7劇場「2つの影」
〜yuta kishi × fu takahashi〜
「どこだ…ここは…」
岸優太は気がつくと、全く見たこともない場所にいた。
それはいつもの如く、道に迷って知らない森に入り込んでしまった…などという訳ではない。
その場所は暗くジメジメとした…パッと見た感じだと…倉庫。
というかどう考えても倉庫。
「俺…なんでここに…?」
岸くんは無い脳みそで記憶を懸命に辿った。
が、何分かけようとレッスン後からの記憶が一切ないのだ。
それはまるでハサミなどでスッパリ切断してしまったのかと疑うほどに綺麗サッパリ忘れている。
「おっかしいな〜…何やってたんだ、俺…」
首を捻りながら、とりあえず外に出ようという結論に至り、見るからに重たそうな扉に手をかけて、思いっ切り押した。
だが一向に扉が開く気配はない。
これはそろそろやばいやつだ。と岸くんは焦りはじめた。
その焦りからか、額には汗が浮き出ていた。
閉じ込められたのではないか、そんな考えが頭をよぎる。
「くっそー…!」
ガチャガチャと扉を押し、ドンドンと叩いた。
俺は閉じ込められるようなことは何一つしてないんだ。
そう思い、不安を打ち消す。
〜yuta kishi × fu takahashi〜
「どこだ…ここは…」
岸優太は気がつくと、全く見たこともない場所にいた。
それはいつもの如く、道に迷って知らない森に入り込んでしまった…などという訳ではない。
その場所は暗くジメジメとした…パッと見た感じだと…倉庫。
というかどう考えても倉庫。
「俺…なんでここに…?」
岸くんは無い脳みそで記憶を懸命に辿った。
が、何分かけようとレッスン後からの記憶が一切ないのだ。
それはまるでハサミなどでスッパリ切断してしまったのかと疑うほどに綺麗サッパリ忘れている。
「おっかしいな〜…何やってたんだ、俺…」
首を捻りながら、とりあえず外に出ようという結論に至り、見るからに重たそうな扉に手をかけて、思いっ切り押した。
だが一向に扉が開く気配はない。
これはそろそろやばいやつだ。と岸くんは焦りはじめた。
その焦りからか、額には汗が浮き出ていた。
閉じ込められたのではないか、そんな考えが頭をよぎる。
「くっそー…!」
ガチャガチャと扉を押し、ドンドンと叩いた。
俺は閉じ込められるようなことは何一つしてないんだ。
そう思い、不安を打ち消す。
153 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:05:04.93 I
ガチャ
すると岸くんよりも遥かに後ろの方で扉が開く音がした。
今自分が格闘している扉でないことは確かだが、出られる予感がし、岸くんはその方向に走った。
「っいってぇ〜……!」
走った矢先、何かにぶつかり、岸くんはそのまま後ろに倒れた。
何で俺はこういつもいつも…そう思い、立ち上がろうとした岸くんの前に、明らかに自分より背が高い人が立っているのに気づく。
岸くんは自慢のブルーベリーアイでその人を見つめた。暗くて顔が良く見えない。
だがお互いが見つめ合う、この時間に危機感は覚えなかった。
もしかしたら自分を閉じ込めたやつかもしれない…そうは思ってもこの人から悪質な雰囲気は微塵も感じられない。
暗さに目が慣れ、もう1度良く見たとき、その人が誰なのか明確になった。
「颯っ…?!」
すると岸くんよりも遥かに後ろの方で扉が開く音がした。
今自分が格闘している扉でないことは確かだが、出られる予感がし、岸くんはその方向に走った。
「っいってぇ〜……!」
走った矢先、何かにぶつかり、岸くんはそのまま後ろに倒れた。
何で俺はこういつもいつも…そう思い、立ち上がろうとした岸くんの前に、明らかに自分より背が高い人が立っているのに気づく。
岸くんは自慢のブルーベリーアイでその人を見つめた。暗くて顔が良く見えない。
だがお互いが見つめ合う、この時間に危機感は覚えなかった。
もしかしたら自分を閉じ込めたやつかもしれない…そうは思ってもこの人から悪質な雰囲気は微塵も感じられない。
暗さに目が慣れ、もう1度良く見たとき、その人が誰なのか明確になった。
「颯っ…?!」
154 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:10:03.86 I
「うん。そう。」
岸くんは安堵の息を漏らした。
「颯、何でここに?俺、目が覚めたらここにいて…」
「レッスンの後?」
「そう。そこから記憶が無くてさ、ってもしかして颯も?」
そう問い掛けると颯はニッコリと微笑んだ。
その微笑みの意味はイマイチ良く分からなかったが、とりあえず知っている人がいる、それだけで岸くんの心の不安は軽減された。
そこで岸くんは、ふと颯の手元を見た。
何かの袋をぶら下げている。
「なぁ、颯?それ何?」
岸くんは指を差しながら、そう聞いた。
「これ?これは…」
「…」
「えっと…これは…メロンパンだよっ…」
岸くんは颯の目が泳いだのを見逃さなかった。
何かを隠している。
証拠など無かったが、なぜかそう確信した。
「颯はホントにメロンパン好きだな…」
だが、問い詰めるのはやめておいた。
聞いてほしくなさそうな顔をしたからだ。
「うん」
岸くんは安堵の息を漏らした。
「颯、何でここに?俺、目が覚めたらここにいて…」
「レッスンの後?」
「そう。そこから記憶が無くてさ、ってもしかして颯も?」
そう問い掛けると颯はニッコリと微笑んだ。
その微笑みの意味はイマイチ良く分からなかったが、とりあえず知っている人がいる、それだけで岸くんの心の不安は軽減された。
そこで岸くんは、ふと颯の手元を見た。
何かの袋をぶら下げている。
「なぁ、颯?それ何?」
岸くんは指を差しながら、そう聞いた。
「これ?これは…」
「…」
「えっと…これは…メロンパンだよっ…」
岸くんは颯の目が泳いだのを見逃さなかった。
何かを隠している。
証拠など無かったが、なぜかそう確信した。
「颯はホントにメロンパン好きだな…」
だが、問い詰めるのはやめておいた。
聞いてほしくなさそうな顔をしたからだ。
「うん」
155 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:11:55.30 I
そう言った颯に岸くんは微笑んだ。が、すぐに険しい顔になり
「なあ颯、お前どこから入ってきたんだ?」
そう聞いた。
よく考えると、颯がメロンパンどうこうよりもまず、ここから出なくてはならないのだ。
「向こうだよ」
「向こう?向こうってどこ?」
「あっちの扉」
「じゃあ行こう。ここから出ないと…何でこんなところに…」
「待って!!!」
ぶつくさ言いながら歩き出した岸くんを、颯が大きな声で止めた。
「話を…聞いてからにして…」
颯の声はだんだん小さくなったが、ギリギリそう聞き取れた。
「話?」
「うん、あの…ね……」
そう言い、俯いた颯。
一体何を言われるんだ…?
「なあ颯、お前どこから入ってきたんだ?」
そう聞いた。
よく考えると、颯がメロンパンどうこうよりもまず、ここから出なくてはならないのだ。
「向こうだよ」
「向こう?向こうってどこ?」
「あっちの扉」
「じゃあ行こう。ここから出ないと…何でこんなところに…」
「待って!!!」
ぶつくさ言いながら歩き出した岸くんを、颯が大きな声で止めた。
「話を…聞いてからにして…」
颯の声はだんだん小さくなったが、ギリギリそう聞き取れた。
「話?」
「うん、あの…ね……」
そう言い、俯いた颯。
一体何を言われるんだ…?
156 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:31:59.91 I
岸くんは再び不安に襲われた。
俺に何かおかしなところが?チャック全開みたいなことになってるのか?
そう思い見てみるがちゃんと閉まっている。
じゃあなんだ?顔に何かついてるのか?
颯はなかなか口を開かない。
「……颯…?」
痺れを切らし、岸くんはその話を催促した。
「…岸…くん…」
「ん?」
「…俺…」
そこまで言いかけて、颯はまた口を閉じた。
これじゃ、堂々巡りだ。と岸くんは思い、一旦座ろうかと声をかけ、近くの木箱を指差す。
颯は小さく頷き、2人でそこに座った。
「岸くん…俺はね…」
「うん」
「俺は…岸くんといっつもシンメでしょ…?」
「そうだね」
「岸くん…は…ダンスも上手だし…優しいし…」
褒められると思っていなかった岸くんは思わず顔が緩む。
「ありがとう」
「うん…それで…俺はそう思ってて…それで…岸くんは…俺のこと…どう思ってる?」
「どうって…颯もダンス上手だし、優しいと思ってるけど」
「他には」
「他?ヘッドスピンとか尊敬してるよ」
「…じゃあ…さ。神宮寺と俺、どっちが好き?」
「……え?」
俺に何かおかしなところが?チャック全開みたいなことになってるのか?
そう思い見てみるがちゃんと閉まっている。
じゃあなんだ?顔に何かついてるのか?
颯はなかなか口を開かない。
「……颯…?」
痺れを切らし、岸くんはその話を催促した。
「…岸…くん…」
「ん?」
「…俺…」
そこまで言いかけて、颯はまた口を閉じた。
これじゃ、堂々巡りだ。と岸くんは思い、一旦座ろうかと声をかけ、近くの木箱を指差す。
颯は小さく頷き、2人でそこに座った。
「岸くん…俺はね…」
「うん」
「俺は…岸くんといっつもシンメでしょ…?」
「そうだね」
「岸くん…は…ダンスも上手だし…優しいし…」
褒められると思っていなかった岸くんは思わず顔が緩む。
「ありがとう」
「うん…それで…俺はそう思ってて…それで…岸くんは…俺のこと…どう思ってる?」
「どうって…颯もダンス上手だし、優しいと思ってるけど」
「他には」
「他?ヘッドスピンとか尊敬してるよ」
「…じゃあ…さ。神宮寺と俺、どっちが好き?」
「……え?」
157 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:33:45.60 I
思ってもみない質問に岸くんは焦りを感じた。
颯は胸に手を当て、大きな深呼吸を繰り返している。
神宮寺と颯?
いや、どっちが好きってそんな決められる訳が…
颯は優しいし、なんかいろいろと気遣ってくれるし、シンメだし。
神宮寺は神宮寺で一緒にいて楽しいし、シンメではないけどWゆうたとして結構仲良しだし、お揃いも持つくらい好きだし、一緒に遊びに行くし。
とそこまで考えて、岸くんは気付いた。
どちらも仲良くしてはいるものの、プライベートでは神宮寺といることの方が多い。
神宮寺は俺をよく誘ってくれるし、また遊びに行こうぜ、とよく言う。
俺はあまりイケイケなタイプじゃないから、自分から沢山誘ったりはしない。
誘われれば行くタイプだ。
ただ颯もそのタイプではないのか?
もし仮に颯が俺との仲の良さを気にしていると仮定すれば、どう考えたってお揃いを持ち、プライベートのほとんどを一緒に過ごす神宮寺の存在は不安なモノじゃないか。
シンメだから。それだけで友達を語るにはあまりに不十分すぎる。
「俺は…どっちも好きだよ。」
気付いたときには、そう言葉に出していた。
颯は明らかに落胆の表情をしている。
颯は胸に手を当て、大きな深呼吸を繰り返している。
神宮寺と颯?
いや、どっちが好きってそんな決められる訳が…
颯は優しいし、なんかいろいろと気遣ってくれるし、シンメだし。
神宮寺は神宮寺で一緒にいて楽しいし、シンメではないけどWゆうたとして結構仲良しだし、お揃いも持つくらい好きだし、一緒に遊びに行くし。
とそこまで考えて、岸くんは気付いた。
どちらも仲良くしてはいるものの、プライベートでは神宮寺といることの方が多い。
神宮寺は俺をよく誘ってくれるし、また遊びに行こうぜ、とよく言う。
俺はあまりイケイケなタイプじゃないから、自分から沢山誘ったりはしない。
誘われれば行くタイプだ。
ただ颯もそのタイプではないのか?
もし仮に颯が俺との仲の良さを気にしていると仮定すれば、どう考えたってお揃いを持ち、プライベートのほとんどを一緒に過ごす神宮寺の存在は不安なモノじゃないか。
シンメだから。それだけで友達を語るにはあまりに不十分すぎる。
「俺は…どっちも好きだよ。」
気付いたときには、そう言葉に出していた。
颯は明らかに落胆の表情をしている。
158 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:35:40.89 I
「そうだよね。岸くん優しいもんね。俺の前でどっちかなんて言えないよね。」
泣き笑いみたいな表情で、そういう颯を見ているとなぜか胸か痛んだ。
「違う。ホントにどっちも好きだ。」
「もういいよ。これからもシンメとして…」
「颯…」
岸くんは颯を抱きしめていた。
颯は目を大きく見開いたが、
「岸くん、ちょっと…」
そう言って、力無く俺を押し返そうとする。
俺はその反発を無視し抱きしめ続けた。
颯は岸くん、ちょっと、ねえ、岸くん、と何度も離すよう指示するが、俺は無視をし、颯が何も言わなくなったとき、俺はゆっくりと伝えた。
「颯…またレッスン帰りにでも2人っきりで…ファミレスに行こうか。」
颯は小さく、えっと漏らした。
泣き笑いみたいな表情で、そういう颯を見ているとなぜか胸か痛んだ。
「違う。ホントにどっちも好きだ。」
「もういいよ。これからもシンメとして…」
「颯…」
岸くんは颯を抱きしめていた。
颯は目を大きく見開いたが、
「岸くん、ちょっと…」
そう言って、力無く俺を押し返そうとする。
俺はその反発を無視し抱きしめ続けた。
颯は岸くん、ちょっと、ねえ、岸くん、と何度も離すよう指示するが、俺は無視をし、颯が何も言わなくなったとき、俺はゆっくりと伝えた。
「颯…またレッスン帰りにでも2人っきりで…ファミレスに行こうか。」
颯は小さく、えっと漏らした。
159 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 13:37:24.83 I
「それから、今度一緒に遊びに行こう。それで何かお揃いのものを買おう。ずっと付けてられるモノがいいね。」
岸くんは一文ずつ、丁寧に言葉を置いた。
颯はうんうんと頷いている。
時折鼻水を啜る音が聞こえ、泣いているのだと理解した。
「そうだ。また今度カラオケとか行こう。まだJr.のメンバーとは行ったことないから、颯が初めてになるけど…」
「俺が最初…?」
「うん、約束だよ。」
颯は泣いた。今まで堪えていたのだろう。
嗚咽を漏らし、岸くん、ありがとうと何度も言った。
岸くんは一文ずつ、丁寧に言葉を置いた。
颯はうんうんと頷いている。
時折鼻水を啜る音が聞こえ、泣いているのだと理解した。
「そうだ。また今度カラオケとか行こう。まだJr.のメンバーとは行ったことないから、颯が初めてになるけど…」
「俺が最初…?」
「うん、約束だよ。」
颯は泣いた。今まで堪えていたのだろう。
嗚咽を漏らし、岸くん、ありがとうと何度も言った。
161 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 15:32:48.98 I
岸くんは、颯の後ろにある袋が開いていることに気が付いた。
さっき颯が持っていたものだ。
抱きしめたまま、それを良くみるとメモ用紙のようなものに小さく
『岸くんへ。もっと仲良くなれたら嬉しいです。颯』
の文字があり、買った状態のままになっている、YとFのストラップが入っていた。
「大丈夫。もう仲良しだよ。大好き、颯。」
颯はまた、小さく、ありがとうと呟いた−−…
さっき颯が持っていたものだ。
抱きしめたまま、それを良くみるとメモ用紙のようなものに小さく
『岸くんへ。もっと仲良くなれたら嬉しいです。颯』
の文字があり、買った状態のままになっている、YとFのストラップが入っていた。
「大丈夫。もう仲良しだよ。大好き、颯。」
颯はまた、小さく、ありがとうと呟いた−−…
162 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 15:34:01.15 I
しばらくして、落ち着いた颯と共に、この倉庫を出ることにした。
「っていうか、何で俺、こんなとこにいたんだろう…」
颯はクスッと笑った。
岸くんともっと仲良くしたいって悩み聞いた羽生田が睡眠薬を使って連れて来て、表情があまり分からないようにって暗い倉庫を選んでセッティングしてくれたんだよ。と心の中で説明したあと、
「なんでなんだろうね」
と微笑んだ。
そのまま2人は、岸くんが最初に格闘していた扉に向かう。
「いや、颯、そっちは開かなかったんだよ」
と岸くんが言ってすぐ、颯はいとも簡単にその扉を開けた。
「えっ!なんで??!!」
颯は呆れた表情でこう返した。
「…岸くん…この扉、押すんじゃなくて、引くんだよ?」
2人は明るい太陽に迎えられ、眩しさで思い切り目を閉じる。
ピッタリとくっついた2つの影が、大きな1歩を踏み出した−−…
end
「っていうか、何で俺、こんなとこにいたんだろう…」
颯はクスッと笑った。
岸くんともっと仲良くしたいって悩み聞いた羽生田が睡眠薬を使って連れて来て、表情があまり分からないようにって暗い倉庫を選んでセッティングしてくれたんだよ。と心の中で説明したあと、
「なんでなんだろうね」
と微笑んだ。
そのまま2人は、岸くんが最初に格闘していた扉に向かう。
「いや、颯、そっちは開かなかったんだよ」
と岸くんが言ってすぐ、颯はいとも簡単にその扉を開けた。
「えっ!なんで??!!」
颯は呆れた表情でこう返した。
「…岸くん…この扉、押すんじゃなくて、引くんだよ?」
2人は明るい太陽に迎えられ、眩しさで思い切り目を閉じる。
ピッタリとくっついた2つの影が、大きな1歩を踏み出した−−…
end
166 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 18:31:05.89 i
作者さん乙です!
岸君いいよぉぉぉぉぉ
岸君がリアルにこれくらい察することが出来たなら
岸颯は今どうなってたのだろう
岸君いいよぉぉぉぉぉ
岸君がリアルにこれくらい察することが出来たなら
岸颯は今どうなってたのだろう
167 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:34:24.38 I
神7劇場「2つの影 番外編」
〜fu takahashi × amu haniuda〜
「ねぇ、あむあむ?」
楽屋にいた僕に、ふいに声をかけてきたのは颯だった。
「なんだ?」
「あの…ね…」
「岸くんか?」
「なななななな何で分かっ…」
君が言いだしにくそうにするなんて、岸くんかヘッドスピンが出来なくなったとか、そういう深刻なものに違いない。
まあ、多少適当に言った面もあったのだが…。
当たっていたならば関係ないだろう。
「で、その岸くんがどうした」
「うん…あのね…岸くんが…」
颯はゆっくりと話しはじめた。
岸くんがまた神宮寺と遊びに行ったこと。
そこでお揃いのキャップを買ったと話してたこと。
次はお泊り会の約束を持ち掛けてる神宮寺を見たこと。
それを1つ1つ暗い表情で話す颯は本当に寂しそうで…
〜fu takahashi × amu haniuda〜
「ねぇ、あむあむ?」
楽屋にいた僕に、ふいに声をかけてきたのは颯だった。
「なんだ?」
「あの…ね…」
「岸くんか?」
「なななななな何で分かっ…」
君が言いだしにくそうにするなんて、岸くんかヘッドスピンが出来なくなったとか、そういう深刻なものに違いない。
まあ、多少適当に言った面もあったのだが…。
当たっていたならば関係ないだろう。
「で、その岸くんがどうした」
「うん…あのね…岸くんが…」
颯はゆっくりと話しはじめた。
岸くんがまた神宮寺と遊びに行ったこと。
そこでお揃いのキャップを買ったと話してたこと。
次はお泊り会の約束を持ち掛けてる神宮寺を見たこと。
それを1つ1つ暗い表情で話す颯は本当に寂しそうで…
168 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:35:41.24 I
「そう…か…」
「うん…ねえ、あむあむ…どうしたらいいかな…」
羽生田は思った。
どうして辛い思いをしてまで、彼を愛すのかと。
颯が愛しているのは岸優太だ。
汗だく単細胞の不憫で生きるのが下手な精神年齢が低い高校2年生だ。
確かに彼のダンスは尊敬に値するが、その他の95%くらいは僕の方が正直上回っている気がしてならない。
ただ颯になぜ好きなのか。と問うことは間違いではないかとも思う。
彼はそんなダメなところすら愛しいのだろうから。
「ならば颯。一度ハッキリ伝えたらどうだ?」
「ハッキリ…??」
「もっと仲良くしてくれ、と伝えるくらい訳ないだろう。」
「いやでも、岸くんが迷惑だったらやっぱり…」
こうやって悩むところは、やはり恋なのだろうと知っていながら、羽生田はあえて言った。
「うん…ねえ、あむあむ…どうしたらいいかな…」
羽生田は思った。
どうして辛い思いをしてまで、彼を愛すのかと。
颯が愛しているのは岸優太だ。
汗だく単細胞の不憫で生きるのが下手な精神年齢が低い高校2年生だ。
確かに彼のダンスは尊敬に値するが、その他の95%くらいは僕の方が正直上回っている気がしてならない。
ただ颯になぜ好きなのか。と問うことは間違いではないかとも思う。
彼はそんなダメなところすら愛しいのだろうから。
「ならば颯。一度ハッキリ伝えたらどうだ?」
「ハッキリ…??」
「もっと仲良くしてくれ、と伝えるくらい訳ないだろう。」
「いやでも、岸くんが迷惑だったらやっぱり…」
こうやって悩むところは、やはり恋なのだろうと知っていながら、羽生田はあえて言った。
169 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:36:47.93 I
「友達に仲良くしてと言われて迷惑なやつがどこにいる。」
「友達…」
「あと神宮寺と颯どっちが好きかと問えばいい。」
「そそそそんなの聞けないっ」
「大丈夫だ。僕の力を全て使って素晴らしいストーリーを作成してやろう」
羽生田はニヤリと笑った。
颯は嫌な予感がしたが、羽生田を信じ、任せることにした。
それから数日後のレッスンが終わった後。
羽生田は一枚の紙切れを颯に渡した。
「え、何…?これ…」
「まあ、とりあえず見てくれ」
自信に満ち溢れている羽生田を横目に、その紙切れに目を通した。
「友達…」
「あと神宮寺と颯どっちが好きかと問えばいい。」
「そそそそんなの聞けないっ」
「大丈夫だ。僕の力を全て使って素晴らしいストーリーを作成してやろう」
羽生田はニヤリと笑った。
颯は嫌な予感がしたが、羽生田を信じ、任せることにした。
それから数日後のレッスンが終わった後。
羽生田は一枚の紙切れを颯に渡した。
「え、何…?これ…」
「まあ、とりあえず見てくれ」
自信に満ち溢れている羽生田を横目に、その紙切れに目を通した。
170 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:37:39.43 I
○月×日
△□倉庫貸し切り許可
「許可証…か何か…?」
「さあ、ここに岸くんを睡眠薬でセットする。それが覚めたら颯は岸くんの元に向かうんだ」
「…は?」
「そこでなら、表情はバレにくいから言いやすいだろうし、颯に出会った瞬間の安心感は相当なものだ。」
「ちょ…ちょっと…」
「岸くんが出て来た瞬間に颯は扉の前に行く。すると岸くんは颯を見て安心する。颯は中に入るよう指示する。入る。喋る。質問する。仲良くなる。ジ・エンドだ。」
僕は力強く言い切った。
完璧だ。我ながらそう思う。
△□倉庫貸し切り許可
「許可証…か何か…?」
「さあ、ここに岸くんを睡眠薬でセットする。それが覚めたら颯は岸くんの元に向かうんだ」
「…は?」
「そこでなら、表情はバレにくいから言いやすいだろうし、颯に出会った瞬間の安心感は相当なものだ。」
「ちょ…ちょっと…」
「岸くんが出て来た瞬間に颯は扉の前に行く。すると岸くんは颯を見て安心する。颯は中に入るよう指示する。入る。喋る。質問する。仲良くなる。ジ・エンドだ。」
僕は力強く言い切った。
完璧だ。我ながらそう思う。
171 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:39:30.75 I
だか颯は違った。
「…………無理だよ、あむあむ……」
颯は抑揚のない声で言い、許可証を押し返す。
「なぜだ?なぜそう言い切る?」
「俺は…岸くんに…そんなこと出来…
「30万」
「……え…?」
「倉庫の機材撤廃。及び物品の配置。更には貸し切り許可証発行。占めて100万だ。幸い父親の会社が使ってる工場の余り倉庫だからかなり安くすんだ。有り難いことだな。
ただ僕も勝手に動かしたのは悪いと思う。それにどっちにしろ、いつかはしないといけなかった撤廃と配置だ。7割はこちらで受け持とう。ただし、この発端は君の相談によるものだ。つまり君は残りの30万を払ってもらう。」
「あむあむ!何言ってんの!俺まだ中2だよ!30万も払えるわけっ…!」
「ならやるんだ。…もう…何の進展もないままは悲しいだろう…?」
「…」
「…………無理だよ、あむあむ……」
颯は抑揚のない声で言い、許可証を押し返す。
「なぜだ?なぜそう言い切る?」
「俺は…岸くんに…そんなこと出来…
「30万」
「……え…?」
「倉庫の機材撤廃。及び物品の配置。更には貸し切り許可証発行。占めて100万だ。幸い父親の会社が使ってる工場の余り倉庫だからかなり安くすんだ。有り難いことだな。
ただ僕も勝手に動かしたのは悪いと思う。それにどっちにしろ、いつかはしないといけなかった撤廃と配置だ。7割はこちらで受け持とう。ただし、この発端は君の相談によるものだ。つまり君は残りの30万を払ってもらう。」
「あむあむ!何言ってんの!俺まだ中2だよ!30万も払えるわけっ…!」
「ならやるんだ。…もう…何の進展もないままは悲しいだろう…?」
「…」
172 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:40:13.55 I
ま、嘘だけどな。と羽生田は心で呟いた。
廃墟と仮した街中のいらない倉庫を借りてもいいかと聞いたら2つ返事でOKを貰えたから、パソコンで許可証を自作した。
というのが本当だが、素直な颯なら、そのまま受け止めるだろうと考えたまでだ。
「…そんな…でも…」
「よく考えてみろ。相手は岸くんだ。いつもムチャブリしたって、即OKの岸くんだ。どうせ毎回不憫なことが起きるんだから、間違っても問題ないさ。」
颯は考えるそぶりを見せたが、30万は払えないからやってみる、と言った。
廃墟と仮した街中のいらない倉庫を借りてもいいかと聞いたら2つ返事でOKを貰えたから、パソコンで許可証を自作した。
というのが本当だが、素直な颯なら、そのまま受け止めるだろうと考えたまでだ。
「…そんな…でも…」
「よく考えてみろ。相手は岸くんだ。いつもムチャブリしたって、即OKの岸くんだ。どうせ毎回不憫なことが起きるんだから、間違っても問題ないさ。」
颯は考えるそぶりを見せたが、30万は払えないからやってみる、と言った。
173 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:40:46.51 I
そして2人が上手くいったのは言うまでもない。
ただ岸くんが引く扉を押して、開かない開かないと騒ぐとは誤算だった。
そのせいで颯は逆の扉にわざわざ回り込むという、羽生田命名「パターンB」に急遽変更しなくてはならなくなった。
岸くんがあれ程アホだとは。
不意に、なぜ自分が颯にここまでしているのだろうと、疑問に思ったが、それが恋だという選択肢はすぐに排除した。
違うさ。僕はノーマルだ。
あ、睡眠薬は仕事で疲れて、いつもあまり眠れない父親が、どうしても、というときに使用するものだ。
拝借したところで気づきやしない。
ただ岸くんが引く扉を押して、開かない開かないと騒ぐとは誤算だった。
そのせいで颯は逆の扉にわざわざ回り込むという、羽生田命名「パターンB」に急遽変更しなくてはならなくなった。
岸くんがあれ程アホだとは。
不意に、なぜ自分が颯にここまでしているのだろうと、疑問に思ったが、それが恋だという選択肢はすぐに排除した。
違うさ。僕はノーマルだ。
あ、睡眠薬は仕事で疲れて、いつもあまり眠れない父親が、どうしても、というときに使用するものだ。
拝借したところで気づきやしない。
174 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 19:41:29.55 I
数日後、携帯にYのストラップを付けた岸くんがレッスン場にやってきた。
「みんな、おはよーっ♪颯、おはようっ♪」
「おおおおはようっ…!」
颯は戸惑いながら挨拶をした。
岸くんはそのあとすぐに笑顔で神宮寺と挨拶をしていたけど。
自分が今日岸くん挨拶ナンバーワンに輝いたことが嬉しかった
「ねぇ、岸くん…」
「なに?颯。」
「えっと…いつ…」
「ああ、遊びに行くのなっ♪今度の日曜日にしようか♪」
「うんっ♪」
本当に嬉しそうな颯を見て、羽生田は思った。
この胸の痛みは恋などではない
僕に下心など、もともと無かったのだと。
end
「みんな、おはよーっ♪颯、おはようっ♪」
「おおおおはようっ…!」
颯は戸惑いながら挨拶をした。
岸くんはそのあとすぐに笑顔で神宮寺と挨拶をしていたけど。
自分が今日岸くん挨拶ナンバーワンに輝いたことが嬉しかった
「ねぇ、岸くん…」
「なに?颯。」
「えっと…いつ…」
「ああ、遊びに行くのなっ♪今度の日曜日にしようか♪」
「うんっ♪」
本当に嬉しそうな颯を見て、羽生田は思った。
この胸の痛みは恋などではない
僕に下心など、もともと無かったのだと。
end
176 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 20:05:31.08 I
作者さん乙です!
きしふういつまでも仲良くね
そしてはにー愛しいよ大好きだよ
はにーも幸せになるといいね
きしふういつまでも仲良くね
そしてはにー愛しいよ大好きだよ
はにーも幸せになるといいね
177 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 20:11:19.42 O
作者さん乙です
最初のない脳みそバロスだったけどあとは切なさだらけだよあむあむ
最初のない脳みそバロスだったけどあとは切なさだらけだよあむあむ
178 :ユーは名無しネ2012/07/13(金) 23:27:52.79 O
作者さん乙です
全てはあむちゃんの手のひらの内なのに切ないのは何故だろう
全てはあむちゃんの手のひらの内なのに切ないのは何故だろう
179 :ユーは名無しネ2012/07/14(土) 11:08:00.48 0
ベッドの上に正座して
「よ…よろしくお願いします」
「こ、こ、こちらこそよろしくお願いします」
懐かしいこのシーンに一歩近づいたな
「よ…よろしくお願いします」
「こ、こ、こちらこそよろしくお願いします」
懐かしいこのシーンに一歩近づいたな
180 :ユーは名無しネ2012/07/14(土) 16:55:08.42 0
公式HP動画見た
6人とも爽やかで良かった
神宮寺が仕切ってるのが基本になったのかな?
6人とも爽やかで良かった
神宮寺が仕切ってるのが基本になったのかな?
181 :ユーは名無しネ2012/07/15(日) 20:07:05.73 O
他の書きかけてたけど、倉庫の作者さんの読んだら書きたくなって先に書いてみた
進み過ぎてごめん
他のカップリングなかなか書けなくてごめん
進み過ぎてごめん
他のカップリングなかなか書けなくてごめん
182 :ユーは名無しネ2012/07/15(日) 20:23:34.43 O
「颯、今日泊まりに来ない?家族みんなで親戚の家に行って留守なんだ。」
岸くんがそう言った。確かにそう言った。
あわわわわわわわ。どうしよう。いきなりお泊まりなんて展開が早過ぎる。心の準備が…
けど、オレの口が勝手に答える。
「家に電話して聞いてみる。」
明日は日曜日だし、岸くんの名前を出したら親もあっさり了承してくれた。
収録が終わり、岸くんが「お腹へったー!」と騒ぐので、嶺亜くんと3人でファミレスに行くことにした。
嶺亜くんがいてくれると安心感がある。岸くんとの会話もいつもより弾む気がする。
岸くんの嶺亜くんを見る目やボディータッチがちょっと気になる時もあるけれど。
岸くんがまとめて会計している間に、嶺亜くんが「がんばれぇ」と小瓶を握らせてきた。
こここここここれは…
嶺亜くんを見ると、ニッコリ笑って小さくガッツポーズを作っている。
顔が熱くなり、頭から湯気が出てるような気がした。
駅で嶺亜くんと別れ、2人で岸くんの家に向かう。
岸くんの家に近づくにしたがって緊張が増してきた。
「あ、あそこが俺んち。……あれ?電気付いてる。」
岸くんが不思議そうにドアを開けると、
「おかえり。遅かったね。」
と、一目で岸くんのお母さんだと分かる人物が顔を出した。
「え、なんでいんの?」
「急にお父さんの仕事が入っちゃって、明日の朝から行くことになったのよ。明日ならあんたも行けるでしょ。あら?高橋くん?」
「1人だと思ったから颯呼んじゃったよー。」
「いらっしゃい。いつも優太がお世話になってます。ごめんなさいね。折角来てくれたのにバタバタしちゃって。」
「いえこちらこそ、いきなり来ちゃってすみません。岸くんにはいつも優しくしてもらってます。」
「まぁ!颯くんしっかりしてるわね。あんたも見習いなさいよ。ごはんは?」
「食べてきた。行こ、颯。」
「うん。おじゃまします。」
岸くんがそう言った。確かにそう言った。
あわわわわわわわ。どうしよう。いきなりお泊まりなんて展開が早過ぎる。心の準備が…
けど、オレの口が勝手に答える。
「家に電話して聞いてみる。」
明日は日曜日だし、岸くんの名前を出したら親もあっさり了承してくれた。
収録が終わり、岸くんが「お腹へったー!」と騒ぐので、嶺亜くんと3人でファミレスに行くことにした。
嶺亜くんがいてくれると安心感がある。岸くんとの会話もいつもより弾む気がする。
岸くんの嶺亜くんを見る目やボディータッチがちょっと気になる時もあるけれど。
岸くんがまとめて会計している間に、嶺亜くんが「がんばれぇ」と小瓶を握らせてきた。
こここここここれは…
嶺亜くんを見ると、ニッコリ笑って小さくガッツポーズを作っている。
顔が熱くなり、頭から湯気が出てるような気がした。
駅で嶺亜くんと別れ、2人で岸くんの家に向かう。
岸くんの家に近づくにしたがって緊張が増してきた。
「あ、あそこが俺んち。……あれ?電気付いてる。」
岸くんが不思議そうにドアを開けると、
「おかえり。遅かったね。」
と、一目で岸くんのお母さんだと分かる人物が顔を出した。
「え、なんでいんの?」
「急にお父さんの仕事が入っちゃって、明日の朝から行くことになったのよ。明日ならあんたも行けるでしょ。あら?高橋くん?」
「1人だと思ったから颯呼んじゃったよー。」
「いらっしゃい。いつも優太がお世話になってます。ごめんなさいね。折角来てくれたのにバタバタしちゃって。」
「いえこちらこそ、いきなり来ちゃってすみません。岸くんにはいつも優しくしてもらってます。」
「まぁ!颯くんしっかりしてるわね。あんたも見習いなさいよ。ごはんは?」
「食べてきた。行こ、颯。」
「うん。おじゃまします。」
183 :ユーは名無しネ2012/07/15(日) 20:45:01.21 0
岸ふぅ好きだお
岸くん母、浮かんだのがまんま岸くんの顔だったw
れあたんあの小瓶まだ持ち歩いてんのよww
小瓶・・・えぇぇぇぇぇ
岸くん母、浮かんだのがまんま岸くんの顔だったw
れあたんあの小瓶まだ持ち歩いてんのよww
小瓶・・・えぇぇぇぇぇ
185 :ユーは名無しネ2012/07/15(日) 22:37:53.86 O
その後もちょっといい雰囲気になると岸兄がやって来て、また盛り上がってくると岸妹がやって来て、お世話になってます、いえこちらこそを繰り返した。
岸兄も岸妹もやっぱり岸くんと同じ顔をしていた。
庭でウェンディがクンクンいっている。
「あ、しまった。今日俺が当番だ。ごめん、颯。ウェンディの散歩付き合ってくれる?」
「うん。」
岸くんが散歩に行ってくると言うと、岸母は「ついでに隣に回覧板回して。」と言い、岸兄は「ついでにDVD返却してきて。あ、おまえに貸してるSMのも忘れず返せよ。」と言い、岸父は「つまみ買ってきて。」と言い、岸妹は「私はアイスクリーム。」と言った。
ウェンディの散歩をしながら岸くんは、
「ごめん。やっぱり今日はこれ以上無理だ…」
と落ち込んでいる。
「いや、オレはそそそそそんなこと期待してなかったし…」
「まさか家族みんないるとはなぁ。次は絶対留守の時呼ぶから。」
「でも今日来れて良かったよ。岸くんが岸くんなのが分かったから…」
「どゆこと?」
これを使うのはまだまだ先かもしれないな。
オレはポケットの中の小瓶を握り締めた。
おわり
岸兄も岸妹もやっぱり岸くんと同じ顔をしていた。
庭でウェンディがクンクンいっている。
「あ、しまった。今日俺が当番だ。ごめん、颯。ウェンディの散歩付き合ってくれる?」
「うん。」
岸くんが散歩に行ってくると言うと、岸母は「ついでに隣に回覧板回して。」と言い、岸兄は「ついでにDVD返却してきて。あ、おまえに貸してるSMのも忘れず返せよ。」と言い、岸父は「つまみ買ってきて。」と言い、岸妹は「私はアイスクリーム。」と言った。
ウェンディの散歩をしながら岸くんは、
「ごめん。やっぱり今日はこれ以上無理だ…」
と落ち込んでいる。
「いや、オレはそそそそそんなこと期待してなかったし…」
「まさか家族みんないるとはなぁ。次は絶対留守の時呼ぶから。」
「でも今日来れて良かったよ。岸くんが岸くんなのが分かったから…」
「どゆこと?」
これを使うのはまだまだ先かもしれないな。
オレはポケットの中の小瓶を握り締めた。
おわり
187 :ユーは名無しネ2012/07/16(月) 10:12:24.88 O
作者さん乙です
わお岸颯!続きが気になってしまうううう
プロレスごっこて岸父w
そして岸くんパシリ想像できるww
わお岸颯!続きが気になってしまうううう
プロレスごっこて岸父w
そして岸くんパシリ想像できるww
192 :ユーは名無しネ2012/07/16(月) 20:10:28.35 P
作者さん乙!
岸颯のラブシーンにドキドキした…!
家族も岸颯もほのぼのしてて癒された
岸家の顔www
岸颯のラブシーンにドキドキした…!
家族も岸颯もほのぼのしてて癒された
岸家の顔www
195 :ユーは名無しネ2012/07/17(火) 01:59:45.85 0
作者さん乙!
これの続き楽しみすぎる
岸颯もついにここまで来たかwww
これの続き楽しみすぎる
岸颯もついにここまで来たかwww
196 :ユーは名無しネ2012/07/17(火) 12:36:27.32 P
みんな気づいてないのかスルーしてるのか
兄がレンタルしたSMものDVDを借りてる岸くん
まさかそのDVDで予習して颯きゅで実行…ゲフンゲフン
兄がレンタルしたSMものDVDを借りてる岸くん
まさかそのDVDで予習して颯きゅで実行…ゲフンゲフン
199 :ユーは名無しネ2012/07/17(火) 15:54:12.07 O
岸くんは間違いなくMだな
岸くんのせいで颯くんのSが開花したら…
岸くんのせいで颯くんのSが開花したら…
200 :ユーは名無しネ2012/07/17(火) 16:02:23.82 O
「羽生田〜、オレそんなに岸くん好きって態度に出てるかな?岸くん困らせちゃってるのかな?(涙目)」
「(あ、やば…最近煽りすぎてたかも)
そんなことないよ颯。岸くんも颯に褒められてニヤニヤしてたじゃないか。」
「岸くん優しいから…空気読んだだけだよ。きっと。」
「どうした?急にそんなこと言い出すなんて…誰かに何か言われ…まさか、某巨大掲示板でも見たのか?」
「………」
「あんなとこ見るもんじゃない。適当なことしか書いてないんだから。特に神7のストーリーなんちゃらってとこは絶対見ちゃだめだ!颯は僕のことを信じて任せてたらいいんだよ。」
「うん。分かった。……羽生田は?羽生田はオレのことどう思ってる?鬱陶しくない?」
「そんなことあるはずないだろ!言動は独創的でおもしろいし、いつも一生懸命な努力家で、ちょっと頑固だけど素直なとこもあって、誰にでも親切で…大切な仲間であり大好きな友達だよ。僕はいつでも颯の味方だ!」
「あむあむ〜(涙)」
羽 頭ポンポン
「(あ、やば…最近煽りすぎてたかも)
そんなことないよ颯。岸くんも颯に褒められてニヤニヤしてたじゃないか。」
「岸くん優しいから…空気読んだだけだよ。きっと。」
「どうした?急にそんなこと言い出すなんて…誰かに何か言われ…まさか、某巨大掲示板でも見たのか?」
「………」
「あんなとこ見るもんじゃない。適当なことしか書いてないんだから。特に神7のストーリーなんちゃらってとこは絶対見ちゃだめだ!颯は僕のことを信じて任せてたらいいんだよ。」
「うん。分かった。……羽生田は?羽生田はオレのことどう思ってる?鬱陶しくない?」
「そんなことあるはずないだろ!言動は独創的でおもしろいし、いつも一生懸命な努力家で、ちょっと頑固だけど素直なとこもあって、誰にでも親切で…大切な仲間であり大好きな友達だよ。僕はいつでも颯の味方だ!」
「あむあむ〜(涙)」
羽 頭ポンポン
203 :ユーは名無しネ2012/07/17(火) 18:57:09.92 I
颯きゅんにとってここは見ちゃダメなのかww
それにしてもあむあむ優しいなあ
それにしてもあむあむ優しいなあ
209 :ユーは名無しネ2012/07/18(水) 13:47:04.08 0
はにーの仕掛ける罠でボロボロになる岸くん
そんな岸くんにますます惹かれる颯くん
こりゃあはにーに勝ち目はないな
そんな岸くんにますます惹かれる颯くん
こりゃあはにーに勝ち目はないな
210 :ユーは名無しネ2012/07/18(水) 14:14:21.05 P
そんな勝ち目のない現状が辛くなり学業と声変わり中なのを理由に神7活動を休むあむあむ…だったら萌える…!
今頃颯きゅんへの切ない恋心を募らせて身悶えているに違いない…
今頃颯きゅんへの切ない恋心を募らせて身悶えているに違いない…
211 :ユーは名無しネ2012/07/18(水) 18:37:35.10 0
あむあむのガチ策略されたら颯きゅんは
赤子を捻る位あっさり陥落されそうwww
赤子を捻る位あっさり陥落されそうwww
212 :ユーは名無しネ2012/07/18(水) 18:43:58.80 0
いやだ完璧にあむあむ恋敵役で最終的には振られて良いヤツ演じちゃううパターンじゃん
214 :ユーは名無しネ2012/07/18(水) 20:35:36.20 O
「いやっ、まだ何もしてないです!まだ何もっ!」
神宮寺は両手を挙げて飛び退いた。
「ふう〜ん。何かするつもりだったんだ。まあいいや。」
と、高橋は岸くんの方を向く。
「岸くん。いい子で待っててって言ったよね?そんなに我慢出来なかったの?それとも神宮寺だから?」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
岸くんは半泣きになっている。
「許さない。そこで見てて。」
そう言って高橋は今買ってきたペットボトルの水を口に含み、突っ立っていた神宮寺を抱き寄せくちづけた。
神宮寺の喉が動く。
「あ…」
自分が飲むはずだった水を神宮寺が飲んでいる…
岸くんは嫉妬で全身の毛が逆立つ感覚を覚えたが、毛じゃない部分も一層逆立った。
とてつもなく長い時間に思えたキスが終わると、高橋は岸くんの目の前で椅子に座り神宮寺に言った。
「舐めて。岸くんが見てるからしっかりね。」
神宮寺は目をトロンとさせて「はい、ご主人様。」と答えている。すっかりその気だ。
神宮寺が高橋の足元に屈み込んで少したった。
「ダメだなぁ、知識ばっかりあっても。変わって。」
高橋はそう言うと、神宮寺のズボンと下着を手早く剥ぎ取り、椅子に座らせ足元に屈み込んだ。
「アァッッッ!すごい…気持ちいいっ!」
神宮寺がいやらしく声をたてる。
岸くんは今までじらしにじらされた結果、まだキスまでしかしてもらってなかった。
そんなこと俺だってまださせられてないし、してもらってないのに…そう思えば思う程岸くんのものは限界に近付く。
見たくないのに目が離せず、涙目で2人の行為を見つめていたら、岸くんをチラッと見た高橋と目が合った。
が、プイと目を反らされる。
その瞬間、岸くんは触ってもないのに達した。
その直後に神宮寺も絶頂を迎えた。
神宮寺は両手を挙げて飛び退いた。
「ふう〜ん。何かするつもりだったんだ。まあいいや。」
と、高橋は岸くんの方を向く。
「岸くん。いい子で待っててって言ったよね?そんなに我慢出来なかったの?それとも神宮寺だから?」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
岸くんは半泣きになっている。
「許さない。そこで見てて。」
そう言って高橋は今買ってきたペットボトルの水を口に含み、突っ立っていた神宮寺を抱き寄せくちづけた。
神宮寺の喉が動く。
「あ…」
自分が飲むはずだった水を神宮寺が飲んでいる…
岸くんは嫉妬で全身の毛が逆立つ感覚を覚えたが、毛じゃない部分も一層逆立った。
とてつもなく長い時間に思えたキスが終わると、高橋は岸くんの目の前で椅子に座り神宮寺に言った。
「舐めて。岸くんが見てるからしっかりね。」
神宮寺は目をトロンとさせて「はい、ご主人様。」と答えている。すっかりその気だ。
神宮寺が高橋の足元に屈み込んで少したった。
「ダメだなぁ、知識ばっかりあっても。変わって。」
高橋はそう言うと、神宮寺のズボンと下着を手早く剥ぎ取り、椅子に座らせ足元に屈み込んだ。
「アァッッッ!すごい…気持ちいいっ!」
神宮寺がいやらしく声をたてる。
岸くんは今までじらしにじらされた結果、まだキスまでしかしてもらってなかった。
そんなこと俺だってまださせられてないし、してもらってないのに…そう思えば思う程岸くんのものは限界に近付く。
見たくないのに目が離せず、涙目で2人の行為を見つめていたら、岸くんをチラッと見た高橋と目が合った。
が、プイと目を反らされる。
その瞬間、岸くんは触ってもないのに達した。
その直後に神宮寺も絶頂を迎えた。
215 :ユーは名無しネ2012/07/18(水) 20:40:58.00 O
「もう終わりだよ。早くしまって。
分かったでしょ。岸くんは触らなくても逝っちゃえるような子だし、おしっこ我慢したり変なポエム読まされて興奮する変態なんだから神宮寺にはムリだよ。
それでもまた変な気おこすようならリトルじんたん噛みちぎってすりおろして社長室のお魚さんのエサにするからね。二度と気持ちいいこと出来ないよ。
もう岸くんに手を出さないって約束出来るならまた遊んであげてもいいけど。」
「約束します!また勇太を苛めてください、ご主人様。」
「うん。じゃあもう行って。」
「はい。」
神宮寺は羨ましそうに岸くんを見ながら出ていった。
高橋は黙って岸くんの縄を解く。
「ごめんなさい。嫌いにならないで…」
岸くんは泣きながら訴えている。
「嫌いになんてならないよ。オレは変態の岸くんが好きなんだから。」
「じゃあ、キスして…」
「ダメ。神宮寺のが残ってるから。」
岸くんは楽屋で目覚めた。またしても勃起している。
何か夢でも見ているのか、ここのところ楽屋で寝ると毎回だ。
しかし、そういう年頃だし健康な証拠だと思って岸くんは気にしていなかった。
ただ、鬼ヤクザにバレてめちゃくちゃ怒られてからは誰にも悟られないように気をつけていた。
今日も机に突っ伏して寝ていたので、そのまま寝たふりで収まるのを待つ。
やっと収まり、起き上がるとすぐさま神宮寺がやって来た。
「岸くんの好きそうな動画見付けたから一緒に見ようぜ!緊縛放置プレイからのおしおき3P!な、岸くん好きだろ?」
「う、うん。…でも今はいいや。」
岸くんはすごく見たかったけど防衛本能が働く。今それを見たら危険な気がした。
「え〜、いいじゃん。一緒に見ようよ〜。」
「やめなよ!岸くん嫌がってるだろ。」
「どこがだよ!どうみても見たそうだろうがよ!」
高橋がやって来て神宮寺のスマホを奪う。
「あ、こら!返せ!」
「やだ!」
なんとか動画を消去しようとする高橋と、スマホを取り返そうとする神宮寺が揉み合っている。
けれど、なんだかんだいって2人は仲がいい。
スマホの取り合いで絡まり合い、ついつい笑ってしまっていた。
岸くんはそんな2人を微笑ましく眺める。何故か固さを取り戻していく下半身に戸惑いながら。
おわり
分かったでしょ。岸くんは触らなくても逝っちゃえるような子だし、おしっこ我慢したり変なポエム読まされて興奮する変態なんだから神宮寺にはムリだよ。
それでもまた変な気おこすようならリトルじんたん噛みちぎってすりおろして社長室のお魚さんのエサにするからね。二度と気持ちいいこと出来ないよ。
もう岸くんに手を出さないって約束出来るならまた遊んであげてもいいけど。」
「約束します!また勇太を苛めてください、ご主人様。」
「うん。じゃあもう行って。」
「はい。」
神宮寺は羨ましそうに岸くんを見ながら出ていった。
高橋は黙って岸くんの縄を解く。
「ごめんなさい。嫌いにならないで…」
岸くんは泣きながら訴えている。
「嫌いになんてならないよ。オレは変態の岸くんが好きなんだから。」
「じゃあ、キスして…」
「ダメ。神宮寺のが残ってるから。」
岸くんは楽屋で目覚めた。またしても勃起している。
何か夢でも見ているのか、ここのところ楽屋で寝ると毎回だ。
しかし、そういう年頃だし健康な証拠だと思って岸くんは気にしていなかった。
ただ、鬼ヤクザにバレてめちゃくちゃ怒られてからは誰にも悟られないように気をつけていた。
今日も机に突っ伏して寝ていたので、そのまま寝たふりで収まるのを待つ。
やっと収まり、起き上がるとすぐさま神宮寺がやって来た。
「岸くんの好きそうな動画見付けたから一緒に見ようぜ!緊縛放置プレイからのおしおき3P!な、岸くん好きだろ?」
「う、うん。…でも今はいいや。」
岸くんはすごく見たかったけど防衛本能が働く。今それを見たら危険な気がした。
「え〜、いいじゃん。一緒に見ようよ〜。」
「やめなよ!岸くん嫌がってるだろ。」
「どこがだよ!どうみても見たそうだろうがよ!」
高橋がやって来て神宮寺のスマホを奪う。
「あ、こら!返せ!」
「やだ!」
なんとか動画を消去しようとする高橋と、スマホを取り返そうとする神宮寺が揉み合っている。
けれど、なんだかんだいって2人は仲がいい。
スマホの取り合いで絡まり合い、ついつい笑ってしまっていた。
岸くんはそんな2人を微笑ましく眺める。何故か固さを取り戻していく下半身に戸惑いながら。
おわり
216 :ユーは名無しネ2012/07/18(水) 21:33:39.17 0
作者さん乙です!
岸くん何してはるんですかwwしかも鬼ヤクザにバレてんのかい
ふうくんとじんたんのキスシーンがエロかった
なんか岸くんの性癖が今後不安になる…w
岸くん何してはるんですかwwしかも鬼ヤクザにバレてんのかい
ふうくんとじんたんのキスシーンがエロかった
なんか岸くんの性癖が今後不安になる…w
221 :ユーは名無しネ2012/07/19(木) 04:15:23.88 O
作者さんありがとう!
夢オチドM岸くん久しぶりだ!
まさかの3Pにドキドキしたww
ていうか颯さまってww
223 :ユーは名無しネ2012/07/19(木) 10:38:19.22 O
>リトルじんたん噛みちぎってすりおろして社長室のお魚さんのエサに
いてええええええええええええええええええええええ
いてええええええええええええええええええええええ
228 :ユーは名無しネ2012/07/19(木) 13:41:23.99 P
SM作者さん乙乙乙!
岸くんばかり何してんねんと言われているが颯くんのほうが突き抜けたド変態な件www
しかもあの神宮寺をも上回り虜にするほどのテクニシャン…
颯さまああああああああああ
岸くんばかり何してんねんと言われているが颯くんのほうが突き抜けたド変態な件www
しかもあの神宮寺をも上回り虜にするほどのテクニシャン…
颯さまああああああああああ
229 :ユーは名無しネ2012/07/19(木) 13:47:09.72 I
もうそろそろ一発やってもいいのにー
つか、やってくれ!
つか、やってくれ!
230 :ユーは名無しネ2012/07/19(木) 14:01:29.52 0
ごめんなさい、嫌いにならないで
涙目で懇願する岸君たまらん
にしても、颯のテクニック…ゴクリ
涙目で懇願する岸君たまらん
にしても、颯のテクニック…ゴクリ
231 :ユーは名無しネ2012/07/19(木) 15:47:54.28 O
夢の中のドS颯くん、岸くんの潜在的な願望が生み出した架空の人物だからね
やっぱり岸くんが変態…
やっぱり岸くんが変態…
232 :ユーは名無しネ2012/07/20(金) 00:27:24.11 0
れあくりのストーリー最近は大体致してしまった後のものばかりだけれど
する前とか2人の想いが通じ合う前の話も書いていいのかな?
ここのスレが進むと同時に神7の時系列も進んでるの?
する前とか2人の想いが通じ合う前の話も書いていいのかな?
ここのスレが進むと同時に神7の時系列も進んでるの?
234 :ユーは名無しネ2012/07/20(金) 00:38:21.33 0
れあくり初めて物語から「小瓶」という魔法のアイテムが生まれた
235 :ユーは名無しネ2012/07/20(金) 01:09:16.72 O
作者さん何人もいるんだから、時系列とか関係なく書きたいもの書いたらいいと思うけど
いろんな話読みたいし
いろんな話読みたいし
238 :ユーは名無しネ2012/07/21(土) 02:00:11.47 0
書きたいもの書きたいだけ書けばよくないか?
時系列とか気にする必要全くないだろ
時系列とか気にする必要全くないだろ
239 :ユーは名無しネ2012/07/21(土) 02:04:12.51 0
お前ら岸颯の時は無条件に「書いて!書いて!」なのにそれ以外となると冷ややか過ぎ
だから同じ岸オタからも気持ち悪がられんだよ
だから同じ岸オタからも気持ち悪がられんだよ
243 :ユーは名無しネ2012/07/23(月) 00:31:41.85 O
小さい颯くんの握ったおにぎり、明太子と砂糖入ってたかも…
はにーそれ見てニヤニヤしてたかも…
岸くんごめん
はにーそれ見てニヤニヤしてたかも…
岸くんごめん
245 :ユーは名無しネ2012/07/23(月) 21:41:35.11 0
少蔵にてkmsvn分裂しますた
神宮寺/はにー/かおる/れいあ
---------------------------
岸/颯/谷/栗
神宮寺/はにー/かおる/れいあ
---------------------------
岸/颯/谷/栗
246 :ユーは名無しネ2012/07/23(月) 21:46:21.18 0
雑誌でも別々で乗りだしたり完全にバックで分かれたら分裂と言っていいがまだ分からんな
248 :ユーは名無しネ2012/07/23(月) 22:54:35.12 0
Sexy boysってマリウスと松島のユニットでしょ
前にマリウスと松島でラブレター歌ったときもバックは神宮寺羽生田倉本らだったよ
前にマリウスと松島でラブレター歌ったときもバックは神宮寺羽生田倉本らだったよ
249 :ユーは名無しネ2012/07/23(月) 23:02:42.91 0
そんなん言ったられあたんなんて何回分離されてんだよって話ですよね
254 :ユーは名無しネ2012/07/24(火) 00:32:35.44 0
>252
ちゃんと活躍の場は設けてくれるから心配すんな
しばし互いに違う場で経験値を積むだけ
ちゃんと活躍の場は設けてくれるから心配すんな
しばし互いに違う場で経験値を積むだけ
256 :ユーは名無しネ2012/07/24(火) 01:13:59.98 0
松マリ+ズニアであるんだから
ナカプマショリ+ズニアもあるんじゃないの
ナカプマショリ+ズニアもあるんじゃないの
257 :ユーは名無しネ2012/07/24(火) 08:17:07.57 0
sexy zoneバックが岸颯岩橋栗谷で
松マリ含めるsexy boys(神嶺あむ松倉井上倉本松倉その他)のバックがチビ8だったみたい
上5人は松マリユニにコンセプトが合わなかったのかな
それとも残りの中島菊池勝利のバックにつくか…
松マリ含めるsexy boys(神嶺あむ松倉井上倉本松倉その他)のバックがチビ8だったみたい
上5人は松マリユニにコンセプトが合わなかったのかな
それとも残りの中島菊池勝利のバックにつくか…
260 :ユーは名無しネ2012/07/24(火) 11:46:39.80 0
バカレアやだ
何だかんだで岸くんをいじれるのは前歯と唇だよ
何だかんだで岸くんをいじれるのは前歯と唇だよ
262 :ユーは名無しネ2012/07/24(火) 19:21:37.35 0
夏だ!海だ!神7だ! 〜前篇〜
照りつける太陽、むせかえる熱気、うだるような暑さ…
夏真っ盛り。神7一行は「夏と言えば海」と満場一致の元、例によって羽生田一族所有の海辺の別荘にやってきた。
とはいえリゾートと呼ぶには少々大げさな、東京湾から約一時間の小島の海岸である。少々うらびれているが海はそれなりに綺麗だ。お盆もまだ先だからクラゲもいない。
「これで水着のねーちゃんいたら最高なんだけどなー!」風を受けながら神宮寺は口惜しそうに叫ぶ
「腹へった。ところで島にコンビニとかあんの?」倉本がお腹をさすっている
「個人商店は幾つかあるよ」羽生田が答える
「栗ちゃん二人でゴムボート乗ろうねぇ」中村は麦藁帽子を深く被っている
「れいあ後で日焼け止め塗ってあげるー。全身にー」栗田は中村の肩を抱いてご機嫌だ。
「溺れたり流されたり魚の餌になったりしませんように…」谷村はお守りを握りしめている。
そして…
「うぇっ…うげ…おえぇ…!!」
「岸くん大丈夫?後少しで着くから…」
岸くんはクルーザーに乗って10分で船酔いして盛大に吐いていた。高橋がかいがいしく介護をし、背中をさすっている。吐しゃ物の臭いがひどくてみんな出て行ったが高橋はそれでも幸せ気分だ。
岸くんがもう胃液しか出なくなった頃、ようやく船は港に着いた。
「迎えの車が来てるはず…あ、あれだよ」
羽生田が指差した先には軽トラックがあった。じゃんけんの結果中村が助手席に、他の7人は荷台に乗って別荘まで運んでもらった。
「あー…死ぬかと思った」
船酔いと車酔いですっかりグロッキーになった岸くんは別荘に着くなり倒れ込んだ。
「岸くん、はいお水…それとおしぼり」
「ありがと高橋…お前はいい奴だ…」
「いいいやそそそそそんな仲間として当然のことをしたまででああああああ」
岸くんの感謝の言葉に高橋は照れてそのへんにあった観葉植物の葉をむしって散らかしていた。
「けっこう綺麗なとこじゃん。よーし今日は大いなる生命の源、大海原を背景にオ○ニー大会だ!」
神宮寺が一人はりきる横で中村と栗田は毎度安定のいちゃつきっぷりを見せつける。
「栗ちゃん日焼け止め塗ってぇ」
「オッケー。んじゃ脱いでれいあー」
「やだよぉここじゃみんながいるからぁ。栗ちゃんのばかぁ」
「…」
谷村がそれを目を細めて見る。毎度毎度こいつらには羞恥心というものはないのだろうかと呆れながら。
「どうする?すぐ海に行く?」
羽生田の問いかけに倉本が首を横に振った。
「腹減った。昼飯まだじゃん。どっかでなんか食おうよ」
荷物整理もそこそこに一行は歩いて数分の大衆食堂に入った。客はまばらで地元の人間ばかりである。
その中の一人の老人が珍しがって色々と話しかけてきた。そして島にまつわる伝説を話し始める。
「この島にはなあ…満月の満潮時に海に花嫁を捧げる習慣があってなあ…それで豊漁を祈るんじゃよ。さらには…」
「俺のお嫁さんはれいあだしー」栗田は中華丼方手に中村を抱き寄せる。中村は麻婆春雨を食べながら頬を染めた。
「俺のお嫁さんはみずきだしー」倉本はラーメンとギョーザとホイコーローとチンジャオロースをたいらげてデザートのゴマ団子にかぶりついていた。
「ぼ、僕のお嫁さんは…」高橋はあんかけそばを口にしつつ岸くんを横目に見る。岸くんは猫舌なのでラーメンが冷めるまで息を吹きかけていた。
「海の神様に捧げるには美しい処女じゃなければならんでなあ…」
「処女!?」神宮寺は春巻きを食べながらエロワードに反応した。すでに右手があらぬ部分へ伸びている。
「そんな伝説まだ平成の世の中に残ってたのか」羽生田は呆れ半分、感心半分である。そして「ここの中華はあまり口に合わない」とぶつくさ文句を言いながらタンメンと揚げギョーザをたいらげた。
谷村は黙々とエビチリを食べている。
「もう千年も前からこの漁村はそれで神様から守られとるんじゃ」
どこにでもある類の話である。神7達はふんふんと適当に流した。殊に倉本は食べるのに必死で最後には老人ののこしたチャーハンにまで手をつけていた。
腹ごなしがすむと、神7一行は海岸へダッシュした。
照りつける太陽、むせかえる熱気、うだるような暑さ…
夏真っ盛り。神7一行は「夏と言えば海」と満場一致の元、例によって羽生田一族所有の海辺の別荘にやってきた。
とはいえリゾートと呼ぶには少々大げさな、東京湾から約一時間の小島の海岸である。少々うらびれているが海はそれなりに綺麗だ。お盆もまだ先だからクラゲもいない。
「これで水着のねーちゃんいたら最高なんだけどなー!」風を受けながら神宮寺は口惜しそうに叫ぶ
「腹へった。ところで島にコンビニとかあんの?」倉本がお腹をさすっている
「個人商店は幾つかあるよ」羽生田が答える
「栗ちゃん二人でゴムボート乗ろうねぇ」中村は麦藁帽子を深く被っている
「れいあ後で日焼け止め塗ってあげるー。全身にー」栗田は中村の肩を抱いてご機嫌だ。
「溺れたり流されたり魚の餌になったりしませんように…」谷村はお守りを握りしめている。
そして…
「うぇっ…うげ…おえぇ…!!」
「岸くん大丈夫?後少しで着くから…」
岸くんはクルーザーに乗って10分で船酔いして盛大に吐いていた。高橋がかいがいしく介護をし、背中をさすっている。吐しゃ物の臭いがひどくてみんな出て行ったが高橋はそれでも幸せ気分だ。
岸くんがもう胃液しか出なくなった頃、ようやく船は港に着いた。
「迎えの車が来てるはず…あ、あれだよ」
羽生田が指差した先には軽トラックがあった。じゃんけんの結果中村が助手席に、他の7人は荷台に乗って別荘まで運んでもらった。
「あー…死ぬかと思った」
船酔いと車酔いですっかりグロッキーになった岸くんは別荘に着くなり倒れ込んだ。
「岸くん、はいお水…それとおしぼり」
「ありがと高橋…お前はいい奴だ…」
「いいいやそそそそそんな仲間として当然のことをしたまででああああああ」
岸くんの感謝の言葉に高橋は照れてそのへんにあった観葉植物の葉をむしって散らかしていた。
「けっこう綺麗なとこじゃん。よーし今日は大いなる生命の源、大海原を背景にオ○ニー大会だ!」
神宮寺が一人はりきる横で中村と栗田は毎度安定のいちゃつきっぷりを見せつける。
「栗ちゃん日焼け止め塗ってぇ」
「オッケー。んじゃ脱いでれいあー」
「やだよぉここじゃみんながいるからぁ。栗ちゃんのばかぁ」
「…」
谷村がそれを目を細めて見る。毎度毎度こいつらには羞恥心というものはないのだろうかと呆れながら。
「どうする?すぐ海に行く?」
羽生田の問いかけに倉本が首を横に振った。
「腹減った。昼飯まだじゃん。どっかでなんか食おうよ」
荷物整理もそこそこに一行は歩いて数分の大衆食堂に入った。客はまばらで地元の人間ばかりである。
その中の一人の老人が珍しがって色々と話しかけてきた。そして島にまつわる伝説を話し始める。
「この島にはなあ…満月の満潮時に海に花嫁を捧げる習慣があってなあ…それで豊漁を祈るんじゃよ。さらには…」
「俺のお嫁さんはれいあだしー」栗田は中華丼方手に中村を抱き寄せる。中村は麻婆春雨を食べながら頬を染めた。
「俺のお嫁さんはみずきだしー」倉本はラーメンとギョーザとホイコーローとチンジャオロースをたいらげてデザートのゴマ団子にかぶりついていた。
「ぼ、僕のお嫁さんは…」高橋はあんかけそばを口にしつつ岸くんを横目に見る。岸くんは猫舌なのでラーメンが冷めるまで息を吹きかけていた。
「海の神様に捧げるには美しい処女じゃなければならんでなあ…」
「処女!?」神宮寺は春巻きを食べながらエロワードに反応した。すでに右手があらぬ部分へ伸びている。
「そんな伝説まだ平成の世の中に残ってたのか」羽生田は呆れ半分、感心半分である。そして「ここの中華はあまり口に合わない」とぶつくさ文句を言いながらタンメンと揚げギョーザをたいらげた。
谷村は黙々とエビチリを食べている。
「もう千年も前からこの漁村はそれで神様から守られとるんじゃ」
どこにでもある類の話である。神7達はふんふんと適当に流した。殊に倉本は食べるのに必死で最後には老人ののこしたチャーハンにまで手をつけていた。
腹ごなしがすむと、神7一行は海岸へダッシュした。
264 :ユーは名無しネ2012/07/24(火) 19:23:08.84 0
「なんじゃこりゃ?」
倉本がびりっとはがしながら読み上げる。
「『今夜花嫁をいただきに参る』だってさ。なにこれ?」
「花嫁ぇ?」
皆同時に素っ頓狂な声を挙げた。真っ先に記憶の糸が繋がったのは谷村だった。
「そういえば昼間食堂でおじいさんがこの島には花嫁を海に捧げる習慣があるとかないとか言ってたけど…」
「そういやそんなこと言ってたっけ。んじゃこの島の人のイタズラだな」
神宮寺は笑ったが岸くんはまさかということもある、といつになく慎重さを見せた。
「海に捧げるっていうかおっさんに捧げられそうなのは…」
皆が中村を見る。
「えぇ…僕ぅ?」
中村は首を傾げる。
「あり得るかもな。とりあえず中村は用心した方がいいんじゃないか?まあ栗田がいるから大丈夫だとは思うけど」
羽生田がそう言って栗田と中村を見据えたが二人の間にはまだしこりが残っている。
「僕はぁ…自分のことは自分で守るしぃ」
中村がそっけなく言うと栗田は少し打ちのめされたような表情になる。中村は少し言いすぎたかもしれないと反省しつつもひっこみがつかなくなってしまった。
「岸くんだって油断してると不憫システムの関係で花嫁にされるかもよ?」
神宮寺の冗談にまたしても高橋は神経をささくれだてた。何か言おうとする高橋を羽生田が制する。
夕飯は別荘で食べたが少し雰囲気が重苦しかった。倉本だけは我関せずでいつもどおりの食欲を見せたが他は進まないし会話もまばらだ。
これはいかん…と岸くんは思った。
せっかくの海なのにこれでは台無しだ。ここは一つ最年長として場を和やかにしなくては…と一応年上らしい使命感が岸くんの中に芽生えた。
「よしみんな!花火やろう!」
岸くんは立ち上がる。
「俺の友達が花火工場でバイトしててちょっと分けてもらったんだ。ほら。じゃじゃーん!」
バッグの中から花火セットを取り出すと岸くんは皆に仰々しく見せて回った。日もとっぷりと暮れていたし静かな海岸でする花火はまたオツなものだ。岸くんに連れられて一行はぞろぞろと海岸へと歩いていく。
「おー綺麗じゃん」
しかし楽しんでいるのは小学生の倉本一人と岸くんだけだった。他のみんなはしらけムードをまだひきずっている。
「俺ションベン行ってくるわ」
「俺も」
神宮寺と栗田がトイレに立つ。砂浜には溜息が漂い流れた。
「中村、栗田のやきもちは今に始まったことじゃないんだしお前だってそれだけ想われてるってことだから嬉しいって言ってたじゃん。だからそろそろ機嫌直したら?」
岸くんが珍しく年上らしく諭すと「うん…」と中村は素直に頷いた。
「毎度毎度くだらないことで精神を乱すなよ。神宮寺の悪ふざけくらい笑って受け流せるくらいじゃないと」
羽生田も同期ながら少し年上の目線で高橋に言い聞かせた。高橋は「分かってる」と答える。
「なーそんな辛気くせえ顔でそんな花火すんなよ。不気味すぎんぞたにー」
「…これが一番落ち着くんだよ…」
線香花火をしゃがみながら凝視する谷村を倉本が白い眼で見ていた。
「神宮寺と栗田遅くないか?どこまで行ったんだ?」
30分以上経っても神宮寺と栗田は戻ってこなかった。不審に思った6人が浜辺を散策していると何やら奇妙な半紙大の紙切れが置かれていた。
『花嫁はいただいた。今夜海に捧げる』
それは玄関の張り紙と同じ自体だった。それを見て岸くん、高橋、羽生田、倉本、谷村は中村を見やる。
「中村は無事だよな」
「だとしたら花嫁って誰だ?」
みんなでう〜ん、う〜ん、と考える。だが分かるはずもない。街灯がほとんどない町だったこともあり迷わないうちに別荘に戻ることにする。
もしかしたら二人は別荘のトイレに行ってそのまま中で寛いでいるのかもしれないと結論付けたからだ。
だが二人の姿はここにもなかった。
269 :ユーは名無しネ2012/07/24(火) 22:38:01.88 I
作者さんおつですありがとう!
自分も神7と海行きたい!たにむのフナムシと颯きゅんの奇行に盛大に吹いたw
そして久しぶりにわちゃわちゃ神7読んでホッとした
我が家に帰ったみたいな
自分も神7と海行きたい!たにむのフナムシと颯きゅんの奇行に盛大に吹いたw
そして久しぶりにわちゃわちゃ神7読んでホッとした
我が家に帰ったみたいな
271 :ユーは名無しネ2012/07/25(水) 19:56:06.27 0
こないだのJJLライブは神7達の声なのか?
あれだけでは判断しにくいけどあんまり歌上手い子いないのかな…w
あれだけでは判断しにくいけどあんまり歌上手い子いないのかな…w
272 :ユーは名無しネ2012/07/25(水) 20:09:35.60 0
夏だ!海だ!神7だ! 〜後篇〜
「栗ちゃん怒ってるのかなぁ。僕があんなこと言ったから…」
中村は目に見えて落ち込んでいた。二時間近く経っても栗田も神宮寺も戻ってこない。
「気晴らしに二人で野外オ○ニーでもしてるんじゃないか?そういや神宮寺が言ってたろ」
羽生田は呑気にメロンゼリーを食べている。
「探しに行った方が良くないか?何かあったら大変だしもし道に迷ってたら…」
二人の身を案じる岸くんに、高橋は複雑な思いを抱いた。仲間のことを心配するのは当たり前なのに、ちくちくと胸が痛む。
「僕探しに行ってくるぅ」
中村が立ったのをきっかけに、結局6人で神宮寺と栗田を捜索した。二人がいそうなところ…野外オ○ニーができそうなところ、浜辺など名前を呼びながら探し回ったが一向に見つからない。
「ケータイは?」
倉本の問いかけに、中村と岸くんがそれぞれ栗田と神宮寺の携帯電話を鳴らしたが応答はなかった。
「ケータイに出ないのはおかしいな。おそらく野外オ○ニーなら神宮寺のスマホが必須だろうから」
羽生田が分析した。そこで谷村が「あ」と何かを指差した。
「どうした、谷村?」
「あれ…」
谷村が指差した先には何やら仰々しい神輿と行列が見えた。その先に満月が輝いている。
「なんだありゃ?」岸くんは首を傾げた
「こんな時間に祭か?」羽生田が腕時計を見やりながら言う
「楽しそうな雰囲気じゃないよぉ」中村は眉根を寄せた
「祭だったら夜店あるよな!」
倉本はらんらんとスキップで行列に向かって行った。しかしややあってふてくされて戻ってくる。
「なんだよ祭じゃなくて儀式だと。花嫁が海に捧げられるとかなんとか言ってんの。訳わかんねー。おまけに花嫁はすんげーアホとチャラい女なんだってよ」
アホ…?
チャラい…?
倉本以外の神7達は顔を見合わせた。アホとチャラといえば現在行方不明のあいつとあいつ…だが花嫁ってどういうことだ?
「とにかく行ってみよう」
岸くんの号令で、神7達は行列へと向かった。
「栗ちゃん怒ってるのかなぁ。僕があんなこと言ったから…」
中村は目に見えて落ち込んでいた。二時間近く経っても栗田も神宮寺も戻ってこない。
「気晴らしに二人で野外オ○ニーでもしてるんじゃないか?そういや神宮寺が言ってたろ」
羽生田は呑気にメロンゼリーを食べている。
「探しに行った方が良くないか?何かあったら大変だしもし道に迷ってたら…」
二人の身を案じる岸くんに、高橋は複雑な思いを抱いた。仲間のことを心配するのは当たり前なのに、ちくちくと胸が痛む。
「僕探しに行ってくるぅ」
中村が立ったのをきっかけに、結局6人で神宮寺と栗田を捜索した。二人がいそうなところ…野外オ○ニーができそうなところ、浜辺など名前を呼びながら探し回ったが一向に見つからない。
「ケータイは?」
倉本の問いかけに、中村と岸くんがそれぞれ栗田と神宮寺の携帯電話を鳴らしたが応答はなかった。
「ケータイに出ないのはおかしいな。おそらく野外オ○ニーなら神宮寺のスマホが必須だろうから」
羽生田が分析した。そこで谷村が「あ」と何かを指差した。
「どうした、谷村?」
「あれ…」
谷村が指差した先には何やら仰々しい神輿と行列が見えた。その先に満月が輝いている。
「なんだありゃ?」岸くんは首を傾げた
「こんな時間に祭か?」羽生田が腕時計を見やりながら言う
「楽しそうな雰囲気じゃないよぉ」中村は眉根を寄せた
「祭だったら夜店あるよな!」
倉本はらんらんとスキップで行列に向かって行った。しかしややあってふてくされて戻ってくる。
「なんだよ祭じゃなくて儀式だと。花嫁が海に捧げられるとかなんとか言ってんの。訳わかんねー。おまけに花嫁はすんげーアホとチャラい女なんだってよ」
アホ…?
チャラい…?
倉本以外の神7達は顔を見合わせた。アホとチャラといえば現在行方不明のあいつとあいつ…だが花嫁ってどういうことだ?
「とにかく行ってみよう」
岸くんの号令で、神7達は行列へと向かった。
274 :ユーは名無しネ2012/07/25(水) 20:13:26.52 0
「あのすいません!花嫁について教えてもらいたいんですけど…!」
岸くんが行列にいる町の人をつかまえて訊くとこんな答えが返ってくる。
「結局今日の満月まで見つからんかったがよそから来た若者がそれに選ばれたと。一人は可愛らしい顔をしとったがなんだか声がわしら年寄りみたくしわがれててのう。品もなかったし…
もう一人は花嫁と呼ぶにはあまりにもチャラい感じがしてどっちも清楚な乙女とは言い難いな。だがまあ仕方がない」
もう間違いない。花嫁は栗田と神宮寺だ。神7達は顔を見合わせた。
「どどどどうしよう栗田と神宮寺が魚の餌になってしまう…」岸くんは己の恐怖体験をフラッシュバックさせた
「あんなのを捧げたら逆に海が荒れないか?」羽生田は呆れ顔だ
「これでちょっとはストレス軽減されるだろうか…」谷村は何気に本音が漏れる
「可哀想に海も」倉本は両手を合わせている。どうやらそれは海への憐みのようだ。
そして…
高橋は不思議と怒りがこみあげてくる。仲間を勝手な町のしきたりで奪われるわけにはいかない。絶対にそんなことは許せない。
「確かに栗田くんはアホで無神経でだらしなくて頭の中が二部構成の単細胞だけど僕の恋愛教祖その2でもあるんだ…。
そして神宮寺くんは目の上のたんこぶでいつもいつもセクハラだのエロ発言だのてめえいい加減にしろセクシーゾーンに特大ヘッドスピンお見舞いして金○ブっ潰して二度とオ○ニーできなくしてやるぞコラとかって思うけど…こんなところで死なれるわけにはいかない…!」
「栗ちゃんとまだ仲直りしてないしぃ栗ちゃんいなくなっちゃうなんて谷村にトマトプレイされるより嫌だよぉ絶対ダメぇ!」
中村と高橋は神輿に向かって走り出した。だが町人がそれを阻んだ。
その時、神輿から白い光が放たれた。
276 :ユーは名無しネ2012/07/25(水) 20:14:33.31 0
花嫁が捧げられなかったこととは無関係にその日の海はやや荒れていて、帰りの船はずいぶんと揺れた。岸くんはやっぱり船酔いをし、行きは大丈夫だった谷村もひどい船酔いに襲われた。
岸くんにはずっと高橋がつきっきりで看病していたが谷村には誰も看病がつかず、谷村はひたすらフィンガーセラピーで自我を保った。
「やっぱり海はバリに限るな」羽生田はメロンジュースをワイングラスで飲みながら目を細める。
「次はみずきと二人きりで海だな!あいつの家海近いし!」倉本は計画を練り始めた
「栗ちゃん可愛かったよぉ」中村は幸せそうに栗田に寄り添う
「れいあのウェディングドレス姿も超可愛かったー」栗田は中村の肩を抱き寄せる。二人の足元にはウェディングドレスがお土産として紙袋の中に収まっていた。栗田の処女が無事中村に捧げられたかどうかは二人以外知る由もない。
「ウェディングドレスオ○ニー最高!」
神宮寺は今回も初体験のチャンスを逃したものの花嫁姿でのオ○ニーに大満足の様子だった。そして帰宅するとすぐにデンマーク旅行のガイドを買った。
END
277 :ユーは名無しネ2012/07/26(木) 13:40:36.01 0
久々の更新乙です!
知識だけは豊富なのに童貞な神宮寺ww
誰かたにーの看病してあげよう…w
知識だけは豊富なのに童貞な神宮寺ww
誰かたにーの看病してあげよう…w
278 :ユーは名無しネ2012/07/26(木) 18:01:09.02 P
作者さんお久しぶり!
いつもありがとう!
神宮寺にとんでもないこと言いながらも仲間のためにと燃える颯くんかっこよす
そうなんだよ…栗ちゃんは本当にウェディングドレス似合うほど可愛いんだよ…!
こないだのガチリンピックでつくづく美少年だと思い知らされた…
いつもアホ呼ばわりしてごめんよ…
だがそのアホさがまたいいんだよ…
あの顔で中身が谷茶浜だったら不憫通り越してなんだかもうやるせなくなりそうwww
いつもありがとう!
神宮寺にとんでもないこと言いながらも仲間のためにと燃える颯くんかっこよす
そうなんだよ…栗ちゃんは本当にウェディングドレス似合うほど可愛いんだよ…!
こないだのガチリンピックでつくづく美少年だと思い知らされた…
いつもアホ呼ばわりしてごめんよ…
だがそのアホさがまたいいんだよ…
あの顔で中身が谷茶浜だったら不憫通り越してなんだかもうやるせなくなりそうwww
279 :ユーは名無しネ2012/07/26(木) 19:41:53.71 0
作者さん乙!
神7内での神宮寺のモテなさは異常w
れあくりはリバも可能なんですねわかります
神7内での神宮寺のモテなさは異常w
れあくりはリバも可能なんですねわかります
282 :ユーは名無しネ2012/07/27(金) 00:17:32.87 O
作者さんありがとう
やっぱり羽生田観光好きだー!
今回はW不憫船酔いだけでよかったね
やっぱり羽生田観光好きだー!
今回はW不憫船酔いだけでよかったね
283 :ユーは名無しネ2012/07/27(金) 08:40:01.28 O
作者さんおつ!
はにうだ観光愛してる!
じんたんの花嫁姿似合わなさそうだが盛大に萌える
それにしてもたにむは一言一言が貴重だなw
はにうだ観光愛してる!
じんたんの花嫁姿似合わなさそうだが盛大に萌える
それにしてもたにむは一言一言が貴重だなw
284 :ユーは名無しネ2012/07/27(金) 12:20:40.01 0
作者さん乙です!
フィンガーセラピーに吹いたw
そして栗田ww花嫁wwww
確かになんだかんだで一番似合うのは栗田だな
しゃべらなければwwww
フィンガーセラピーに吹いたw
そして栗田ww花嫁wwww
確かになんだかんだで一番似合うのは栗田だな
しゃべらなければwwww
285 :ユーは名無しネ2012/07/27(金) 21:20:12.93 P
某掲示板に
電車で遭遇したときに、神宮寺が宮近に「お前のほうが○んこデカいだろww」って笑いながら言ってたwww
との目撃情報が…
おいこら神宮寺!宮近に何をしたwww
電車で遭遇したときに、神宮寺が宮近に「お前のほうが○んこデカいだろww」って笑いながら言ってたwww
との目撃情報が…
おいこら神宮寺!宮近に何をしたwww
286 :ユーは名無しネ2012/07/28(土) 02:08:59.10 I
それぞれ神7のかわいいAA見たい
仲間増やしたい(;б;エ;б;)(’ー‘・)
仲間増やしたい(;б;エ;б;)(’ー‘・)
287 :ユーは名無しネ2012/07/28(土) 03:37:24.69 0
(´・v・`)くらもっちゃん
(´´ー`)あむあむ
(’ー‘・)/ふうくん
( ・3・)じぐじぐ
(;б;エ;б;)岸くん
(*’_’*)♥れあたん
( ゜ё゜ )さね
(?―?)礼様
おまけ
(´・н・`)くらもっつぁん
( ̄L ̄)羽生田さん
(・,ー,)ふうくんヘッドスピン